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は じ め に |
ものを書くにあたって、名前というのは結構重要なポイントになります。
パロディには関係ないのですが、オリジナルともなれば主人公から相手から友達から家族から、全ての名前を頭で考えてつけなければならないというのは面倒で大変。 名前のもつ"印象"というのも千差万別ですからね。 そんな訳でここでは"名前"について考えてゆきたいと思います。 |
名 前 の 持 つ イ メ | ジ |
これは人それぞれイメージが異なるところ。
自分の人生で関わったことのある名前(クラスメイト、隣人、芸能人その他諸々)によっても印象は変わっていくものだと思います。 例えばかつて"山田"という名字の同級生に虐められた経験があれば"山田"という名前の中には、いじめっ子の嫌な思い出と共に、そういう印象さえも閉じこめられてしまいます。ところが人によっては"山田"という名前から上記と全く同じ成り立ちでも"虐められた"というところが"学業優秀"に置き換えられただけで、その人のイメージは"頭の良さそうな名前"と変化したりもする訳です。 しかし、全てがそうかというとそういう訳でもない。"山田"という名字の"美人"とかつて知り合いだったからといって、その人のイメージにまで刻み込まれない場合があります。 これは何故なのでしょうか? 話は変わりますが、人間が人生の中で知り合う名前の数には限りがあります。 では自分がこれまで関わって来なかった名前には、全く何のイメージも浮かばないのかというと、これもまたそうではありません。 そう考えると、名前の印象とは、その名前と自分との思い出、名前の語感、使われる漢字・・・と様々な印象が絡み合って、一つの名前に対する一つのイメージが出来上がっていく、といえるのではないでしょうか。 そしてまた"印象"というのは、自分にとってそれほど親密でない事柄に対してより効果的に発揮されるような気がします。(だからこそ"印象""イメージ"というのですが) つまり"山田"という名字の親友と、同じ名字を持った昔の同級生が居た場合、付き合いの親密でない昔の同級生の"山田"に対する方がよりイメージがわく。 そしてどの"印象"を最優先にして、一つの名前に対するイメージを確立するかは、人それぞれによって異なるので、"山田"という"美人"を知っていたとしても、"山田"のイメージが即"美人"になるとは限らない・・・ということがいえるのではないでしょうか。 山田、山田とすいません(泣) |
男 名 前 と 女 名 前 或 い は 攻 名 前 と 受 名 前 |
独断と偏見でわたくしの持つ"印象"から、名前の性別と役割(笑)について考えていきたいと思います。万一、ご覧になっているあなたの名前がこき下ろされていても、他意はありませんのでご了承下さい・・・ まず男名前と女名前というのがあるような気がします。 これも"印象"の域を出ないものなので、新しい事実によって前の"印象"を覆すことは簡単ですが。 自分にとっての男名前とは・・・"村田" "金子" "武田" "野間"など(めちゃ偏見) 女名前とは・・・"岡本" "森谷" "白木" "加藤"など(だから、偏見だって!!) ううむ。難しいですねぇ。思い浮かばない(笑) 誰かが名前をズラーッと言ってくれれば、イメージ出来るのですが。いやはや。 そこから考察する攻名前と受名前ですが、これは結構あります。 しかも攻名前の方が思いつく。 まず"橘"とか。攻名前って感じがしませんかー?"立花"になると印象はまた違いますが。 "樋口"なんかも自分にとっては攻名前です。 "八木"というのも攻名前でしょうかね。 でも"橘"、"樋口"が自分にとって、サラリーマン風、またはエリート風、または知的風であるのに対して"八木"というのは同級生っていうイメージです。 受名前が・・・これが思いつかないんですねぇ〜、あんまり。 自分の小説の宣伝をするようで心苦しいのですが、パロディばかり書いていたある時にオリジナルを書かなきゃ駄目だっ!と思い立って、さて名前はどうしようか・・・どれもピッタリしない・・・そんなことを思い悩んでいた時に見つけたのが"遠藤"ですがな(小説"寄生虫"の主人公。桃源郷にて公開) "遠藤"・・・これは自分にとって受名前です。小生意気そうな(笑) 年齢は15歳くらいね。二十歳過ぎちゃ駄目です(笑) 当然、同小説での攻として登場する"足達"っていう名前も、自分にとっての攻名前でしたが。 それからクラスメイト名前ってのもあります(笑) 自分がどうしても、話の脇役で登場させてしまいがちな名前が"佐々木"とか(笑) 友達って感じがしませんかー? 