マングリッシュの法則2−何の頭文字?

H/P

ホームページですか。違います。
これは、「Hand Phone」、つまり「携帯電話」の省略なのです。
ちなみに、アメリカでは、携帯電話のことを"cellular phone"、 普通略して"cell phone"と言います。



SMS

ケータイ関係もうひとつ。
マレーシアンはよく、"Please SMS me."とか言いますが、この「SMS」は、 "Short Message Services"の省略で、まあはやい話が、携帯メールみたいなもんです。
名詞としても("Send me an SMS.")動詞としても("SMS me.")使われます。
ただし、日本のeメールのシステムとは違うので、eメールのアドレスに送ったりすることは できません。
あくまでも携帯同士でのみ。



MC

a Master of Ceremonies=司会?
いえ、マレーシアでMCといえば、普通Medical Certificate=医師の診断書のこと。
仕事を病気のために休む場合、この診断書の提出を義務付けている会社も多いことから、
転じて、MC=病欠、の意味で使われます。
「彼女は今日病欠よ」ってな時は、"She is on MC."と言います。

以上2003年

PM

  これは、「Prime Minister=総理大臣、首相」の省略です。
アメリカに総理大臣はいないので使われないと思いますが、総理大臣がいるイギリスでは 使われるので、これは別に マレーシア特有のマングリッシュではありません(すいません)。
ただ、マレーシアでは、今日は首相が何をした、こう言った、などとほぼ毎日のように首相のことが 報道されるので、「PM」という言葉を本当によく耳にしたり、新聞の見出しで見ます。
ちなみに、「DPM」は、「Deputy Prime Minister=副首相」



RM

正確に言うと、これはマレー語だと思うので「マングリッシュ」とは言えないかもしれませんが、 よく使われるので、挙げておきます。(これは書かれるだけで、実際に「アールエム」と口に出して 発音することはありません。)
マレーシアに旅行に来て買い物をしたりしていると、値札に「RM10」なんてついているので、 「ははぁ、これは通貨の単位だな。」というのは誰にでもすぐ分かると思います。では、これは なんの省略なのでしょう? 
正解は、「Ringgit Malaysia」。なぜ「Malaysia」が後ろにつくのかというと、マレー語では、 修飾する形容詞が、修飾される名詞の後ろに来るから。分かりやすいように、例をあげます。
nama=名前。
saya=わたし。
というふたつの単語があります。これを、「Nama saya」と続けていうと、 「わたしの名前」という意味になります。つまり、「saya」は、「nama」という 名詞の後ろに来ているから「〜の」という所有格(形容詞)になるのです。
だから、「Japanese yen」「American dollar」が「日本(の)円」「アメリカ(の)ドル」 であるように、「Ringgit Malaysia」は「マレーシア(の)リンギット」であるわけです。
「Ringgit」は実際に発音される時、tは弱いので、ほとんど「リンギ」という感じに聞こえます。

さて、このRinggitは、単複同形です。つまり、単数でも複数でも形は変わらないので、 「1 ringgit」「10 ringgit」というようにsはつきません。(日本円も同じように「1 yen」「10 yen」 と単複同形 であるのに対して、アメリカドルは、「1 dollar」「10 dollars」のように 複数形にはsがつく。)
それから、リンギの下の単位は「sen(セン)」なのですが、RM10.50という値段を口に出していう場合、 大抵の人は「Ten ringgit fifty sen」とご丁寧に全部言います。(英語圏では、よく、簡単に 「Ten fifty」 とか言いますが。)また、「"ringgit"はマレー語である」と認識しているのか、それまでの会話が 英語だった場合、普通に「Ten dollars fifty cents」と言う人もわりといます。

Jan 16, 2004

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