eisaku#1
まさか、バンドをやるようになるなんて・・・。 それこそ、子供の頃の知り合いには想像もつかないだろうし、自分だって不思議な感じだな。 音楽に興味を持ち始めたのは中1の時。クラスの班で、音楽係になってからかな。 当時、FM で土曜日の午後に歌謡曲のベストテン番組やってて、そこでかかるヒット曲をテープに録って、朝教室でラジカセでかける。なんか、変わった係だった。そんで、当然ながらラジカセなんか持ってなかったんだけど、そのためだけに買ってもらったんだ。 考えてみれば、FM 放送なんかもそれまで聞いた事なかった。だから全てが新鮮だった。でも影響を受けたのは、その番組の後にやってた「ダイヤトーン・ポップス・ベストテン」とかいう番組。 英語の歌なんか初体験。テレビではその存在さえ知ることができない歌・歌・歌。で、歌謡曲を録音するついでに、それらもちょっとずつ録ってたんだ。 同じ音楽係の中には、洋楽もけっこう詳しいやつがいて、ビートルズのテープなんか自慢げに聴かせてくれたりしたんだけど・・・ピンとこなかった。 じゃ、どんなのを気に入ってエアチェックしてたかって言うと・・・ポリスとスペシャルズとマイケル・シェンカー・グループ! もちろん、彼等がどんな格好してて、何と呼ばれるジャンルの音楽で、どこの国の人達なのか、なんて知るわけなかった。 マイケル・シェンカーなんて、その名の響きからして、クルクルのパーマ頭でヒゲ面のアメリカ南部出身のグループだと思ってたし、他の人達もなんとなくアメリカ人だとばっかり思ってた。 そんな状況でも聴けば聴くほど好きになっていったし、新聞のラジオ番組欄で彼等の名前を探しては、それを聴くようになってた。毎日、同じ曲ばっかりなのに。 で、不思議なモノで、たまたまラジオでかかってるのを耳にして「お、これはイイ」と思ったのって、彼等の別な曲だったりしてた。 そうこうするうちに、小遣い貯めて自分用のテレビを買ったんだけど、そこで出会ったのが小林克也の「ベストヒット USA」。 この番組こそが洋楽にのめり込むキッカケだった。 |
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