パリ到着からマドリッド行きの夜行列車に乗るまで



パリ到着


19時シャルルドゴール空港に。
Cirrusでフランスフランを500フラン用意。
これは1日分の食事代と移動だけに使うつもりだった。
無料バスと電車、メトロを乗り継ぎ宿のある駅まで。
そろそろ日も暮れる・・・
荷物もあるので駅ちかくの宿に飛び込む。
シャワー付きの高い部屋しかなく、クレジットカードも使えない!
宿代払ったらすっからかんだぞ、おいっ。
でも疲れたから、明日おもいっきり節約することにしてここに決める。
(”歩き方”に載ってた中でここにしたのは、駅から近く英語が通じるから)
6階の角にあるシングルルーム。内装は古臭い。
ベッドはセミダブルとシングルの2つ。こんなにいらんって。
シャワールームだけ改装してあって、青いタイルが光っている。
翌朝シャワーをあびることにして、とっとと寝ることに。
向いは大学の施設らしく、若者が音楽がんがん鳴らしてる・・・

パリで迎える朝


ここはどこだ??? 目覚めてからしばし考える・・・。
そうだった、2年ぶりにパリに来てるんだっけ。
窓からは、向の屋根と煙突、そして下には懐かしいパリの町並みが見下ろせる。
さっぱりシャワーを浴びようとしたら、待てど暮らせど水ばかりでお湯が出てこない。
う、やられた。下の階まで降りて、フロントに客がいたから先に朝食にする。
食堂にはもう3組ほど食事している人達が。
まずオレンジジュースが出てきて、ホットチョコレートを頼む。
毎度、旅先でコーヒーを飲みすぎて胃を痛めるので、用心用心。
チョコレートとフランスパン1本。クリームチーズとジャム、バター。
もうパンのおいしいこと。あ〜、これだけで満足。
オーナーにシャワーの件交渉。手が離せないみたいで、かわりに共同のシャワーを使う。
チェックアウト時、20F返金してくれるがシャワー共同の部屋はもっと安いはずだぞ。
ぷんぷん。

バックパッカー辛し・・


メトロ駅付近のマルシェ(市場)をひやかす。
メトロとバス共通の1日券を買って夜行の出発駅コインロッカー目指して出発。
メトロのおりたたみ路線図さえあれば、地下鉄に乗るのは簡単。
駅についてまず窓口で日本から買ってきたチケットで、追加料金がかかるか
調べるとともにユーロパスの最初の日付をいれてもらう(VALIDATEという)。
パスを使うにはこれが重要らしい。
それも済んでいやな荷物を始末すべく、コインロッカーに向かった。
いっぱい並んでるのに、なんか紙が張ってあって使えなそう。
しょうがない、駅の荷物預かり所へ向かう。ここで信じられない説明を受ける。
「テロ対策として、パリ中のロッカーが閉鎖されてます」。
食い下がって「荷物預かりもだめ?」、「だめ」だーーー、
バックパック背負ったまま夜まで観光せにゃならん。ひどい・・・。
最初からわかってれば宿に頼んだけど、いまさらなぁ。ってことで、しょうがなく
おっきい荷物をしょったまま、計画していたコースをまわることになった。

左:パリの地図 "Plan de Paris"

市内のメトロ・高速地下鉄RER・バス路線を網羅
駅の切符売り場で見つけた。タダ。

右:市内バス・メトロの1日券 "Formule 1"

30F(600円くらい)
1日しか時間がなくそれでもあちこちまわる予定なら、
このパスが便利
中の切符を取り出して、そのまま自動改札にいれる。
プラスチックのケースに入っていて、いいでしょ?

目的の美術館はいずこ?


オランジェリー美術館の最寄り駅についたのはいいが、まず間違えて教会に入って
しまった。名前はわからないけど観光客が多い。
次にもう1度地図を見て、公園の横にあることがわかった。
歩いても歩いても公園の中で建物はないやって思っていたら、見覚えのある
クリスタルのピラミッド像が視界に・・・。
えっ、ここはもしやルーブル美術館!入り口には長い行列ができている。
少ない持ち金をごぞごぞしながら、疲れたからルーブルにしちゃおうか検討。
しかし1Fたりない。。がびちょーーーん。
ルーブルの公園つっきるだけで20分は歩いた。へとへと。
でもしょうがないメトロに乗って振り出しの駅にもどる。
(駅1つ歩いたわけだ・・)広場にでて公園に入らずまっすぐ行くと、
ありました”オランジェリー美術館”。
クロークで荷物から開放され、ようやくゆったりと絵をながめることができた。
ソファーに座ってぼーっと絵を見つめ、持参した耳栓(これ便利)で自分の
世界に。写真、ビデオ撮影は可能。ただしフラッシュはだめ。
(やっぱり撮れてなかった)
Musee De I'Orangerie
オランジェリー美術館


メトロConcorde下車
部屋の真ん中にソファーが置いてあり、
座ってじっくり絵を鑑賞できる。
ピカソの絵、モネの『睡蓮』が私のお気に入り。
Arc de Triomphe
凱旋門


メトロCh.de Gaulle-Etoile下車
ロータリーの真ん中にあるので、
メトロの出口付近にある地下道入り口へ
向かおう。
地下道から門の真下に出られる。
門の中、上に行くにはお金を取られる。
JPEG(33k) JPEG(42k)


パリのおのぼりさん


お決まり凱旋門、エッフェル搭のふもとに。
でもどちらもお金払わなくちゃ登れないのでパス。
凱旋門はおっきな交差点(ロータリー)の真ん中にあり、地下通路を通って真下に
でる。天気もいいし、最高のお散歩日和。お腹がグーグー鳴らなければ、なお良し。
エッフェル搭のふもとでは、なんとスケボーとインラインスケートの遊び場がある
じゃないですか。みんなけっこう上手い。
ちょっと、自分のスケートを持ってこなかったことを後悔。


夜行列車にのるぞー!


朝からなにも食べてないのでお腹ぺこぺこ。
いくらお金を持ってないからって、もうフランも使わないだろうと、売店でパンと
水を買う。国際列車だし、ホーム間違えて乗ったら大変なこと。
”マドリッド行き”チケットを確認しながら車両を探す。2等の寝台車だい。
えっと、っと、コンパートメントに入ると中に座っているのは、みんな私の母くら
い(以上?)のおばさん3人。私の席は窓側で進行方向と逆だった。
この4人でマドリッドまで行くんだ。
笛かブザーがなったかならないうちに、列車は動きはじめた・・・

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