自分の中では主役になれない名前、でも、友達として登場する名前候補です。 性格はまぁ明るくて、言葉遣いはちょっと乱暴で・・・みたいな(笑) それからそれから(笑)攻に恋人がいた場合の女名前というのもあります。 "佐藤"とか(笑)これはもう、話の中には関係ない、印象のない、どんな人格でもオッケーそうな名前でつけることが多い。"佐藤"はどちらかというと、自分の中では女のイメージですね。 "伊藤"になると、少し訳有りな印象がするので、話に絡んでくる設定の時にはいいかも知れません。 皆さんも、色々と名前(名字)について考えてみると面白いかも知れません。 思わぬ印象を自分が抱いていることが判明したりもします。 |
キ ャ ラ に 命 名 す る と き |
自分がキャラに命名する時に念頭に置くのはまず・・・ 1 昔っぽい名前であること ですね(笑)これは趣味以外のナニモノでもありませんが。古風というのとはまた違うような気がします。あまり洗練されていないような名前が好きです。 次に考えるのが、 2 出来るだけ印象のない名前であること これは、いくら昔風の名前でも、先入観がありすぎると、作品内での人格と噛み合わなくなってしまい、書いていて非常にやりにくいからです。 書こうとしている人物像にしっくり当てはまり、尚かつ一般的なイメージの出来るだけ薄い名前。それでいて、パンチがないと意味がないので、主役を張れる名前・・・であることが大切です。 |
気 に 入 り の 名 前 |
おそらくいつか使うでしょうが"芹沢"なんていいですね(笑)攻名前ですね(笑) 医者とか、あとマッドサイエンティストとかにピッタリですわね(笑) 性格はそうですね・・・内気でちょっとサイコ・・・という感じですな。喋る時はいつ何時でも敬語!という感じです。 この間出会った名前が"村椿"!! こりゃー、電気走りましたね。まさに自分好みの名前ですね、昔臭くていいですね。 ただ"むらつばき"となると、結構重い名前ですから、書く話の内容は選ぶでしょう、おそらく。 自分としては吸血鬼ものに出したい名前です。 無論、これも攻名前です(笑) しかし使うかどうかは分かりません。"村椿は云った・・・村椿は立ち上がり、こちらへ歩み寄った"やはりこれでは文体が重々しい(笑)「どういうつもりだ、村椿!」会話の中に出てきても鬱陶しいし・・・無理なのかなぁ〜。 受名前で絶対使うぞ!!というのが"朝彦"ですね(笑) これは名字ではなく、下の名前ですが。朝彦は最高っ!!その前には夏彦っていうのを考えていたんですが、どうも自分の陰険な主人公の性格には爽やか過ぎるし、可愛らし過ぎるのでやめ。 "朝彦"の人物像は・・・内緒。書こうと思っているので・・・(笑) といいますか、江戸川乱歩先生の小説に出てくる名前は結構良いものが多いです。 自分好みの名前がいっぱい。 因みに"朝彦"は別冊少女コミックで連載されたBASARA外伝の中に出てきた少年の名前・・・この少年がまたいいんだ、キれていて(は、人物像は内緒だったのに・・・!)ハマッてしまったので、この名前もろとも是非使わせて貰いたいですね。いや、使いますっ!! |
名 字 派 名 前 派 |
わたくしは断然"名字派"ですっ! これは何の話かと申しますと、小説の中での登場人物の名前の書き方・・・です。 何故かボーイズラブには多いのですが、名前派の小説が・・・。 "健司は冷めたコーヒーを飲んだ・・・"とかですね、つまり。 これはちょっと免疫の足りなさと好みの問題でパスです、わたくしは(泣) 気持ちは物凄く分かるのですが、自分で作ったような複雑な名前もパスです(泣) いや、批判というか、気持ちは分かるんですよ、そういう気持ちはっ!! しかし自分の中ではタブーですね。特に日本人の名前として出す場合には、第二水準使った名前とか読めない名前とか造った名前とかは、使わないようにしている。 ちょっと自分の中では、自己陶酔に近いものがあると思えるので避けたい手法です。 これからもまずしないだろうと言えるのが、人物にちゃんとした名字と名前がある限り、例え恋人同士でも"そうだろ?健司"とか"透、お前が好きだ"(身代わり花×藤)とは言わせたくない。呼ぶときは絶対名字!!その方がエロだっ!!そういう関係が良い!と思います、自分は。 名前で呼び合うと甘くなる、話が。甘いというのは、第三者にとって不愉快ですらある瞬間もあるし。意味のないベタベタはイヤじゃ・・・これもポリシーの一つです。 煩悩書いておきながら、自分の中には様々な既存作品へのアンチテーゼがあるようです(笑) |