藤崎版封神演義


ナタクのお嫁さん

−1− 「ロリッ☆ロリッ☆」 広漠とした中国大陸の大地を胡喜媚が歩いている。 「あの〜…胡喜媚様…どこまで歩くのでしょうか?」 付き妖怪仙人甲が言う。 「そうです、そろそろ周軍の陣地も近いことですし…」 付き妖怪仙人乙も言う。 「そうだねっ☆」 しかし胡喜媚は全く構わないらしい、 満面の笑みを湛えて歩き続ける。 「そうだねっ☆っていわれましても…」 「いい加減、危険です、帰りましょう!」 「やだよっ☆」 胡喜媚は聞き入れる素振りも見せない。 「しかし…あんまり近づきますと…」 「またあいつが…」 『宝貝乾坤圏!!!』 スガアアアアアッ!!! 「でたあああっ!!(涙)」 宝貝風火輪に乗って出現したのはナタクだった。 「敵か…?殺す」 「胡喜媚様〜っ!!」 付き人乙が胡喜媚に泣き付く、 でも胡喜媚はにこやかな顔を崩さずに言った。 「戦ってっ☆」 「へ?」 ぼーぜんとする付き人甲乙。 「早くっ☆」 「…くっ…私とて少しはっ…」 とにかく命令に従って各自に宝貝を取り出し、 構える。 「か…かくごーっ!」 乙の宝貝から炎が吹き出る。 その間に甲は素早く後ろに回りこむと、 宝貝で切りかかった。 しかし… ナタクは高速で炎を躱すと、 乙に乾坤圏を打ち込む。 「うっ…わああああっ!!」 封神される乙。 甲は躱されたのに対応できず、 乙の火炎に突っ込む。 「ぎゃあああああっ!!」 甲も封神された。 「ロリっ☆…格好いい☆…」 胡喜媚は戦うナタクを頬を染めながら眺めていた。 ☆ ★ ☆ 胡喜媚がナタクにであったのは、 数日前。 スープーちゃんを見ようと周軍の陣地の近くまで来たのだが、 空を飛んでいるナタクを見て一目ぼれしてしまったのだ。 ☆ ★ ☆ 「ん…?」 ナタクの視線がに逃げも襲い掛かってもこない目標を捉えた。 風火輪で近づいていく。 「お前は…敵か?」 「違うよっ☆」 大嘘を堂々と言う胡喜媚。 いや、たぶん嘘だと思っていないだろう。 「そうか…」 急に興味を失って去っていこうとするナタク。 「待って待ってっ☆」 胡喜媚が呼びかける。 「なんだ?」 「好きな女の人いるっ?☆」 「好きな女?」 ナタクは少し考え込んだ。 第一男か女かなんかで他人との関係を考えたことなど無いのだ。 とりあえず考えてみた。 李靖…殺す…男 太乙…殺す…男 母上…やさしい…女 ああ、そうか。 「母上だ」 ナタクは平然と言った。 「えっ…☆?」 愕然とする胡喜媚。 あまりのショックで二の句が次げない。 ナタクはそんな胡喜媚に構わず、 さっさと行ってしまっていた。 ☆ ★ ☆ ここでちょっと補足する。 ただのマザコン程度なら胡喜媚もあまり驚かない。 しかし… 胡喜媚の知っている母子関係とは…これである。 「ただいまぁ…☆」 胡喜媚が朝歌の禁城に戻ってきた。 〜妲己の私室〜 「なぁ…妲己ぃ…いいだろ?」 「駄目よん、おバカな子ねん…」 ジャラジャラとアクセサリが音を立てて揺れる。 王奕が胡喜媚にしなだれかかっているのだ。 「いいじゃねえか…アンタにだけは甘えていいんだろ…?」 「ふふふ…でも母親としたいなんて悪い子ねん♪」 「なんだよ、こんな風にしたの誰だ?」 妲己にキスをする王天君。 丁度帰ってきて、胡喜媚はそれを見た。 ナタクの声がよみがえる。 『母上だ』 「わーんっ☆(涙)」 泣きながら走り去る胡喜媚。 「何だ…ありゃ?」 「喜媚…どうしたのかしらん?」 二人は訳が分からない。 「なぁ…それより続けようぜ…」 「んー…オッケイよん♪」 ☆ ★ ☆ 取り敢えずナタクの母とやらを殺そう。 胡喜媚はそう決心した。
