1997年12月15日(月曜日)

ゲストブックの方で、ぶーさんから税金の話がでていたので、インターネット上にある「税金・会計・金融の掲示板」を紹介した。が、そこでの答えは、「アメリカで収入を得ると、アメリカで税金を払うことになる」というもののようだった。

でもほんと? と思い、税務署に電話して聞いてみた。

私「もしもし、ちょっと税金について教えていただきたいのですが。」

税務署員「はい、どのようなことでしょうか?」

私「私の知人でアメリカに駐在している人がいて、そのひとは住民票は日本にないんです。日本の翻訳会社から翻訳の仕事をもらっていて、収入があるんですけど、確定申告とかはどうやってすればいいんですか?」

税務署員「えーっと、ちょっとお待ちください。」
# 誰かと相談しているようだった。

税務署員「その場合は、非居住者が国内で源泉徴収されるという扱いになります。」

私「は?? どういうことですか?」

税務署員「翻訳会社で源泉徴収されていると思います。税金はそこで徴収されています。」

私「確定申告はしなくていいんですか?」

税務署員「はい、必要ありません。」

私「じゃぁ、必要経費はどうやって計上するんですか?」

税務署員「必要経費は計上できません。」

ということだった。その後、国税庁のWebページをいろいろ見ていると「非居住者」の税金についていろいろ書かれていた。

そこの「非居住者」の中の「国内源泉所得の範囲」のところで、どういうのが国内で源泉徴収されるケースかが書かれているが、私が勝手に解釈すると、要は日本国内で収益を上げるための仕事なので、日本国が税金を徴収するのだと思う。

というわけで、ぶーさん、大丈夫じゃないでしょうか?

でもやっぱり、税務署に直接電話して聞いてみるほうがいいと思います。私も責任は持ち兼ねますので... 税務署の電話番号は国税庁の Web ページを見てください。

ちょっと、税務署員の「必要経費が計上できない」というのにはあまり納得がいっていないので、別の税務署(税務署は全国にたくさんありますから)に聞いてみようかと思いましたが、面倒だったのでやめました。

国税庁のホームページを見る限りでは、例えば海外駐在している人で、日本の不動産収入がある人(例えば海外に駐在するので自宅を貸している人など)は、日本で確定申告できるというふうに読めるのですが.... でも、まぁ、不動産収入だと源泉徴収はないからなぁ... 謎。

というわけで、もし税務署に聞くようでしたら、ここらへんも是非聞いてみてください。ではでは。

 

1997年12月14日(日曜日)

午前中にA社の週刊の翻訳を納品。

A社の本の翻訳の方も一通り終わった。あとは見直し。

と思っていると、B社から次の仕事が来た。年末はいろいろ忙しいので、納期は正月明けにして欲しい旨を伝えておいた。客先と交渉してみるとのことだった。このまま納期が正月明けになると、少し余裕ができるのでうれしい。

買っておいた年賀状ソフトで、年賀状もちょっと作った。裏面のデザインは一応完成。宛先はまだちょっとしか入力してない。全部はできなかったので明日以降にする。

ところで、郵便局の年賀ハガキも今年から、パソコン用のコート紙というのが発売されているようでそれを買った。インクジェットのプリンタに適しているそうだ。

みなさん、ご存じかどうか分からないが、インクジェット・プリンタの進化は目覚ましく、専用の用紙を用いれば、写真とほとんど変わらないぐらいの画質で印刷ができる。

それじゃ、この専用の用紙が、普通の紙とどう違うかというと、1) 紙がインクを吸い込まない。2) 光沢がある。という2点。プリンタからはかなりの精度で粒子の小さいインクが吹き付けられるが、紙がこれを吸い込む際にボワッと広がってしまう。専用紙は、吸い込みにくいようになっている。それと、写真は光沢があるからきれいに見える。それで専用紙にも光沢が付けられている。

パソコン用の年賀ハガキには光沢はない。ちょっとツルッとしていて、インクを吸い込みにくくなっているのだと思うが、それほど普通の紙とかわらないような気がする。こんなんで大丈夫だろうか。実験してみたい気もしているが、1枚50円もするので試していない。

というわけで、まだまだ年末も忙しくなりそう。

 

1997年12月13日(土曜日)

昨日はというか今日は午前3時頃帰ってきたので日記が書けなかった。

会社の女の子が「焼き肉が美味しい店がある」というので、2週間ほど前に「メンバー集めよ!!」と指令を出しておいたのだ。

結局7人で食べに行った。女性3人、男性4人、平均年齢は28才ぐらいかな...

