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ケーブルカーに試しに乗ってみるなどし、ホテルへ戻った。相当に歩いた型だったので、下半身はその負荷の残滓が感じられるような状況だったが、頭は冴えている。全面禁煙の部屋で、煙草を吹かして寛ぐ訳にも行かず、一寸散歩に出ることを思い立った…上り下りが描く街並みは、少し角度が変わると見掛けが随分変わってしまう…更に雨に霞む夜景である。実はホテルの近くだったのだが、随分歩いて46階建のヒルトンタワーホテルに辿り着き、46階のバーに上がってみた… 雨に霞んでいる合い間に街の灯りが覗く様が拡がっており、週末ということで、音楽を華々しく鳴らしてパーティーに興じている人たちも居たが、私は相対的に静かだったバーカウンターの丸椅子にさりげなく腰を下ろした… |
バーマン「こんばんは。ご注文は?」私「ウォッカマティーニを…ステアでなくシェイクで…」 ここで一瞬の沈黙の後、バーマンと顔を見合わせて大笑いをした…007のジェームス・ボンドがバーで頼む酒である…ウォッカとヴェルモットと氷を大きなシェイカーに入れたバーマンは、辛口なマティーニを出してくれた… 静かにカクテルを楽しみ、雨に霞む深夜の街をホテルに戻った… |
雨の中で、愛用の帽子も随分活躍した…早朝にはこの雨のサンフランシスコを離れることになる… |
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