1998年2月15日(日曜日)
確定申告の申告用紙はまだ記入していないが、必要経費の計算はいちおうできた。気が付くたびにエクセルに入力してはいたが、減価償却の対象になるものや、電気代、電話代を計算していなかったので計算した。
あとは申告用紙に記入して、源泉徴収票を貼ってできあがり…。1時間ぐらいでできると思う。
翻訳の方は、昨日来たA社の週刊の翻訳を納品した。2月2日の納期以来、B社からは音沙汰がない。
それで最近はゆったりとした気分で過ごせるので、これはこれで充実している。あと1ヶ月ぐらい仕事がなければ、かなりリフレッシュできる。
1998年2月14日(土曜日)
「通訳・翻訳ジャーナル」を買った。うちの近所の本屋には売っていないが、昨日、税務署に行ったついでに大きな本屋に行って買った。
翻訳関係の月刊紙は「翻訳の世界」を購読しているが、産業翻訳には「通訳・翻訳ジャーナル」の方が向いているらしいので、今までにも買おう買おうと思っていたが、あまりチャンスもなく現在に至った。
とりあえず3月号を手に入れた。本の折り込みに定期講読の申し込みハガキがついているので、これで申し込むことにする。
1998年2月13日(金曜日)
税務署に行った。といっても、税務署にいた時間は1分ぐらいだったと思う。確定申告のための特設プレハブが用意されており、その中で確定申告の相談ができるようだった。私は用紙をもらうだけだったので、「サラリーマンで原稿収入があります」と言って、一般用の用紙をもらった。所要時間1分。
書き方は本などで勉強しているので、特に問題ないと思う。もう一度、税務署で申告の相談するかどうかだが、面倒くさいので、郵便で送ろうと思う。
何年か前に一度、確定申告をしたことがある。このときに私は、近所の申告相談会に行った。確定申告の時期になると税務署だけでなく、あちこちに出張して申告の相談会をやっているようだ。
私は近所の申告相談会に行ったのだが、
受付の人「所得は300万以上ですか?」
というので、「ハイ」と答えてしまった。このときはあまり良く考えていなかったが、今思うと、「所得」というのは「課税所得」を意味していたのかもしれない。つまり、各種控除を差し引いたあとの所得。しかし、私はよくわからなかったので、「300万以上あります」と答えてしまった。普通のサラリーマンなら、新入社員でも300万以上の給料を貰う(もちろん、年収)のが普通だ。
これがまずかったようで、
「所得が300以上の方は相談会に出られません。」
と言われてしまった。どうも出張会場で行われている相談会は、所得が300万以下の小規模事業者のために行われているらしい。しかし、課税所得であっても300万以下の小規模事業なんて、そんなにあるんかいな? と思ってしまう。
そう言えば、私が通っている美容院の人は、
「普通の自営業の人なんて、同じ収入でもサラリーマンの3分の1ぐらいしか税金払ってませんよ!サラリーマンは大変ですよねぇ。」
と言っていた。そういうものかもしれない。だから(名目上の)所得が300万以下の人がこんなにたくさんいるのだろう。
まぁ、私の場合は、申告用紙には記入していたので、「それじゃぁ、提出します。」と言って、相談は受けずに提出して帰った。
すると、かなりしてから、税務署から電話がかかってきた。
税務署員「計算が間違ってます。」
とのこと。そうかもしれない。そんなに自信はない。だって、相談会に出られなかったんだもん。
私「そうですか。すいません。どこが間違えてましたか?」
税務署員「XXXX というふうに間違えています。書き直して再提出してもらいたいのですが。」
私「え〜っと。ちょっと仕事のほうが忙しいので、すぐには行けないんですが.....」
税務署員「そう...ですか.......... それじゃぁ....、こちらで直しておきます。それでいいですか?」
私「はいっ。お願いします。」
ということで、結局、これだけでO.K.だった。
できれば、今回も、こういう楽勝パターンで行きたい。別に郵便で送ってしまってもなんとかなるだろう。
1998年2月12日(木曜日)
冬季オリンピックを見ていると、やっぱり感動する。あたりまえのことを言うようだが、オリンピックで金メダルをとれる人は(オリンピックに出られる人も)ただものではないと思う。
私は小学校3年生のときからあるスポーツを始め、大学の4年生まで続けた。大学は体育会できびしかった。
年数にすれば10数年以上の経験があったわけだが、それで強くなれたかと言われると全然たいしたことがない。
学校はサボっても部活動だけはサボれない... という生活を長年続けても、たいした選手にはなれなかった。
もちろん、素人の人と比べればうまいだろうし、趣味でやってます... 程度の人とはレベルは違うだろうが、全国レベルか.. とか、オリンピックのレベルか... とか言われるとほど遠い。
同僚には全国レベルで活躍している人もいるが、私はそのレベルに到達できなかった。なぜか、と今考えてみると思い当たる理由はある。
やっぱり、根性が違う。私は自分に甘い。ぜったいに一流になるのだという気力に欠ていた。強くなる人は、自分にきびしい。スポーツは自分との勝負。趣味でやるスポーツとは違う。趣味のスポーツと本業のスポーツは別次元。
最近の私は、苦労などとは掛け離れた、楽な生活を送っているが、オリンピックに出場している人たちの話を新聞で読むと、自分が堕落しているということを感じる。
1998年2月10日(火曜日)
A社の話はショックが大きいせいか、昨晩は夢にうなされてあまり眠れなかった。
こういうところで、前向きに生きられるかどうかが試されるのかもしれない。どちらかということ今回、私はかなり後ろ向き。
精神的に強いか弱いかが分かる。世の中、精神的に強くないと絶対に成功しない。...... というのは分かっている気ではいるのだが............
