藤崎版封神演義
そこには邑姜が立っていて
「疲れたのう…」
一言呟き、太公望は宿舎の寝床に身体を沈めた。
心地よい疲れが太公望の身体を包む。
こんなに働いたのは何年ぶりだろうか。
子供の頃は羊の世話が好きで…
「呂望様は羊の言葉がわかるのではないか?」
などと言われたモノだ…
幸せな過去の記憶がよみがえり、
幸せな顔をして太公望は眠りに落ちた。
☆ ★ ☆
パチ…
「おや?起きましたか?」
ふと人の気配に太公望が目を醒ますと、
枕元にはふくろうのお面をつけた邑姜が立っていた。
「…ゆ…邑姜…なんじゃ、わしはなにも…」
あからさまにうろたえる太公望。
さては仙桃の密栽培がばれたのかとおもったからだ。
「なんでもありません」
にべも無い回答だった。
「…」
「何か?」
何も言えず黙りこくってしまった太公望に問い掛ける邑姜。
仮面で表情が見えない分何を考えているのかがわからず不気味だ。
「…いや何でもない…が…」
太公望はなんとかそれだけ言うと、
なんとか寝ようとした。
しかし邑姜に見詰められていては(視線は見えないが)
寝られたものではない。
「そんな風に見られては寝られぬではないか」
なんとか苦情を言う太公望。
暗闇に独り立つ梟の面を被った少女は独特な雰囲気を醸し出していて、
それすら言うのが精一杯だ。
「それはそうですね」
太公望がほっとした瞬間。
邑姜が近づいてきた。
☆ ★ ☆
「?!」
布団を捲りあげると、邑姜が寝床に潜り込んできた。
「…お、おぬし…」
「寝ないのですか?」
「そ…そういう意味ではない…」
「どうぞ寝て下さい」
納得しきれないものを感じつつも布団を引っかぶる太公望。
しかし、どうにもとなりの邑姜が気になる。
寝付けずに太公望が顔を邑姜の方に振り向ける。
ふわり…
女性の匂いがした。
体温が感じられる至近距離に邑姜の身体が有る。
これではとても寝られたものではない。
(一体何を考えているのだ…)
とにかくこうなったら実力を使ってでも引き剥がすしかない。
太公望が邑姜の身体に手を掛けた。
☆ ★ ☆
「強姦は死刑です」
ビクッ!!
突然邑姜が喋りだしたことと、
その内容に吃驚して太公望の手が止まる。
「ち、違う…そういうつもりではない」
「フフッ…なぜうろたえるのです?
やましいことでもあるのですか?」
仮面の下で密かな笑い声がする。
(こ…こやつ…楽しんでおる…)
太公望の頭に血が上った。
「とにかく人の寝床に入り込むものではない。
どかすが、よいな?」
「女性の身体に触るのはセクハラです」
邑姜はあくまでもこの「遊び」を続けるつもりらしい。
「では自分で退けばよい」
「いやです」
ムカッ…
☆ ★ ☆
「ふっふっふ…」
太公望がキレた。
「そこまで寝かせぬつもりならこちらにも考えがある」
というといきなり枕元から仙桃を取り出し、
ガブリとかぶりついた。
ゆらぁあ…
太公望に酔いが回る。
「なにをするつもりですか?」
「こうするつもりだ」
言葉と共に仮面を剥ぎ取る太公望。
「んっ!」
そして邑姜の顔を近寄せて、
口を吸う。
(突然襲い掛かる酔っ払い…
ここまですればいいかげん逃げるだろう…)
逃げやすいように手の力を抜く太公望。
しかし、邑姜は逃げるどころか、
太公望の肩に手を回してさらに唇を求めてきた。
「なっ…」
予想だにしない展開におどろく太公望。
数秒後唇の暖かみが消えて邑姜が喋り出した。
「…あなたは酔ったフリをしないと小娘一人抱けないのですか?」
真摯な目付きで太公望を見詰める邑姜。
「…いや…」
パシッ!!!