遅くなると行列ができるというので、会社を5時に出た。

到着したのが6時前で、そのときすでに行列はできていたが、合流する予定だった別の会社の女の子が先に来て席を取っていたのですぐに座れた。

それから、またカラオケに行ったが、カラオケはほとんど歌わずにビールを飲んで喋っていた。ここのカラオケやさんは、なぜか大きなテーブルと椅子、それに長いソファーがあって、結構くつろげる店だった。

で帰ったのが朝3時。部屋に帰って5分後には寝ていた。

ところで今日テレビを見ていると、いろいろな鍋をやっていた。へ〜、おいしそう。よしっ、次回は鍋企画だ。

 

1997年12月10日(水曜日)

究極のダイエット方を発見!!

というわけで、副業で翻訳すると、きっと痩せます。

私の場合、会社に入って徐々に増えていた体重ですが、去年の今頃翻訳を始めてから約1年で、5kg近く痩せました。どうです。みなさんも試してみませんか?

ダイエットにお金がかかるどころか、お金がもらえるので、こんなにうれしいことはないと思います。

でも絶対に痩せるという保証はありません。ストレスたまって逆にふとるかも。

 

1997年12月9日(火曜日)

やっとB社の分は終わった。ほっと一息。でもA社の本の分はまだ。こちらの方はできるだけ早めに訳して、似たような本を探しに行こうと思っている。なんどもこういう本は読んでいるが、文体とか、構成とか、そういう観点で読んだことがないのでよくわかっていない。

しかし、今回のA社の訳には結構困っている。

「It's very very very good.」

とか出てくると、どうやって日本語にしたらいいんだろうと悩む。そう言えば、昔、アメリカ人の友人が手紙の中に、「Sincerely, yours.」とか、手紙の最後に書くところに、「Your bestestest friend, ....」とか書いていた。どう訳すのか不明(「まぶだちより」ぐらいにしたいけど)。

ところで今日のワンポイント。A社の週刊の翻訳で、

「Ralph Rogers, a QuickTime veteran, estimated that .....」

というのを私は、

「QuickTimeのベテランRalph Rogers氏は、...... と試算している。」

と訳したが、これに対し、実際に記事になったのは、

「QuickTimeに詳しいRalph Rogers氏は、..... と試算している。」

だった。やっぱり後者の方が断然いい。毎週毎週、こういうのを見て私は結構落ち込んでいる。いつかは、「ベテラン」を「〜に詳しい」と訳せるセンスを身につけよう。

 

1997年12月8日(月曜日)

沈黙..... とにかく時間がない。B社には一部納品した。明日完納予定。

 

1997年12月7日(日曜日)

A社に週刊の翻訳を納品した。本のほうも今日はまぁまぁ進んだ。B社の方は全然やってない。水曜日が納期なので明日、明後日とがんばることにする。

最近忙しくて買って本も読んでないし、届く雑誌も積まれている。メールもいくつかいただいているが返事が全然出せてない。

時間もないし、気分的にも余裕がない。キャンディーズが「普通の女の子にもどりたい」と言った気持も良く分かる(それにしても、すごく古い話だ)。私が言うと「普通のサラリーマンに戻りたい」というところか。

ところで、車検から車が帰ってきたが、23万円もかかった。高い。でもまぁ、左右のパワーウィンドウの修理に4万円、バッテリ交換に2万円、オイルとエレメント交換に1万円なので、それを引くと16万円か。そう考えても高い。春にはエアコンを修理して14万円もかかったし、ラジオのアンテナも壊れて2万円ぐらいかかっているので、今年は修理にいくら使ったことか....

別に私がぶつけたとかそういうのではなく、自然に壊れていく。ちなみに今のエアコンは3機目。でも、あと10年は乗るぞ、と誓う私だった。(今回は5年目の車検)

 

1997年12月6日(土曜日)

今日はA社から週刊の仕事も来たので、さらに忙しいというか、他のは全然進まなかった。まずいまずい。今日は寝て(午前2時半頃)、明日は9時に起きることにする。

 

1997年12月5日(金曜日)

私が訳しているのは、ノンフィクション作品、といった感じのもの。結構いろいろな話題が盛り込まれており、突如、論文の話になったかと思えば、映画の話にもなる。政治運動の話も出てくる。また、場面もよく切り替わる。時間も前後する。

マニュアルや技術的な文章だと、こういうことはないと思う。説明する対象をどんどん変えたら、読者は混乱するだけ。時間の関係も前後することは基本的にはない。

「そこでマウスをクリックすると、メニューが現れる。そのメニューの上から2番目を選択。いや、しかし、マウスクリックの前には、Enterキーを押すべきだ。ところで、最終的にはウィンドウを表示するのが目的。で、2番目の選択のあとは....」

というマニュアルがあったら、きっと怒る人が多いに違いない。

今訳しているの文章は、いろいろとドラマチックな演出が施されているのだと思う。いかに読者を引き込むかというのが考えられているのだろう。例えば、わざと主語の位置を変えていたりするが(例えば、「This airplane, I think, is too expensive.」とか)、どういう日本語に訳すべきかと迷う。普通に、「私はこの飛行機は高すぎると思う」なのだろうか。それとも「この飛行機、私が思うには高すぎる」なのだろうか。はたまた「この飛行機は高すぎると私は思う」なのか。