1998年2月9日(月曜日)
このあいだのA社の本の翻訳だが、「出来がよくない」と連絡があった。ショック。
このような出来事に一喜一憂していてもしょうがないとも思うが、今回はとてもショックを受けているのでしばらくは立ち上がれそうにない。
1998年2月8日(日曜日)
毎週来るA社の翻訳を納品。
最近は、A社の翻訳もパターンにはまってきた(はめている?)ので、割りとすらすら訳せるようになった。
A社の場合、毎日何枚翻訳できるのかをあらかじめ申請している。曜日ごとに申請できる(例えば日曜日は10枚、月曜日は5枚など)が、私の場合は一律 5 枚にしている。
もともとA社の翻訳は難しいと感じていたので、5枚にした。
土曜日に原稿が送られてきて、日曜日〜金曜日に納品する、というパターンだが、日曜日納品のものもあるので、あまり多く引き受けることも出来ない。普通の日は会社もあるので 5 枚ぐらいにしたわけだ。
最近は、訳す時間が短く、能率的になってきているので 10 枚でも大丈夫かも知れない。が、品質が落ちるのもよくないので、しばらくは 5 枚で行こうと考えている。
A社の翻訳は、前の週に申請しておけば休みを取ることもできるので、計画が立てやすい。旅行の予定を入れても、休みが取れるので楽だ。
たしか、A社の翻訳を始めたのは、昨年のちょうど今頃だった。
トライアルには合格した(確か1996年11月ぐらい)ものの、それから数ヵ月間は音沙汰がなかった。きっとすっかり忘れられているのだろう、と思っていたが、連絡が来た(1997年2月ぐらい)のでうれしかった。「週刊の翻訳の空きができた」とのことだった。
それからは継続的に毎週仕事をもらっている。あれからもう1年たった。
最初は誤訳とか訳抜けとかでよく怒られていたが、最近は減った(??)ような気がする...
1998年2月7日(土曜日)
今日は、自宅の LAN 環境を整備した。Netscape も4.04にバージョンアップし、さらに Automatic Proxy の設定をして、どこのプロバイダ経由でインターネットに接続しても、プロキシが自動的に変更されるようにした。
Niftyも、ちょっと前に申し込んで来ていた「Nifty Manager 4.5」をインストールした。バージョン4.5から、オートパイロットの機能が追加されたので、さっそく「翻訳フォーラム・アドバンスメント館」の「コンピュータ/エンジニアリング」の会議室にある記事をオートパイロットで取ってきた。
今まであまりNiftyにはアクセスしていなかったが今日は久々に30分近くもアクセスしてしまった。ところで、Niftyのメールって、ずーっと読まないと消えるのでしょうか?それとも永遠に残っているのでしょうか? どなたか教えてください。
実はNiftyはほとんど使っていない。メールアドレスも誰にも教えていない.. というか私自身も覚えていない.....
