海外旅行記・・・じゃないんだな(笑)
USAへの旅
其の二:尊王敬神編
- 9月某日
- 明け方までチャットしていたのに、6時には目が覚めるのが我が社の社員の悲しいところ。もちろん二度寝はしたけどね。9時半頃に起きてから、ゆっくり身支度を整え・・・るつもりが、10時にはスタンバイしてしまった。もう少し人生の「無駄な時間」を楽しめるようになりたいものではある。しかし最近ソルジェニーツィンの「イワン・デニソービッチの一日」に共感できるようになってしまった身体では無理というもの。これがもう一歩進むと、「夜と霧」の記述を何の不思議も無く受け入れられるんだな・・・(マテ)。
- さてホテルを出てしばらく歩く。手元の地図を頼りに宇佐神宮へ向かうが、途中の掲示板に「宇佐神宮まで2.5km」とあり少し不安になる。
「朝飯くらい食べないとな・・・。」
- とコンビニを探すが・・・周りには何も無い。周囲に広がるのは、先ほどの台風で倒れた稲が延々と続く田園風景。バス停がある以上バスも運行しているはずだが、一時間に一本の割合では待つ方が野暮だ。とにかく歩く。なに、ついこの間40km歩いたところじゃないか、この位でくじけてたまるか。とは思うものの、天は台風一過「いつしか雲晴れて玄界灘月清し」・・・じゃなかった、日本晴れのカンカン照り。9月も末つ方なのに何でこんなに暑いんだ。汗をふきふき何とかコンビニでおにぎりを買い、腹の虫をなだめているうちに宇佐神宮の西門についた。しかし周りに広がる田園風景と一般の民家は、どう見ても全国的に有名な観光地といった風情は無い。しかし日本では珍しい屋根付きの「呉橋」がある以上ここで間違いないはずだ。台風の影響で封鎖されてはいないか心配だったが、後には退けない。前進あるのみ。
- 「呉橋」の隣にある一般参拝者用の橋を渡り、境内へと進む。参道には杉や椎の枝葉が散らばり、倒木で出入りの出来なくなった脇道などが台風の爪痕として残っている。そのまま参道を通り、ちょっと寄り道をして外宮から参拝した。実は参拝経路を知らなかっただけなのだが・・・。中では職員の方がほとんど総出で庭掃除。そこかしこに落葉の山が築かれている。台風の被害は建築物にも及び、県指定重文の高倉は屋根が崩壊、外宮の一部の建物にも被害が出た他、境内の一抱えもあるような杉の大木がひっくり返っている。ひどい被害ではあるが、それでも晴れて良かった。幾分かは作業がはかどるだろう。
- それから石段を登って内宮へ。こちらも少し被害はあったようだが、外宮ほどではなかったらしい。少なくとも高倉のように崩壊した建築物は見えなかった。参拝を無事済ませ、次に宇佐神宮の縁起と和気清麻呂の伝記を描いた絵画館を見学。八幡様(応神天皇)との関係では、筥崎の方が歴史は古いんだな・・・(宇佐八幡は仏教伝来とほぼ同じ頃建立されたと伝えられる。もっとも八幡神と応神天皇が同一視されるようになったのは平安期の事らしい)。
- その後参拝順路をたどってまた外宮へ。さっきの倒木を、業者がチェーンソーで解体している。確かにこんな大木ではプロの業者を入れなければ始末できんわな。そのまま今度は参道を真っ直ぐ南へいき、正面の参道を出口へと向かう。その途中で史料館に立ち寄り、しばらく涼むとともに改めて宇佐神宮の歴史と宝物、それに年中行事を確認。ちょっとした博物館より展示物が面白い。
- 正面の参道を抜けると、さすがにお土産屋が立ち並ぶ観光地らしい風景が広がる。とはいえそのお土産屋以外はやはりただの水田が広がっているのだが・・・。その内の一軒でお茶をご馳走になり、そのまま出るのも悪いのでお土産に良いものはないか探す・・・あった。「巫女さん」をパッケージにあしらったクッキーという絶好の商品がある。これは買わねば!
- 巫女さんクッキーをぶら下げて、またバスには頼らず田んぼの中をひたすら歩く。次の目標は「宇佐風土記の丘」こと大分県歴史博物館。ここがまた遠いのだ・・・。またもや3kmほど歩いてようやく着く。しかし、着いてみると苦労した甲斐があったかなかなか興味深い展示が多い。世界的に珍しい「神仏習合」なる特殊な宗教観を主に扱った博物館なのだが、宇佐神宮や国東の磨崖仏、さらには「神仏習合」の代表とも言える修験道や民間の宗教観まで扱った懐の広い博物館である。これでもう少し交通の便が良ければねえ・・・。
- 博物館を出て、そろそろ帰ろうかと駅に向かう。が、「ここまで歩いて、今更タクシー拾うのもねえ」とまた貧乏性が顔を出し、結局駅まで3km余り歩いてしまった。歩くのは徒歩行進訓練だけで十分なはずなのに・・・。駅で聞くと、ダイヤは相変わらず乱れまくってはいるが特急がすぐに出るとの事で、それに乗って福岡に戻る事にした。しかし特急券は小倉までにしておくのは、実は深い考え合っての事(大嘘)。どんな考えかは「其の三」を見よ!
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