<中華街(Chinatown Historic District)>
現在では白人の割合が大変高いポートランドですが、かつては数多くのアジアからの移民を受け入れてきた歴史があります。他都市の例に漏れず、ここにも中華街があります。上図の3rd Avから5th Avの辺りを中心に広がる、現在では小さくあまり活気のない地区ですが、1890年にはアメリカで第2の規模の中華街として栄えていました。なお、1989年に国立歴史地区(National Historic District)に指定されています。写真の門は上図(1)、Burnside Stから4th Avに入るところにあります。
<旧市街(Old Town)>
1843年のポートランド発祥の地であり、当時の街並みが大切に保存されています。写真のように、使えなくなった建物の外壁だけを残すという、欧米では一般的な街並み保存手法が見られます。現在は駐車場として仮利用されていますが、将来的には内側に新しい建物が建てられる予定です。
多くの歴史的な建物は、単なる外壁の保存に留まらず、ギャラリー、ナイトクラブ、商店、レストラン、美術館などに改修されて再利用されています。また、この地区には法律事務所、建築設計事務所、芸術家の工房など、専門技術を持つ人々が数多く働いています。
一般にBurnside Stの北側は治安が良くないと言われていますが、ポートランドはアメリカの大都市とは思えないほど安全であり、この地区でも昼間は歩いて危険を感じることはないでしょう。ただし、貧困層が多いことも事実ですので、夜間や一人歩きには細心の注意が必要です。また、「日本からやって来ました」と一目でわかるような服装は避けてください。幾ら安全といってもそこはアメリカ、日本とは安全の基準値が違います(なお、本ホームページに従って散策中に万一被害や危害を受けても、私は何らそれを保障することはできません)。
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