1998年2月5日(木曜日)
ところで、1月26日に書いたT社の話。
話がちょっと長いので、2回に分けて書きます。
私は T 社の翻訳者にも応募し、登録してもらった。しばらくして、仕事の話が来た。「機械翻訳の修正をして欲しい」と言うことだった。翻訳初心者の私は、「まぁなんでもいいか」ぐらいの気持だったが、翻訳の分量と納期と翻訳料は確認する必要があると思っていた。分量を聞いたが、「それほどなく簡単だ」としか教えてくれない。翻訳料は「じゃぁ、1ファイル、2万5千円で!」と言うことだった。
1ファイルという分量が良く分からず、「何バイトか?」とか「何ワードか?」とか聞いたが、「1ファイルでそれほど分量はない」としか向うは言わない。さらに、「機械翻訳の『てにをは』を直すだけなので簡単な作業だ」と言う。
翻訳を始めてすぐの頃で、こちらも業界のことがわかっていなかったので、不審に思いながらも引き受けた。
ところが送られてきたファイルは、テキストだけで209Kバイトもある。行数にして5,000行。
このファイルは機械翻訳されているのだが、「てにをは」の修正ぐらいではまともな日本語にはならない。そもそも、このファイルはHTMLのファイルで、タグがあちこちに飛んでいて、そのタグが機械翻訳によってかなり変になっていた。
しかし、引き受けたからにはしょうがないので、丸3日間かけて修正した。納品してしばらくすると、さらに修正依頼が来た。私のミスで修正するのであれば納得できるが、「〜と言う語句は〜という語句を使うことになった」とか、「〜という場合は〜と記述するようになった」とか、あとから決めたルールに従って修正しろと言う。
理不尽なものを感じたが、こちらも初心者だと思い、素直に修正に応じた。
この修正を入れると、1日10時間ぐらいの作業で、4日間かかった。これで2万5千円とはかなり劣悪な報酬だ。コンビニのバイトの方が割りがよい。しかし、初心者の私は、自分の作業効率が悪いせいかとも思い、特に文句は言わなかった。
つづく.....
1998年2月4日(水曜日)
どこか海外に行きたくなってきた。最近、本業も副業も仕事のし過ぎなので、休みを取ってのんびりできるところに行きたい。
私はあったかい(暑い)ところが好きなので、グアムか?とか思ったり、サイパンか?とか思ったりするが、今日昼に近くの人と話していると、それならハワイがいい、という意見が大勢を占めた。
どこか楽しいところはないでしょうか?
ボーッとできるところがよいのです。
1998年2月3日(火曜日)
昨日に引き続き税金ネタだが、かなり以前に北野武(ビートたけし)氏が何億円か追徴されていた。会議費として必要経費で落としていた費用が認められず、何年か前までに遡って追徴されたようだ。
会議費は普通、料亭とか飲み屋とかでの飲食代は認められにくい。北野氏の場合は、料亭とかの宴会費用を必要経費にしていたらしい。
しかし、何億円もを追徴されるぐらい宴会していたのだからさすがに桁が違う。
彼らだと65%は税金として持っていかれるわけで、税金払うよりも使ったほうがよいと考えるのもある意味でしょうがないのかもしれない。
納める税金も桁違いなら、もちろん稼ぐ金額も桁が違う。
彼らの出演料をご存じだろうか?
ゴールデンタイムの番組一本で300万円〜500万円ほどらしい。年間?いやいや。1ヶ月で?いやいや。これは一回の出演料。つまり、レギュラーが3本あれば1週間で1000万円超を稼ぐわけである。
.... と書いていると、だんだんむなしくなってきた...
1998年2月2日(月曜日)
各翻訳会社から源泉徴収票が届き始めた。
確定申告は2月16日ぐらいから(?)、3月16日(?)日まで、だったような気がする。それまでに、申告用紙をもらいにいかないといけない。
基本的には、翻訳料から必要経費を引き、それに給与所得を足したものに税金がかかる。給与所得からも翻訳料からも源泉徴収されているので、
(翻訳料 + 給与所得)×税額 - (年末調整税額 + 源泉徴収税額) = 追加で払う金額
となる。累進課税なので、税額は(翻訳料 + 給与所得)の合計によって異なる。
所得税は最高で50%だ。3000万円以上の課税所得がある人は50%の税金を取られる。
聞くところによると、ダウンタウンの松ちゃんと浜ちゃんは、それぞれ年間で10億円づつ稼いでいるらしい。税務署が発表する長者番付では、たしか納税額が3億円ぐらいだったと思う。とすると、10億円のうち4億円が必要経費となっていて、課税所得は6億円。その半分の3億円が所得税になっている計算になると思う。
(正確には各種の控除(基礎控除とか...)があるが、何億円という話をする際には微々たるものなので計算には入れていない。)
さらに住民税は最高で15%かかるので、9千万円が住民税となる。
つまり、松ちゃんと浜ちゃんは、純粋には2億円強を得ることになる。10億円を稼いでいながら、2億円しかもらえないとは.....
もちろん、必要経費の4億円がどのように消えていったか私には知るよしもない。
1998年2月1日(日曜日)
頭が痛い。
が、A社に納品し、B社の翻訳も仕上げて納品した。