−2− 〜陳塘関〜 配下の道士に殷氏の居場所を探らせた胡喜媚は、 殷氏を殺しに出掛けた。 李靖の屋敷を見つけてどうどうと中に上がり込む。 どうも家人はもともと少ないようで、 咎める人もいない。 「はぁ…ナタクはいまごろ何をしているかしら…」 「奥様は心配性ですね」 話し声がした。 どうやら奥の部屋から聞こえてくるようだ。 胡喜媚はその方向に行ってみることにした。 「でも長い間見ないと子供は変るものよね… 可愛いお嫁さんを連れて帰ってきてたりして…」 「はぁ…」 それだけは絶対ナイと思う女中。 「ああっ、そんなことになったらどうしましょう… やっぱり母としては喜んであげないとね」 「ねえっ☆ねえっ☆」 物陰から突然胡喜媚が出てきて話し掛ける。 「あら?どうしたのお嬢さん」 「まぁっ、どこから入ったんでしょう、 この子ったら」 「まぁまぁ、それよりなにか話があるみたいよ」 あいかわらずほえほえした殷氏。 喜媚は殷氏にたずねた。 「ねえっ、喜媚は可愛いっ?☆」 「うん、可愛いわよ。」 というと殷氏はなにか思いついたかのように 両手を打ちあわせると言った。 「あっ!そうそう、ナタクのお嫁さんになってくれない?」 「奥様…」 女中が頭を抱える。 しかしそれを聞いた喜媚は顔から笑顔を溢れさせ、 「うんっ!☆」 と言うと物陰に消えた。 「まったくもう…奥様も素性の知れない変な子に… あら?どこへ行ったのかしら?」 女中が追い出そうと扉の外を覗くと、 もう誰もいなかった。 「いい娘じゃない」 首をかしげる女中に、 あわや命が助かったともしらず、 殷氏は一人ほんわかしながら言っていた。 ☆ ★ ☆ またもや周軍の駐屯地近く。 こんどは付き人丙と丁を引き連れて 胡喜媚はナタクを探していた。 「というわけで、 ナタクと戦ってっ☆」 「やですよっ!!」 と付き人丙。 「なんで〜☆」 「もっと他にイイ探し方がありますからっ!」 と付き人丁。 「む〜…☆ じゃあ早く探してっ☆」 「はっ!」 戦うナタクが見られないので、 胡喜媚はすこし不満だったが、 とりあえずナタクを見つける方が先なので、 部下に任せる。 しばらくして、 「ぎゃあああああっ!!」 と言う叫び声と、 胡喜媚の方に走って来る付き人丙と丁の姿があった。 当然ながら後方からナタクが砲撃しながら接近中だ。 「わ〜いっ☆ えらいっ☆」 喜媚は喜んでいるが、 部下は命懸けだ。 胡喜媚の方まで走り寄ると、 彼女の後ろに隠れた。 ブルブル震えている。 封神寸前だったのだからしょうがないといえばしょうがない。 「ん?…たしか…」 接近してきたナタクが一度見たことのある顔を見てつぶやく。 「敵じゃない胡喜媚だよっ☆」 「後ろの二人は?」 『敵じゃありませんっ!誓いますっ!!(涙)』 涙ながらに誓約する二人。 「なんだ…」 また、興味を失ったナタクが飛び去ろうとする。 「待って待ってっ☆」 そしてまた胡喜媚が呼びかけた。 「なんだ?」 「喜媚はねっ☆、 ナタクのお嫁さんになるのっ☆!」 『なあああっ!!』 驚いたのは当然ナタクではなく、 付き人二人である。 「胡喜媚様っ! なんでよりによって崑崙の最終破壊兵器とっ!」 「それより妲己様に一言の相談もなくっ!」 