しかし、翻訳としてみると、こちらのほうがマニュアルよりも、断然面白い。さらには、内容が面白いので、英文を読んでいてワクワクしてくる。(私には)難しい文章に日本語を当てはめていくのはパズルのようだ。マニュアルの時は、このパズル感を、これほどは感じていなかった。


ところで、メールで、「Curved Space」と「The Abyss」を教えていただきました。Yさん、Iさん、どうもありがとうございます。

「Curved Space」は、私もいろいろ調べてみました。でも結局、Yさんの「湾曲空間」を使わせていただきます。「曲がった空間」とかいうのも使われているみたいでした。

この件で、アインシュタインの話とか、ユークリッドの話とかいろいろ調べました。おかげで今日は全く翻訳の方は進んでいません。でも「Curved Space」が、非ユークリッド空間のことを意味しているとか、相対性理論の話とか、ブラックホールがどうしたとか、いろいろ勉強になりました。こういう分野は理論物理学というみたいですね。全然知りませんでした。

映画の方はさっぱりだったので、Y さんと I さんには、感謝感謝です。(邦題は「アビス」だそうです、みなさん。)

 

1997年12月4日(木曜日)

A社の本の翻訳、約100枚、納期は25日。B社の翻訳、約50枚、納期は10日。ページ数からいくと、たいした量ではないが、難しいので苦しんでいる。

もうすぐ3時なので、今日は寝ることにした。まだまだ先は長そうなので。


ところで、K.O.さん、pocket-protector を教えていただきましてありがとうございます。「Shoving matches」というほうは、「いざこざ」という意味みたいです。

それでまた、どなたかご存じの方に質問が......

その1: 「The Abyss」という映画の邦題は何ですか? 文章上、とくに前後の関係とかないのです。「The Abyss」という映画を見た.... とかそれだけの文章なのです。

その2: 「Curved Space Quantum Field Theory」というのは何でしょう? Qunantum Field Theoryは私が調べたところでは、「場の量子論」のようですが、「Curved Space」というのが良く分かりません。英語の論文にはたくさんでてくるのですが、日本語がわからないのです。こちらも、突然、Xさんの修士論文のタイトルは「Curved Space Quantum Field Theory」、というように使われていて、その前後の文章からは全く独立しています。

ご存じのかたがいらっしゃったら教えてください。

 

1997年12月3日(水曜日)

さらにB社から翻訳依頼が来た。50枚ぐらい。あぁ、パニック。

 

1997年12月2日(火曜日)

A社から宅急便で本の原稿が届いた。

本の翻訳と言っても、ノンフィクションの分野なので、それほど難しくはないかなぁ... と思って見てみると。が〜〜ん、かなり難しい。

今日は真剣に訳していたがあまり進まなかった。ピ〜ンチ。


ちょっと一つ分からないのがあるので、どなたか助けてください。

Shoving matches broke out among the pocket-protector crowd, some of whom had driven more than a hundred miles to hear his talk, only to be turned away.

というのが全然分からないのです。どういう場面かというと、

ある人の講演で人がたくさん集まったが、人が多すぎて会場に入りきらず、ロビーにあふれていた。すると消防署の指導が入り、ロビーは空けろと言われたので、係りの人がロビーにあふれていた人を追い出した。

という場面なのです。この英文の後半は、彼の講演を聞きに100マイル以上も運転してきた人たちも追い出されてしまった.... だと思うのですが、前半が全然分かりません。

Shovingは「押し出す」?? matchって何??

さらにわからないのは、pocket-protector.....

ヘルプ・ミ〜・プリ〜〜〜ズ!

 

1997年12月1日(月曜日)

納品も昨日で完了したので、しばらくはゆっくりと... と思っていると、A社からメールが来た。本の翻訳の原稿を別送するということだった。電子メールで送られてくるのかと思っていたが、届かないところをみると、宅急便かも知れない。明日確認してみよう。

私は章を1章担当で分量的には50ページ程だそうだ。納期は12月25日とのこと。「ページ」というのがどのぐらいのものかよくわからないので、何とも言えないが、400字が1ページなら割りと少なめ。普通の本の1ページなら、400字詰め原稿用紙で100枚前後というところだろうか。マニュアルのようなものなら納期的には余裕だが、たぶん、マニュアルよりは数段、難易度が高いと思うので、「とても不安」というのが正直なところ。

B社からの翻訳依頼が来ないうちに、A社の本の翻訳も進めておきたいと思っている。年賀状も書かないといけないので結構忙しくなりそうだ。

明日に備えて... (でもないけど)、今日はさっさと寝ることにした。

 

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