ミネソタ州の豆知識
ミネソタ州の位置

ミネソタ州は、アメリカ中西部[Mid-West]地域にあります。中西部では、イリノイ州シカゴとミシガン州デトロイトに続いて大きい都市が、ミネソタ州ミネアポリスになります。ミネソタ州都はセントポール[St.Paul]。セントポールの隣の町がミネアポリス[Minneapolis]です。首都と大都市が隣同士にあるので、2つの都市を合わせて、ツインシティー[Twin Cities]と呼んでいます。
ミネソタはとにかく寒い!
ミネソタ州は「アメリカの冷蔵庫」[The American Refrigerator]と呼ばれる程の寒さで有名です。真冬は体感温度[Wind Chill]が「−20度」になるのはザラ。マイナス10度になると、凍傷になるので危険です。体感温度が「−10度」になると、学校や会社が休みになります。テレビやラジオの天気予報を見て,学校が休みになっているか確認出来ます。ちなみに、「アメリカの冷凍庫」[The American Freezer]と呼ばれているのはどの州でしょう?答えはアラスカ州です。
ミネソタン(ミネソタ人)
映画を見ると、「アメリカ人ってみんな、金髪と青い目なの?」と勘違いしてしまいます。ミネソタ人の多くは、日本人が想像する白人の人の印象と一致します。それは、スカンジナビア半島の北欧系と、ドイツ系移民者が多いからです。
その昔、スカンジナビア半島からの移民者は、寒くて、木々や湖の多いミネソタ州を、祖国の様だと思い、住み出したそうです。スカンジナビア半島の祖先が残っているのは苗字にも現れています。最後に「son」が付く人が多いことです。例えば、Anderson, Johnson, Petersonなどです。
ドイツ系は、比較的新しい移民者です。ドイツ系移民者の町「NewUlm」では、第二次世界大戦まで、ドイツ語を話していた人が多かったのですが、ドイツは敵国だったため、ドイツ語を話せなくなったという悲しい歴史もあります。ちなみにミネソタの州歌は「ハイル・ミネソタ」[Hail Minnesota]。ハイルって、ちょっとどこかで聞いたことあるぞ?!
寒さのせいか、力の強いインディアン[Native American]のジェロニモなどの有名な部族は、ミネソタに住んでいました。
ミネソタは人種差別が少ない州?
ミネソタ人の性格を表す言葉に「ミネソタナイス」[Minnesota Nice]があります。よそ者を大事にしてくれるという意味です。外国人などのよその人には、優しくする、日本人みたいな性格です。表立って、人種差別はありません。しかし、外国人が比較的少ない地域なので、外国人に慣れていないせいか、仲良くなるのには、とても時間が掛かります。
ミネソタのニックネーム
ミネソタと言えば湖。「10000湖の州」[Land Of 10,000 Lakes]がニックネームです。車のナンバープレートにも書いてあります。でも本当は12000湖あるらしいです。
ミネソタの鳥は、[Common Loon]というガチョウです。これは車の免許書や、ミネソタ発行の宝くじに描かれています。「本当は、蚊がミネソタの鳥だ」とのミネソタジョークもある程、巨大な蚊の方が有名です。(1.5〜3cm)恐ろしいことに、蚊はあちこちの湖から繁殖しています。しかし、この蚊、巨大なので動きが鈍く、すぐ捕まえられますので、ご安心を!
ミネソタの風景
ミネソタはどこまでも緑。他州からミネソタ州へ来ると,緑の多さで癒されます。木々が沢山植えられているいるのと、トウモロコシ畑、大豆畑などの農場地があるからです。「湖の青」と「農場地の緑」、これがミネソタ!
ミネソタ州マンケイトについて(私の大学がある町)
「大草原の小さな家」を見た方は「ミネソタ州マンケイト」をご存知かと思います。「大草原の小さな家」は実話で本もありますが、NHKで長く再放送を繰り返している有名な海外ドラマです。アメリカの中西部を移住する「ローラ一家」ですが、ミネソタ州ウォルナットグローブは、ローラ(作者)にとって、最も思い出深い土地です。ローラ達の台詞には「今日はマンケイトへショッピングよ」「都会のマンケイトへ行って来ます」など、「マンケイト」が多く登場します。このドラマを見た方は、「マンケイトって都会かも・・」と勘違いするかも知れませんね。(ミネソタ州の中では今でも都会の方なんですけどね。)
ミネソタ州のなまり
MINI-SODA(ミニソーダ)
ミネソタ人は「ミネソタ州」のことを、こう発音します。他の地域では「ミネソタ」と普通に発音します。
POP(ポップ)
炭酸ジュースのこと。ミネソタだけではなく、アメリカのあちこちで使われている言葉です。地域によっては[SODA]と言います。(コロラド州は[Soda]派です。)アメリカ人にも何故2つの言葉が出来たのか分からないそうです。
MEGA MALL(メガモール)
世界で3番目に大きいモール「Mall of America」のこと。めちゃくちゃ大きいモールという意味。
CHEESEHEAD(チーズヘッド)
ミネソタのライバル(アメフトの話で特に)はウィスコンシン州。ウィスコンシンはチーズで有名なのでこう呼ぶ。チーズ型の帽子がメガモールで売ってます。
SNIZZLE(スニ−ゾル)
さらさら雪が降ること。
YOU BET. YOU BETCHA.(ユーベッ、ユーベッチャ)
「そうですね」の意味があるこの言葉をミネソタの人はよく使います。ミネソタの人は「NOが言えない日本人」と似ています。
BUT...
もし、どうしても同意出来ないことがあったら、「そうですね」と同意した後に、この「だけど・・」を使い、優しく自分の意見を入れる。
SO.....THEN.
質問をする時、SO(えっと)から始まりTHEN(それで)で閉める、曖昧な言い方がミネソタ風です。
I SUPPOSE
「元気で陽気なアメリカ人」と言う想像とは違い、ミネソタ人は静かな人が多いです。なので会話の途中で静かになることも。その会話が再開する第一声に使われる言葉がこの"I suppose,"(私が思うには)です。
WHAT'S GOING AROUND
直訳すれば「この辺にある何か。」これはミネソタでは「風邪」と言う意味。「風邪ひいた」はI caught what's going around.標準語の英語ではI have a cold.ミネソタ以外の人に使うと意味が分からないです。
THE UPPER MIDWEST
北ミネソタに住む人は、自分がアメリカのMIDWEST地域に住んでいるのではなく、THE UPPER MIDWESTに住んでいると考えている。彼らが考えるTHE UPPER MIDWESTの地域には「ミネソタ州、ウィスコンシン州、ノースダコタ州、カナダの一部」
HOTDISH
普通CASSEROLEと呼ばれる「暖かい鍋物料理」のこと。ミネソタは内陸なので新鮮な食べ物が少なく、缶ずめなどの出来上がった商品をよく使う。それを暖めた食べ物をHOTDISHとも言う。
GOING UP NORTH
「北に行く」と言う意味ですが、そのミネソタの北とは「ツインシティーからカナダ国境までの間」のこと。
FLURRIES(フル−リース)
BLIZZARD(吹雪)ミネソタの冬らしい。
MINI APPLE
ミネアポリスのこと。州都セントポールの隣の市でそのセントポールより大きなところです。ニューヨークはAPPLEと呼ばれ、その小さい版と言う意味。
STOP-AND-GO LIGHT
信号機のこと。本当は英語でTRAFFIC LIGHTと言います。
THAT'S DIFFERENT.
これはミネソタ英語の典型で「あまりよくない」または「気に入らない」という意味です。 ミネソタ英語には日本語に共通するところがあります。特に遠回しに言う言い方が似ています。
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NOV. 29, 2005