勝つことがこんなに嬉しいなんて!!
サッカー日本代表3決進出おめでとう。ますます「冷静にファイト」して絶対マレーシアでフランス行きを決めよう。「ポートランドの日本代表」こと我々の草サッカーチームも7連敗のトンネルを抜けて、今日とうとう2-1で勝利した。1点差負けが続いていただけに、本当に嬉しい。来週の最終戦も勝って、そのまま祝勝会になだれ込んで盛り上がる予定。
ポートランドの生活にもすっかり溶け込み、その気楽さと若干の退屈さの狭間にいるのが不思議に心地よい。仕事を5時に終えたら帰宅してのんびりし、週末はテニスにサッカー、たまにパーティーに行っては他愛のない会話で盛り上がる。仕事にはやりがいを見い出しつつ、職場の人間関係も無難に円滑。ものすごい刺激もなく独身には物足りない面もあるが、こんな気楽な生活は日本では望むべくもない。そんな中、仕事も一つの山を越えたので東京に1週間弱戻った。理由はいろいろあったが、振り返ってみると、生活をリフレッシュするのにものすごく良かった。
まずは乗り換えのサンフランシスコの空港でHさんと会う。アメリカで頑張る日本人として、文化を越えた社交の素晴しさと難しさについて会話が大変盛り上がる。期待が大きいほど、現実との落差も大きいけれど、そこはいつも前向きに頑張ろうとする部分で非常に親近感を覚える。サンフランシスコはポートランドとは比較にならないほど文化も人々も多様だし、きっと今の自分の何倍もの喜びと落胆を味わっているのだろう。お互い頑張りましょう!
サンフランシスコから成田へ向かう機内では、隣席の日系二世アメリカ人のおじさんとお話し。彼は東京で働く息子を訪ねるのが本当に楽しみなようで、私と自分の息子のイメージがどこかで重なっているようだった。私も、日米の狭間で生きた苦労が刻まれた彼の顔にふと父を思い出す。日本に着くと、いきなり鼻炎が悪化。前回の結膜炎に続き、日本の空気が合わない体になってしまったのかと不安になる。
それでも、滞在中の数日は精力的に行動。日本で頑張っている多くのプランナーの方とお話しして、自分の現在の位置を再確認。自分の理想と現実の距離が少しわかるようになったのは大収穫。そして、いつか日本に戻る時にも希望を抱きつつ帰れる気がするようになった。お仕事とは別に、長いつきあいの旧友にも会う。互いの成長と共に旧知の仲が良い方向に変化してきているのがわかって本当に嬉しい。昔は恥ずかしくて口にもできなかったことを話し、気がつかなかった部分を発見し、そして共感する部分が多い現在の位置を確認し合えたのは本当に良かった。日本であろうがアメリカであろうが、どこにいても連絡を取り合っていたい。
ポートランドに戻ると大雨の歓迎。同僚に「太一がいない間は晴れていたのに」と言われてしまう。最初の3日は時差ぼけや旅の疲れで不調。しかし、一番仲の良いSがヨルダンの両親を訪ねるので11月はまるまるお休みなのでランチに出かける。女性一人でアムステルダム→ヨルダン→シリア→エジプトとは逞しいが、彼女は日本に住んでいたこともある海外慣れしているタイプなので大丈夫だろう。「醜いアメリカ人観光客」とは一味違う。お土産話しを約束。しかし、彼女のようにポートランドの外にまで視野が広いアメリカ人がもっと増えれば面白いのに、と思わずにはいられなかった。
先週からはリフレッシュして仕事にも取り組むようになった。コンピュータの使いすぎで体調がいま一つ優れないので、ペースは少し落としぎみ。そんなある日、Hさんの紹介で日本のケーブルテレビに出演することに。テレビと言っても、音声のみの音楽番組の中にある海外在住日本人へのインタビューコーナーで、今の生活や仕事や夢を7〜8分に渡って電話で話すというだけ。おまけにケーブルテレビ局は大変マイナーなようで、「聞いたよ」という報告は入っていない。しかし、ミーハーな私はこういう企画は大好きだし、自分のことを簡潔な言葉にしてしゃべるのは、今の自分を整理するのに大変役立った。機会を作ってくれたHさん、ありがとう。
昨晩観たオペラ「ロミオとジュリエット」はアメリカのソープ・オペラを思わせる演出に苦笑。弛んだお腹のロミオ役に、日本のサスペンスドラマのようなベッドシーンをさせるなんて。アリアが聞こえないロミオ役とジュリエット役は全く物足りない。アメリカ人にはウェストサイド物語の方がしっくり来るようだったけど、中世の衣装の豪華さとベローナ調のセットだけは十分に非日常的で楽しめた。
今週は仕事も日本代表も山場。頑張ろう。