「うるさいっ☆! あっちいけっ☆!」 『はっ…ははっ!!』 胡喜媚に怒鳴られ、 逃げ出す部下達。 部下を追いやった胡喜媚はナタクに振り向いた。 ナタクはさきほどから『お嫁さん』と言う物を理解しようとしている。 しかしついに分からないのでたずねた。 「お嫁さんってなんだ?」 しかしこれに胡喜媚も詰まった。 お嫁さんがすることは… ああ、そうだ。 「あのね、せっくすする相手っ☆」 凄まじい回答を出す胡喜媚。 さすが妲己の義妹だ。 「なんでオマエがオレのお嫁さんになるんだ?」 「あのねっ☆ ナタクのお母さんがねっ、 喜媚がナタクのお嫁さんになったら喜ぶって☆」 「……」 本格的に混乱するナタク。 つまり母上は彼女とせっくすしろと言っているのだろうか。 だいいちせっくすってなんだ? 空に浮きながら頭を押さえるナタク。 「さっきからはなしがちんぷんかんぷんだ」 「あはは☆」 「わかったのは母上がオマエをお嫁さんにしたら喜ぶということだけだ。 だからそうする」 「うん☆!そうしよっ☆!」 また胡喜媚はまったく無邪気な笑顔を見せた。
−3− 喜媚はナタクを連れて辺りを調べて歩き、 ようやくおつらえ向きの一軒家を見つけた。 無人だ。 「ここにしよっ!☆」 中に入る胡喜媚。 ナタクもおとなしくついてきている。 「ロリッ☆ロリッ☆」 非常に嬉しそうな胡喜媚は、 うきうきしながら寝床をしつらえはじめた。 しかしナタクはだんだんと不安になってきたようだ。 敵味方以外の人間関係はまったく初めてだ。 「どうしたのっ☆」 「わからない…」 ナタクには本当に分からない。 今までは不安と言う感情を感じたことさえなかったのだ。 おどおどしたナタクを見た胡喜媚は、 そっとナタクの唇に自分の唇を重ねた。 びっくりしたナタクが胡喜媚から離れる。 「なんだ…?」 「どうしたの?」 胡喜媚にはなぜナタクが飛び下がったのかが分からない。 「今のは…?」 「キスだよっ☆ キスは嫌い?」 「わからない…」 「ふーん…☆」 いぶかしげに思いつつも、 とりあえず胡喜媚は次の段階に移った。 「ねっ☆こっち座ってっ☆」 ベッドにナタクを座らせる胡喜媚。 「こんどは驚かないでねっ☆」 胡喜媚はナタクの膝に座ると、 またナタクと唇を合わせた。 ビクッ… ナタクの体が震える。 「大丈夫…☆」 くちびるを離すと、 胡喜媚は優しくナタクに抱き着いた。 「あたたかい…」 ナタクがぽつりとつぶやく。 「うん☆あたたかいね…☆」 『お嫁さん』と言う物は気持ちがいいな、 と思ったナタクは、さきほどからの疑問を口にした。 「これがせっくすか?」 胡喜媚はそれを聞くと、 笑って言った。 「きゃはっ☆ちがうよっ☆ せっくすしたい?☆」 「…する」 とりあえずやってみないと分からない。 そういう結論に達したらしい。 「んじゃあね…☆」 胡喜媚はナタクの腰布の中に手を差し入れた。 ☆ ★ ☆ 「なっ…」 ナタクが顔を赤らめる。 腰布を捲り上げ、 ズボンの上から胡喜媚が自分の棒に触れている。 自分でもほとんど触れたことはなかったが、 他人に触られた時に、布地越しとはいえ、 こんな敏感に反応する物だと言うことにナタクは驚いた。 胡喜媚がすさまじく上手いということもあるが。 「きゃはっ☆おっきくなってきたっ☆」 さきほどからの愛撫で巨大化したナタクの棒は、 もはやズボンの中に収まりきれない様子で、 ナタク自身も痛いほどだった。 「脱いでっ☆」 ナタクは言われるままにズボンを脱ぎ捨てる。 