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A WAY of HOMEWORK by TOSHI 3


Hiroshi@scratching
Hiroshi@scratching

スクラッチは職人芸です
 最近の新しめのサウンドの中で代表的なものといえば、やはりスクラッチだろう。スクラッチは、基本的に針を下ろしたままレコード盤を指で前後させるだけでいいのだが、グイッグイッと切れの良い音を出すのは、そう簡単ではない。そのあたりのコツや機材のことを、ぼくのカセットでスクラッチをやってくれた藤原浩君に聞いてみよう。
Vesta Disco Mixer DSM310
Toshi@programming Linn Drum  まずターンテイブルだけど、テクニクスのSL1200が一番いい。でも、ピッチ・コントローラー(スピード調整)がついているものだったら何でもOK。ただし高級機はデリケートすぎるきらいがある。スクラッチ音だけを出すのだったら、どんなターンテイブルでも出ることは出る。カートリッジの上に小銭を乗せてる人もいるが、そこまで針圧をかける必要はない。音の立ち上がりを良くするために、ターンテイブルのラバーを取って、代わりに紙かフェルトを敷く。  豪快な音を出すには、レコードの中の音がいっぱい詰まっている部分を探すのは当然。スクラッチをやる際に締まりのない音にどうしてもなってしまうのは、”押し”と”引き”の時の音を二つとも入れてしまうからで、ミキサーで”引き”の時の音をカットするとビシッと決まる。反対に、レコードを前に押し出す時にミキサーをカットしてもいい。この切り替えのタイミングがけっこうむずかしい。練習して下さい。
 ミキサーは、グランド・ミキサー・D・S・Tが使っている「ジェミナイ・サウンド・ミキサーMX2200」がいいが、その日本版ともいえる「ベスタ小僧ディスコミキサーDSM310」が6万円でずっと安く買える。ただ「小僧」は、ヘッドフォンのモニターがボタン切り替え式になっているから、スクラッチのような素早い動きをを要求されるものに対してはちょっとツライ部分もある。
 この辺の動作がちゃんとできるようになると、山本リンダの「こまっちゃうな」のあの有名なフレーズを切りきざんで”こまっ、こまっ、こまっ、こまっちゃうな〜”なんてリズミックにやることもできる。これはイーミュレイターでも可能だが、札タバで勝負するか腕一本で勝負するかは、その人の美学にかかっております。

 ありがとうございました。浩君が言うにはスクラッチもカンの良さで決まるそうです。

Hiroshi@scratching

To be continued.....


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