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特急<利尻>は稚内を夜の10時に発ち、目的地の札幌へ到着するのは早朝6時である。所要時間は8時間に及ぶが、これは途中駅の停車時間を長く取るために他ならない。更に言えば、沿線の各駅から朝の札幌入りを目指して利用するケースを考慮すると、「3時に出て6時に着く」というような時間帯になってしまっても少々不便だ。新型車両も投入されている昼間の列車では5時間ほどである。12時に発って6時ということも理論的には可能なのだろうが、しないようである…夏休み期間など、列車を増結した状態で運行する場合もあるが、何時もは4両編成のディーセルカーで、日本の鉄道としては最北の駅から静かに-存外迫力のあるエンジン音は伴うのだが…-出発する… |
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途中の旭川駅では停車時間が約20分に及ぶ。座席で転寝をしつつ南下する場合、よくここで目を醒ます… 暖房が暑い位に効いている車内から、一寸上着を引っ掛けて外に出てみる…推測で氷点下10℃前後の冷えた空気の中、雪煙で白くなった列車は静かに待機している。 |
![]() 何やら小中学生のグループとその引率風の一団が下車し、ホーム上で集まって何やら話して改札口に消えて行ったのを見送り、凍てつく空気を寧ろ愉快に思いながら、缶のココアを啜った…甘味料と保温された温度が身体を巡る… ゴミ箱に缶を放り込んだ音が自分しか居ないホームに妙に響くと、「お客さん!出ますよ!」と言わんばかりに列車のエンジンが唸る… 促されて列車に乗る… |
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