その途端勢いよくナタクの一物が天を指して跳ね上がった。 「おっきぃ…☆」 胡喜媚も頬に朱が指してきている。 だが、ナタクは次にどうなるのか不安でしょうがなかった。 もしかしてこのままからだの各部分が巨大化して、 破裂するのではないだろうか… 「ふあっ!?」 突然胡喜媚が、ナタクのそれを口に含んだ。 ねっとりとした唾液と暖かい粘膜につつまれ、 凄まじい刺激となる。 「な…あっ…くぅっ…」 胡喜媚は、棹に沿って何度かそれを舐めあげると、 今度は含んだまま顔をゆっくりと動かして出し入れし始めた。 しかも動かしながら舌もきちんと使ってくる。 「はむっ…☆はむっ…☆」 「はぁっ…くっ…ああっ…」 ナタクが悶絶している。 あまりに気持ち良すぎて、 胡喜媚を突き飛ばすというのも思い浮かばなかったが、 それ以前に絶えられるような刺激ではない。 今までに感じたことの無いような刺激が、 背骨をじかに伝って脳にぶちあたってくる。 突然何かを下腹部に感じたかと思うと、 すでに胡喜媚の口内で弾けていた。
−4− 「あはっ☆イッパイでたっ☆」 胡喜媚の可愛い顔がナタクの白濁液にまみれている。 それをすこしづつ小さな舌で舐め取る胡喜媚。 挿し絵1 ナタクはそれを見て、大急ぎで自分の性器を確かめた。 「…まだある…」 どうやら彼の性器が破裂したんだと思ったらしい。 「ん?☆どしたのっ☆」 「い…今っ、オレのどっかが破裂して…」 「きゃはは☆そうじゃないよっ☆」 「?」 しかしナタクには謎のままだ。 「じゃあ今度は良く見えるようにしてあげるっ☆」 胡喜媚は自分の唾液で濡れそぼったナタクのそれを掴むと、 そっと愛撫を始めた。 軽く棒を握ると、それをゆっくりと上下させる。 指も一本ずつ順番に強弱をつけて波のような感触を与えた。 喜媚に嬲られすぐに強度を取り戻すナタクのそれ。 「ヘンな気分だ…」 顔を紅潮させ、息を荒くしたナタクが言う。 「ねぇっ☆気持ちいい?☆」 「…ああ…」 少なくとも気持ち悪くはない。 「じゃあ早くするよっ☆」 「ぅあっ…」 しゅっ、しゅっと音を立てて、 胡喜媚はナタクのそれをしごき上げる。 さらにリズムをつけて握りを強くしたり、 弱くしたりして刺激した。 さっきイったばかりで、 敏感なナタクのそれは、 その快感に耐え切れず第二派を破裂させた。 「ほらっ☆見てっ☆」 快感でふらふらになりつつあるナタクは、 初めて自分の棒からふきでる液体を見た。 「なんだ…これは…」 「せーえきだよ☆ 気持ちがよかったらでるのっ☆ 気持ちよかったでしょっ☆」 「ああ…」 バタッ… ナタクはベッドに倒れこんだ。 「はぁ…これがせっくすか…」 恐ろしい物だとナタクは思った。 「え?違うよっ?☆」 ☆ ★ ☆ 「なっ…」 ナタクは心底驚いた。 あれ以上をするのか… すると多分自分は死ぬ。 そう考えたナタクは逃げ出そうとした。 「待ってっ☆」 しかし胡喜媚に捕まる。 さきほどからの胡喜媚の責めで、 ふらふらになっているナタクに抵抗する力はなかった。 「もう…この次が本番だよっ☆」 第一、胡喜媚はまだ一回もイってないのだ。 このまま終れるはずもない。 胡喜媚は、また口にナタクのを含んだ。 「くっ…」 ナタクのモノは二回もやったとは思えないほど、 すばやく回復した。 胡喜媚の口の中でふくらんでいく。 (可愛いっ☆) 挿し絵2 こんどは勃たせるだけだから、 そこで口から出すと、 胡喜媚は下着を脱いだ。 