きんぎょ注意報!
民子の海棲動物観察誌
「次郎ちゃん、久しぶりに一緒に寝よっか?」
「え?」
「ね、もうすこしお話しようよ」
「…うん」
今年の夏も民子は次郎の家に遊びに来ていた。
昼間は海で泳いだりバハマ号にのって魚を釣ったりし、
夜は一緒に魚の図鑑を見て海の話をする。
一日中海と魚介類漬けで幸せな民子はすこしハイになっていた。
数年前と同じ感覚で次郎を布団に入れる。
次郎が民子を意識しだすようになってからは絶えてなかった事だった。
電気を消して民子は話を続ける。
「でね、この間本で読んだんだけどスベスベマンジュウガニって…
あれ?次郎ちゃんどうしたの?」
民子が半分起き上がって聞く。
どうしたもこうしたもない。
民子の体温を間近に感じてカチカチになっている。
「民子…ホントはこういうことしちゃダメなんだぞ…」
真っ赤になって辛うじてボソッと呟く。
「え?どうして?」
「…オレだって男だぞ…」
「あら、次郎ちゃんが女の子だったら海の男になれないわ」
会話がつながらない。
「…」
ぎゅっ。
「きゃっ」
上体を起こして次郎が民子に抱きつく。
「次郎ちゃん…」
「オレ…民子のこと…ホントに好きなんだからな…」
「次郎ちゃん…」
民子も手を回して次郎の頭を撫でる。
また少し大きくなった。すぐに追い抜かれそうだ。
次郎の髪の毛に顔を埋める。
「次郎ちゃん潮の匂いがする…」
「民子も…すごくいい匂いがするよ…」
次郎が頭を上げる。
唇が重なった。
「……!!!」
民子の心拍数が上がる。
血圧が上がって顔に朱が差した。
唇がそっと離れる。
「た…民子…その…胸さわってもいいか?」
「クスッ…いいよ」
真っ赤になっておずおずと聞く次郎が可愛くて民子は許可してしまった。
☆ ★ ☆
「柔らかい…」
おそるおそる次郎の手がパジャマの上から民子の胸に触る。
ドキドキが酷くなる。
「あ…民子の心臓がドキドキ言ってる…」
「だって…次郎ちゃんが…」
恥じらう民子。
ぎゅっ…
つい揉む手に力が篭もる。
「あっ…痛くしないで…」
「ゴ…ゴメン!!!」
ふに…ふに…
次郎がやさしく胸をさわる。
(やだ…気持ちいい…)
民子は次郎の手を掴むと、
パジャマをたくし上げて次郎の手を中に導いた。
「…民子」
そして手を後ろに回すとホックを外す。
「…今度は…直に…」
コクッ…
唾を飲み込んで次郎が無言で頷く。
ふにふに…
手の甲でブラを持ち上げて直に肌と肌が触れ合う。
「民子の胸…温かくて柔らかくて気持ちいい…」
「私も…次郎ちゃんの手…気持ちいいわ…」
さわっ…
次郎の指が民子の胸の突起をかする。
…ビクッ!!
軽い電流が通ったような感覚が民子の背筋を貫く。
(何…今の…)
温かい息が民子の胸に触れる。
(…え?)
「…あっ!!」
突然次郎が民子の乳首を口に含んだ。
吸い付き、舌で舐める。
「…んっ…ぁ…」
民子の息が荒くなってきた。
時たま甘い声が混じっている。
次郎はもう一心不乱に民子の胸を責めたてている。
(…やだ…次郎ちゃん…そんな…)
舌で二つの突起を交互に責めながら手で胸をもみあげる。
「…やっ…はぁ…ダメぇ…」
ビクッ…
次郎が離れる。
「…はぁ…はぁ…」
「ゴ…ゴメン…オレ…」
「違うの、次郎ちゃん…あまり気持ちいいから…」
安心したような顔をする次郎。
☆ ★ ☆
ふと次郎の股間の突起が目に入った。
「…どうしたの次郎ちゃん…」
手を伸ばす。
くにっ。
「きゃっ!ナマコ?」
「…それは違う…」
「じゃあ何?」
「…見てみるか?」
「うん…」
次郎がズボンの穴からナマコを取り出した。
「…可愛い♪ウミウシみたい♪」
あくまでも海棲動物と言い張るか娘。
撫でようと手を伸ばす。
こしこし…
「あっ…そんな…」
ドクッ!!
薄白い液体がウミウシ?から飛び出して民子にふりかかる。
「あ…民子…ゴメン…」
「…ウミウシが潮を吹いたの…?」
「…違うぅぅ」
「小さくなっちゃった…」
くにくに。
また大きくなる。
実に変な生き物だ。
「た、民子…」
「え?…きゃっ」
☆ ★ ☆
「や、次郎ちゃん…そんなパンツをとっちゃ…」
「民子、あれが何するものかおしえてやろうか」
「…うん」
真顔で聞かれて返事してしまう民子。
「こうやって…」
「や…あっ!!!」
次郎もよく知らなかったのだが、
濡れていたのであわせるだけで先っぽが入ってしまった。
「あ…ああっ…」
「民子…民子ぉ…」
何かが裂けるような感じがして、次郎のが全部収まった瞬間、
中で次郎のナマコが潮を吹いた。
☆ ★ ☆
ガタンゴトン…
帰りの電車の中。
「…北田さんもあんなナマコをもってるのかな…
キャッ、恥ずかしいっ」
よかったね、安全日で。
この二股女(笑)
おわり
その2
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya