大畑町(7):中心商店街

中心商店街の衰退は日本の中小都市のまちづくりにおける最重要課題となっており、その活性化は非常に難しい作業です。大畑町も例外では無く、中心商店街の活性化がまちづくりの重要課題の一つとなっています。

大畑町の中心商店街は「はしご型」の構造をしており、平行して走る2本の通りと、その間を結ぶ複数の道路・細街路から成っています。全体の第一印象は、「小都市の中心商店街としては、経済活力が比較的良く維持されている」というものでした。勿論、問題は深刻なのですが、活性化見通しの全く立たない他市町村の事例と比較した場合には、「まだ間に合う」と思えました。


大通り

商業の中心である大通りは、両側に2、3階程度の店鋪併用住宅が連続して並んでいます。店鋪構成は生活用品の小売りを中心としながら、飲食店やサービス業も程よく混ざり、日常の買い物であればむつ市へ出ていかなくても十分に用が足りそうです。空き店鋪も想像以上に少なく驚きました。

中心市街地はさほど広くなく、大通りも十分徒歩で回れる600m程の長さですが、駐車場の不足は郊外の消費者を呼び込む上で課題となりそうです。


大通りの駄菓子屋

大通りには昔ながらのお店も残っており、スーパー、金融機関、パチンコ屋、などの新しい建物とうまく調和しています。観光客向けのお店が皆無であることも手伝って、生活感を感じさせる一因となっています。


比較的本数の多いバス

大通りには、むつ市等と大畑駅を結ぶ下北交通のバス路線が走っています。運行本数はかなり多く、商店街に活気をもたらし、町民の便利な足となっています。


裏通り

大通りと300〜400mの距離をおいてほぼ平行して走る裏通りには、大畑駅とコミュニティセンターがあり、両者の間の300mを中心に店鋪が並んでいます。大通りよりも住宅の混ざる割合がやや高く、より開放感のある歩行者空間となっています。


<大通りと裏通りを結ぶ道路を見てみましょう>

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