タイ映画の興隆、そしてソンポーッ氏日本に留学
             (1895年〜1969年

 タイでは以前映画のことを「ナン・イープン」(日本の影絵芝居)と呼ぶほど
 映画と日本の結びつきが強く意識されていました。
 それは年表にあるように初期のタイ映画界で日本人が活躍したことによります。
 1941年に生まれたソンポーッ氏はタイから映画技術の研修生として日本の
 東宝に派遣され、主として円谷で特撮を含む映画技術を習得しました。この時
 にソンポーッ氏が培った人脈がタイでの特撮映画制作を支えていくのです。
 特に円谷英二、皐父子とその家族とは非常に親密なやり取りが続きました。
チャイヨー関連 タイ映画 日本特撮
1895 リュミエール兄弟シネマトグラフを発明
1897 フランス人がタイで初めて映画上映
1900 サンパサート・スパキット殿下が初のタイ国産記録映画を制作
1904 日本人が渡辺治水が映画
上映
1905 渡辺治水たちがタイ初の映画館「ジャパニーズ・シネマト
グラフ」を開く
1923 ハリウッドとタイが共同でタイ初の劇映画『ミス・スワン』を制作。
1927 タイ初の国産映画『二重の
幸運』が製作される
1941 ソンポーッ氏誕生
1948 円谷特殊技術研究所設立
1954 『ゴジラ』
1955
『キングコング対ゴジラ』制作時の円谷英二氏とソンポーッ氏
タイ初のアニメ作品
『Haed Mahasajan』
『ゴジラの逆襲』
1957 アニメ作品
『ハヌマーンの冒険』
1959 初の日タイ合作映画『山田
長政 王者の剣』(大映)
1960 『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦』
1961 『モスラ』
1962 ソンポーッ氏が日本の東宝に映画撮影技術の研修(〜1964) ミット・チャイバンチャーとペッチャラーが大ブレイク
映画『Buntukruk Pimchawee』
『キングコング対ゴジラ』
1963 円谷英二、株式会社円谷
特技プロダクション設立
1964 ソンポーッ氏が東宝での研修を終えて帰国。 タイ政府が映画製作を国家的
産業として認める
『モスラ対ゴジラ』
『三大怪獣 地球最大の決戦』
1965 東宝『バンコックの夜』製作に協力 『大怪獣ガメラ』
1966
研修で東宝に通っていた
ソンポーッ氏
『バンコックの夜』劇場公開
『ウルトラQ』
1967 『ウルトラセブン』
1968 『怪獣総進撃』
円谷特技プロダクションを
円谷プロダクションと改名
1969 タイ政府が映画を育成産業として認める
(1)
年表 1  
©Sompote Saengduenchai already reseved