「ちょっと待ってねっ☆」 喜媚のその部分は、 さっきからの淫事で充分に濡れてはいたが、 一応手をやってその事を確認する。 「んっ☆いいよっ☆」 ベッドに横たわるナタクに跨る。 春草も浅いその部分を、 ナタクの屹立した物で何回か擦る。 「はぁっ☆気持ちいいっ☆」 その度に背筋がぞくぞくするような快感がある。 入れたらどれだけスゴイだろう。 「入れるよっ…☆ はっ…くぅん…☆」 胡喜媚が小さく鳴く。 喜媚が腰を下ろしはじめると ナタクの剛棒は 彼女の薄い丘に隠された亀裂に ぐいぐいと入っていった。 「ふに〜☆」 「あっ…」 喜媚が体を震わせる。 ナタクも耳まで真っ赤にして感じている。 「暖かい…」 「うん…☆」 胡喜媚は奥まで入れた時点で力尽き、 そのままナタクにしなだれかかっていた。 「動けないよう…☆」 ひざががくがくしてそれどころじゃないのだ。 するとナタクが起き上がった。
−5− 「きゃっ☆」 「こうすればいいのか?」 繋がったまま胡喜媚をベッドに寝かせると、 両手を突いて、腰を動かし始めた。 「はうっ…気持ちいいよっ☆」 「オレもだ」 じゅっ…じゅっ… ナタクの肉棒が喜媚の膣内から出たり入ったりを繰り返す。 粘膜同士が擦れ合い、快感を生み出していった。 「あっ…☆ああっ…☆」 ナタクの棒が股間の奥で熱く擦れる。 喜媚は今までに感じたことのない、 凄まじい快感の波が襲ってくるのを感じていた。 「いいっ…☆…喜媚イっちゃう…☆イっちゃうよう…☆」 「はぁっ…はぁっ…」 ナタクの息も荒い。 胡喜媚はなんとかその快感の波に飲みこまれないようにと シーツを掴んで耐えようとする。 しかし、ナタクはどんどんペースを早めていく。 「あっ…☆ああっ…☆イクっ…☆イっちゃうっ!☆」 胡喜媚の身体が弓なりに反れたかと思うと、 全身がビクビクと震える。 その瞬間ナタクも果てた。 ☆ ★ ☆ 「ろっ…ろり〜☆」 「はぁ…はぁ…」 情事の後の快感の余波に身を委ね、 二人はベッドに倒れこむ。 互いの体温を感じながら、二人は眠りに就いた。 しっとりと汗をかいた体を心地よい眠りが支配した。 ☆ ★ ☆ 目を醒ますと、胡喜媚が離しかけてきた。 「ねっ☆ねっ☆ 気持ちよかったっ?☆」 「ああ…」 「またしよーねっ☆」 「ああ…」 「ねっ、胡喜媚のこと好き?☆」 「…好きっていうのはよく分からない… だけどそうかもしれない」 「嬉しっ!☆」 「ねえ、胡喜媚のことお嫁さんにしてくれる?」 「ああ」 「わーい☆」 胡喜媚はとても嬉しそうだった。 ☆ ★ ☆ 〜周軍陣地〜 ナタクが美少女を連れているので話題になった。 その娘がいなくなったあと、 楊ゼンが出てきて、 ナタクに話し掛けた。 「ナタク…あの娘はなんですか?」 「お嫁さんだ」 思わず吹き出す楊ゼン。 周囲の兵士もどっと笑う。 それはそうだ、よりによってあの人間兵器が… 「はぁ…あの…お嫁さんってなんだか知ってます?」 息を落ち着かせた楊ゼンがナタクに問う。 「ああ、せっくすする相手だ」 「……え?」 兵士達の間から言葉が消える。 そして… 「ワンでし」 孝天犬が吼えた。
あとがき
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Page written by Eque Somatoya Novels written by Souma Toriya