幽遊白書
笑ってくれ
>NARRATOR SIDE
ゴゴゴ…
地響きと共に巨大な芋虫が地を這う。
躯(むくろ)の移動要塞だ。
魔界統一武闘大会での敗者である躯軍は、
そのままの組織で人間回収の任務に就いている。
ズッガーン!!
突如、何かが強大な力でぶち破られる音と共に、
要塞の外壁に穴が空く。
「また…躯様は虫の居所が悪いらしいな」
躯軍幹部がポツリとこぼした。
>MUKURO SIDE
気が付いた時には、オレは一人だった。
周りにはオモチャが沢山いたが、
一人だった。
そして
生まれた時から
オレは奴のオモチャだった。
毎日ではない。
あの『ブタ』は気が向いた時だけオレを抱いた。
☆ ★ ☆
「ホレ…舐めろ」
言われるままにオレは『ブタ』の性器に口を運ぶ。
『ブタ』の寝床に女が絶える事はない。
『ブタ』自身も他人にそれ用の女を売りつける事で財貨を溜め込んできたのだ。
だからというわけでもないが、
『ブタ』はやりつくしていた。
嫌悪感…
奴は太って、寝床に身体を横たえていた。
醜い。
そのくせ毎夜の『生活』で鍛えられて、
力も有るし、『あの部分』だけ異常にデカかった。
その部分をオレはしゃぶらされる。
年端も行かない自分の娘…
背徳感が(もしそんなものが奴にあるとすればだ)
余計に『ブタ』を悦ばせていた。
ちゅく…ちゅる…
「っぷは…あむ…」
それでもオレは奴の熱くて太い肉棒を、
懸命に口に頬張る。
髪の毛が…顔に掛かってうざったい。
亀頭から棹にかけて、
じっくりと舌でねぶっていく。
ガシ…
頭を掴まれた。
痛い。
しかしそのような事に構うヤツでもなかった。
一気に喉の奥まで異物を突っ込まれる。
吐きそうになる。
ヤツはオレが苦しそうに眉を顰めるのが楽しくてしょうがないらしい。
そのまま、強引に抽送を開始する。
オレの口を女性のアレに見立てて、
腰を振る『ブタ』。
口の中で奴のモノがビクンと跳ねて、
熱い液状のモノが喉の奥につぎ込まれる。
「んくっ…んくっ…」
なんとか飲み干す。
気持ち悪い。
でも、そうしないと気管に入って死ぬ。
最初の頃は良く死にかけた。
『ブタ』が話し掛けてくる。
嬉しそうに。
妹や弟の素を、血を分けたオモチャに飲ませて、
悦んでいる。
「お前のノドも結構いいな…
首を切り落としてそこに突っ込んでやろうか?」
「御自由に」
他に言う事も無い。
オレは所有されている。
「ハハハ…」
奴は笑った。
実のない…誰も幸せにしない笑い。
毒気に満ちている笑い。
「それでこそ俺の娘だ」
そしてもっと笑った。
☆ ★ ☆
オレがすがっているものがある。
オレが狂わない為の保険だろうか…
花畑の思い出。
この魔界のどこにそんな場所が有るんだ
といわれれば答えようも無い。
だが、オレにとってはあのやさしい『父』が真実だった。
そうでもなければ…
☆ ★ ☆
「…くぅっ…」
『ブタ』の大きな性器がオレの中に這い入り込んでくる。
オレの体に比べて、明らかに大きく、
それでも奴はねじ込もうとする。
奴のアレは灼熱の火箸のようにオレの身体を焼く。
オレの体は奴のアレを締め付ける。
わずかに分泌される秘蜜では十分なすべりを与えられず、
それがまたイイらしい。
たまに殺してやりたくなる。
「っはぁああ…ああっ…くぅっ…」
オレは苦痛に喘ぐ。
それを見ても、
『ブタ』は動きをゆるめる事なくオレをさんざんに貫く。
殺してやりたいと思う度に、
あの…思い出が…
『ブタ』がオレの腰を掴み、
手も使ってオレの体を好きに動かす。
あの部分が擦れて、
切れたらしく血も出てきた。
そして、
奴はオレの膣内に欲望を吐き出した。
そして、興味が無くなったかのようにオレを放り出す。
そうか。
オレをオレが殺せばいい。
オレは突然気付いた。
☆ ★ ☆
そして7歳の誕生日。
オレは酸を体にかぶった。
奴は惜しげもなくオレを捨てた。
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya