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A WAY of HOMEWORK by TOSHI 2


private recording system written by Toshi
private recording system written by Toshi

スタジオなんかいらないよ
 では、実際に音楽してみようかってことになるが、とにかく無駄を省いて”工場から直接みなさまのお手元へ”の精神でいくなら、レコードよりカセットの方がずっといい。これがぼくの第一の提案だ。カセット自体も質がすごく向上しているから、ある程度までのものだったら音質的に問題がない。
 次に、24チャンネルなんてヘンに考えないこと。ドラムスを使うなら24あった方がいいけど、リズム・ボックスを使えば4チャンネルで充分。4チャンネルは、素描の面白さが活かせるし、骨組みがしっかりしているから、やり方しだいでとてもガッシリとした音になる。
Toshi@private studio
Toshi@programming Linn Drum  リズム・ボックスの選び方だが、これはなるたけ高いものを使ったほうがいい。というのは、安いものだと音が貧弱で迫力が全く出ないからだ。オーバーハイムなんかだと30万円ほどだが、いいギターを買うともうこれくらいの値段になるから、キバってみたらどうだろう。リン・ドラムなんていう高級品があるけど、音がより派手でバウンドするオーヴァーハイムの方がぼくは好きだ。コルグでスーパー・セクションPSSS50という、演奏の基本的パタンが作れてしまう面白い機械が7万円台で出てるけど、おしいかな、リズムがかなりの種類があるとはいえ、決まってしまっている。やっぱりプログラムできるものがいい。  4トラックのテープ・レコーダーは「Homework」でも使ったフォステクスのX15が8万円台という大変嬉しい安さで出ている。性能もよく、ぼくのお推めだ
 ま、こういう機材を使わなくても、ライヴを録って、ハイ自主制作とやってもかまわないのだが、これ一番ダサい。そこで見てもらいたいのが上の図である。これだけの機材があれば、音のコラージュやスクラッチや、かなりのレヴェルまで面白く遊べる。
 コラージュといえば、ダブル・カセット・テープレコーダーを使って、全く違った音源を簡単にコマ切れにしてつないでゆくことができる。オープン・リールでヒーヒー言ってる必要なんて全くない。安くていいから(ぼくのは2万5千円)立ちあがりのいいポーズ・ボタンのついた機種を手に入れ、思いつくままセンスにまかせて、カセットやレコードなどの一部分をくっつけてゆくのは、なかなかスリリングだ。
 そのためにも、あのレコードのあそこにイカしたフレーズがあった、とか、「夕陽のガンマン」のような変わった効果音の入ったものを覚えておくとか、といったことは気がつくたびにメモしておいた方がいい。そんなグッド・アイデアの蓄積が、傑作を生むベースになるのである。
illustration from track sheet

To be continued.....


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