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くまもとアートポリスめぐり・6

 

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外観

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内部をのぞく

 

■三角港フェリーターミナル (葉 祥栄) 三角町

牛深からは随分慌てて帰途についてしまい、途中の天草ビジターセンターや宇土マリーナハウスなども見過ごしてしまい、見たのはこの三角港フェリーターミナルだけであった。ここももう日が落ちた時間にたどり着き、中に入ることはできなかった。(外側の螺旋スロープを登ることはできた)。
これまた実に良い建物である。三角という地名からこのような円錐形がイメージされたことは措いても、港の風景の中で良いランドマークになっており、船に乗って近づいてくる側からしても随分気持ち良いものだろうと思う。
これが都市部の港にあったら目触りかもしれないが、この町にはとてもよく馴染んでもいる。
設計も複雑かつ丁寧で、何がどうなっているのかよく判らないのだけれど、内外に二重に巡らされたスロープがスチフナーの役割を担って、建物の剛性をかなり高めているのは確かなようである。
螺旋スロープは登ってみるのに程よい距離で、ぐるぐると廻りながら港の風景を楽しむことが出きる…多分、昼間ならば。
良い建物だった。

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外観

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執務スペース

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議場


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旧庁舎

■野津原町庁舎 (伊東豊雄) 大分県野津原町

最後にもうひとつ伊東豊雄の物件を。ただし熊本のものではなく、大分の、僕の実家から車で30分のところにできた庁舎である。
例によって雑誌で見てもあまり美しくもないし魅力的でもないこの建物は、実際に見にいくと何とも丁寧に作られており、そしてやはり、明快だ。
敷地は旧道(その道沿いに旧役場が建っている)と新道に挟まれた土地にあり、それらのあいだに3Mの高度差がある。それが第一の手掛かりだった。その両者を連続的に結ぶこと。そして、新道側には庁舎としての表の顔を見せ、逆に住宅の多い旧道側には軒高を抑えて大人しい外観とする。まさにその通りに出来ている。
そのようなコンセプトにて、実際には屋根は折板にフラットバーを溶接してラチスとするなどして長いスパンを飛ばし、柱は壁材である中空コンクリートパネルの既製品ピッチにあわせて2M強にするといった彼らしい方法で設計され、大きな執務空間が出来あがっている。ランダムに開いた高い位置の窓、および天窓など多くあって、たいへん明るい。
丁寧で、奇を衒ったところがない。良い建築である。

 

 

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トップライト

 

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最終更新日00/11/09