太公望が自分の頬を両手で挟むように叩いた。
目から酔いが消える。
「シラフでも抱けるがのう…」
そういうと太公望は邑姜の目を見詰めながら、
彼女を抱きしめ、そっと唇を交した。
☆ ★ ☆
(…おかしな仕儀になったものだのう…)
太公望の手が邑姜の胸のあたりを滑る。
「胸…無いですよね」
顔を赤らめながら妙な事を言う邑姜。
「いや…」
太公望の手の平がかすかな膨らみを見つけて、
そっと愛撫する。
「わしはこの方が良い」
服の上から乳首と思しきあたりを口でやさしく吸い上げる。
するとぷくりと乳首が勃ってきたのが舌で感じられた。
それを舌で転がす。
「…んっ…」
目をつぶって身体をびくりと震わせる邑姜。
「ふっふっふ、敏感だのう…
こちらはどうかな?」
太公望の手が邑姜のスカートを捲り上げた。
☆ ★ ☆
太公望の手が邑姜の脚の付け根を撫でさする。
邑姜はしばらくそれに耐えていたが、
終に太公望の手が秘所に及ぶに至って声が漏れる。
「ふぁっ…」
「触るのは始めてか?」
下着の上から肉の亀裂に沿って指を這わせる。
「い…いえ…」
「自分で?」
「はい…」
「こんなふうかのう…」
太公望の指が下着の下に潜り込む。
「はぁ…ん…」
甘い声が邑姜の喉から漏れ出した。
「おや?濡れてきたではないか」
太公望の言うとおり、
下着の下から引き出した太公望の指はしっとりと濡れていた。
「あっ…」
邑姜が突然起き上がる。
「な、なんじゃ…」
「服がぬれます…」
そういうと邑姜はすこしふらふらしながら、
喉元のチャックに手をやった。
☆ ★ ☆
チチチ…
チャックが身体をめぐっていく。
布がすこしずつ垂れていき、
邑姜のあまり凹凸の無い身体が姿を見せていく。
そしてそれが二回転すると、服がおちた。
下着姿で立ちすくむ邑姜。
「…天女が羽衣をぬいたようだのう…」
しばし惚ける太公望。
「どれ、手伝ってやろう…」
邑姜の下着を脱がせていく太公望。
あまり膨らみの無い胸と、
薄いベールに覆われた秘所が露わになった。
「…そうか、わしも脱ぐのか」
突然邑姜に見詰められ、
太公望もそうすることにした。
☆ ★ ☆
太公望が脱ぐと、
邑姜は嬉しそうに太公望の肌を撫ではじめた。
肩から胸、脇腹、腰…
「…こんなに大きいものでしたか?」
太公望のそれを見つめた邑姜が呟く。
少々脅えてもいるようだ。
「…そ、それは伸縮するのだ」
すると真顔で邑姜が言う。
「では縮めてみてください」
「できるかっ!」
「何故?」
「む…それは…そうだ。
これは美しい女性を見ると大きくなる物だからの」
「…それではしばらく私を見なければいいのですね?」
「…」
「では向こうを向いていてください」
「うむ…」
☆ ★ ☆
(いよいよおかしな小娘だの…)
太公望は一生懸命他の事を考えようとした。
(申公豹の言ったことはあっておるのか?
老子はどこに…?)
