「…太公望が間に合わぬ場合太極図は私が使う。
残る二つは後ろの二人がいる!」
「やはりそうお考えでしたか」
ということは雷公鞭は当然申公豹が使うので、
傾世元禳を太上老君に使わせるということに…
本気か燃燈&楊ぜん(笑)
☆ ★ ☆
というわけで傾世元禳を老子の元まで運んできた楊ぜん。
「へェ…これが傾世元禳なんだ」
「はい、老子。
ついでにこれをご使用になるときは妲己のコスプレをなさってください」
「なんで?」
「…いやあの一部からの強烈な要望で…
演技指導しましょうか?」
「やだ」
「とりあえず以上が燃燈道人からの伝言です、
ジョカとの決戦も近いですので、お早めに来てください」
「うう…めんどくさい…」
「何を言っているのですか、老子。
行きますよ」
老子を急き立てる申公豹。
「ああ、いやだ、なまけたい」
「何かいいましたか?」
バチバチバチ…
雷公鞭が光る。
「うう…不幸だ…寝よう」
「老子!!」
と言う風に申公豹の尻にしかれている太上老君です。
☆ ★ ☆
(大体弟子としては師匠が怠けたかったら、
怠けるのを手伝うべきなんだ。
なんて悪い弟子なんだろう…)
珍しく老子が頭を働かせます。
☆ ★ ☆
「どうかしたのですか?老子」
「えい、傾世元禳」
ふわ…
たちまち傾世元禳の発する香りに包まれた申公豹。
表情がぼやけてきて…
「老子、なんでも申し付けてください」
「じゃあ、私が怠けるのに協力してよ」
「はい、老子」
「じゃ、おやすみ」
☆ ★ ☆
なんだ、こんな簡単にいくじゃないか。
含み笑いをもらす老子。
「ふふふ…」
「どうかしたのですか?老子」
「えい、傾世元禳」
ふわ…
たちまち傾世元禳の発する香りに包まれた申公豹。
表情がぼやけてきて…
「やったかな?」
「…ろ…老子!!」
「うわっ!」
怠惰スーツ毎(笑)押し倒される太上老君。
「な、なにを…」
「なにをもなにも…
老子が私を誘惑したのではないですか」
真顔で言う申公豹。
「違ううううう」
なんとかスーツを脱がそうとする豹、
しかし恐ろしく頑丈にできたスーツはまったく動じない。
「まったく、こんな頑丈なもの知りませんよ。
しかたがないですね」
「ホッ…」
諦めてくれるのか…と思った老子。
「壊しましょう」
「…!!」
雷公鞭を最大出力で使用する豹。
バチバチバキッ!!
「ほら、壊れました」
怠惰スーツが剥がれ落ちて呆然とする老子。
しかしすぐに恐怖に引きつった顔で言った。
「ひ…豹…やめようよ、ねぇ」
「ああ、私だってしたくはありません、
しかしさすがはスーパー宝貝傾世元禳…
この私をも誘惑してしまうとは…」
「うそだぁ…その嬉しそうな顔はなんなんだぁ!!!」
「ははは」
押しのけようとする老子の手を物ともせず、
ついに老子を押し倒してしまう豹。
「うう…運動不足だ…」
「おや、好都合」
「やっぱり喜んでるじゃないかぁぁぁ!!」
老子の両手首を左手で掴む豹。
「ふふふ、おとなしくしてもらいますよ」
「ん〜〜〜!!!」
ついに老子は豹に唇を奪われてしまった。
「ん…む…はぅ…む………ぷはっ…」
酸欠になりそうなほど長いキスをされて、
頭がクラクラする老子。
「おや…抵抗しないのですか?」
力の抜けた手を離す豹。
「…はぁ…はぁ…いいやもう…めんどうだし」
「それなら心置きなく
この邪魔なものを脱がしてしまいましょう」
「寒くなるね」
「暖めてあげますよ
ほら…こうやって…」
老子を抱きしめると、
豹は老子の身体をくまなく触り始めた。
「あっ…」
「ふふふ…やはりココは感じるのですか?」
老子の敏感な部分を探り当てて、
指先でやさしく愛撫し始める豹。
「ここはどうですか?」
「んっ!!」
顔を老子の胸に近づけ、その突起を口に含んで、
舌先でちょろちょろと刺激する豹。
「おや、自分ばかり気持ちよくなるのですね。
私にもしていただけませんか?」
自分のモノを老子に示す豹。
「…やだ、疲れるから」
(ムカ…)
「じゃあ、私がやりますから…
口あけてください」
「あぐ…」
半分以上ムリヤリに口を犯される老子。
「ん…気持ちいいですよ…老子」
頭を掴んで、腰を動かし始める豹。
「ふぐ…はぁ…んっ…むぐ…」
「ん…、そろそろ良さそうですね」
老子の口から自分自身を引き抜く豹。
「はぁっ…はぁ…はぁ…」
やっと開放された口で荒く息をする老子。
どうも余計疲れたらしい。
老子の上になり、正常位を取る豹。
「たっぷり濡れましたし…
下も貰いますよ…」
「う…あ…ああっ…」
豹がぐいぐいと老子の中にめり込んでいく。
「こっちの締め付けは怠けないんですね…」
最後まで入ったところで、
一気に元まで引き抜いて、また入れる豹。
「ふあっ!!」
「さぁ、どんどん動きますよ…」
「あっ…あっ…んっ!!!」
「はむ…」
またもや胸の突起にキスをする豹。
敏感な部分を二点同時に攻められて、
老子は簡単にイってしまった。
「あああああっ!!」
「では私も…んっ!」
それを見た豹もほとんど同時に終わった。
☆ ★ ☆
「…本当は効いてなかったんだよね?」
「…さぁ、どうでしょうか?」
ニヤリと笑う豹。
「うう…疲れた。寝よう」
バチバチバチ…
光る雷公鞭。
「じょ、冗談だよ」
蒼白になって目を開く老子。
「さ、早く行かないとジョカが見られませんよ」
「あうう…何も変わってないぃぃぃ…」
結局傾世元禳があっても何も変わらないのであった。