「…もう宜しいですか?」
突然邑姜に声を掛けられて我に返る太公望。
「あ、ああ…」
邑姜が太公望のソレをまじまじと見詰める。
「…小さい…」
「悪いか!」
ついマジになってしまう望ちゃん。
「…よくわかりました。
じゃあ大きくしてください」
「あのなぁ…そう自由にできるものでもないのだぞ?」
「…どうすれば良いのです?」
「…おぬしが勃たせればよい。美しい女性にはできる」
☆ ★ ☆
邑姜の手が太公望のソレを掴む。
「痛たっ!!」
「あ、すみません」
「もっと優しくせい」
太公望に指示されて優しく太公望の一物を撫ではじめる邑姜。
すると少しずつソレが反応してくる。
「…でも先ほどはもっと大きかったような…」
「うむ、もうワン・ステップ必要なのじゃ」
太公望にいわれるまま、邑姜は太公望のソレに口を近づける。
「むっ…」
ちろちろと邑姜の口が太公望の肉棒を舐める。
生暖かい軟体の感触が太公望のソレを這い回っていく。
「くぅっ…」
「痛いですか?」
「いや…気持ちいいからやめるでない」
「はい」
手で太公望の一物を掴んで、
アイスクリームを舐めるようにたっぷりと唾を塗り付けていく邑姜。
太公望の物はすっかり怒張しきって元の体積を取り戻していた。
「さ、つぎは口に含むのだ」
「はい…」
暖かな粘膜が太公望の一物を包み込む。
そして太公望に促されるままに、
その粘膜で太公望の肉棒をさすり上げる邑姜。
「くっ…いかん…もうよいぞ」
暴発しそうになって太公望は邑姜の口から自分のモノを引き抜いた。
「さて…準備は完了だ。
本番をするぞ」
「本番ですか?」
怪訝そうな顔をする邑姜。
「…まさか知らぬのか?」
「あまり…」
(それでここまでするか…?)
「ではゆっくり教えてやるかのう…」
☆ ★ ☆
「あっ…っ…ふぅ…んっ」
太公望の指が邑姜の秘所を愛撫する。
同時にちろちろと舌先で邑姜の乳首を転がす。
どうも乳首に弱いらしい。
口で軽く吸って乳首を含み、
それを舌でころがす。
そのたびに蜜壷からは愛液が湧き出てくる。
「もう十分かのう…」
「…やめるのですか…?」
気持ちいいからやめないでくれとでも言いたそうな口振りだ。
「いや、これからが本番なのだ」
「…今のは…」
「もっと凄いぞ?」
邑姜の顔が真っ赤になる。
「では…入れるか」
☆ ★ ☆
「…っくはっ…ああっ…かはっ…」
邑姜が苦しそうに息を吐き出す。
初めて侵入してくる男の大きさに耐え切れないのだろうか。
ぬ"るっ!!
カリの一番太い部分が邑姜の膣内に沈み込む。
「…はぁっ…はぁっ…」
邑姜の息が落ち着いてきた。
「痛いか?」
「…はぁっ…い…いえ…」
「では少しずつ慣らしていくか」
小刻みに腰を動かす太公望。
「ふぁ…」
それだけでも感じるらしい。
嵌めながら太公望は邑姜の乳首に舌を這わせる。
「あふ…何…なんか…」
太公望の動きが大きくなってくる。
上下左右に揺り動かしたり、
大き目に引いて突き入れたりを繰り返しはじめた。
「…やだ…頭の奥が…」
ぐちゅ…ぐちゅ…
結合部分はすでに愛液で溢れんばかりになっている。
「ああっ…なんか…痺れる…」
身体が快感を求めて太公望の頭を手で押さえつける。
「や…やぁ…ああっ!!!」
邑姜の身体が大きく震える。
どうやら絶頂に達したらしい。
しかし太公望は一旦始めた抽送を止めはしなかった。
☆ ★ ☆
「あっ…あぅ…はふ…死んじゃう…」
一度絶頂に達し、
敏感になってしまった秘所や性感帯を無情にも襲い続ける太公望。
太公望が動く度に圧倒的な快感の波が襲ってきて流されそうになる。
足がつりそうになるほど震える。
身体は弓なりになるほどに反っている。
この快感が無限に続くかと思った瞬間、
身体の奥に熱い物がひろがるのを感じて、
邑姜は気絶した。
☆ ★ ☆
(…ついやってしまったが…なんだったのかのう…)
翌朝、太公望が目を醒ますと邑姜はいなかった。
その後会っても話しをはぐらかされるだけで、
結局なんで彼女がああいう気になったのかは、
わからずしまいであった。
終わり
PS:ああっ…気持ちよかったぁ…
リンチされたあとの太公望を脱がせて治療したんだけど、
綺麗な身体してたなぁ…
ふふふ…
by邑姜
あとがき
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya