自覚なき 「怪人 福助」の被害者
今、晴れて 初代 福助師匠の公認を得て、ひときわ輝きを増す、【続く】
そう ここは 怪人福助が3代にわたって 描き 語りつづける
現代の奇譚世界なのだ。
わははははははははははははははははははははははははは
引き返すには遅すぎる。なぜなら ほうら、あなたの後ろの暗闇から
聞こえてくるあの足跡は、初代?二代目?二世?・・・いやいや甘い!
すでに 怪人福助は あなたのもっとも大切な人に変装しているのかも
知れない・・・あなたの恋人?あなたの奥さん、、、それとも、、、、
いよいよ 快調の 怪人福助、さて今回の被害者は!
ここに興味深い資料がある。 いったい何が興味深いのか?それは これまでの
怪人福助の”初代””二代目””二世”トリオによる被害報告と大きく異なり、
被害者と呼ぶべき対象が 非常に入り乱れ、しかも・・・・
おっと、この先は 読者のみなさんに お読みいただく事にしよう。
<受難の原因>
自覚なき 怪人 福助の被害者
母、、、わたしには その言葉を自分の物にする資格など ないのかも知れません。
わたしが 子供の、、息子の愚痴を同窓会で再会した友人などに言ったりしなかった
ら、こんな事にはなっていなかったのですから・・・・
「なぎさ さん?だよね・・覚えてる?わたし 光江、、高崎光江、」
「きゃ、え?、、おミツ?、おミツなの?」
「うっわーナッキーだぁ、やっぱりナッキーううん懐かしいわぁ。あの頃と全然変わらないわねえ。うらやましいっ!」
女子校の卒業から どれだけの歳月が過ぎようとも 私達には 関係のない事でした。
その同窓会を縁にして、わたし達は時間があると、待ち合わせては お茶をしたりショッピングを楽しんだのです。
「ふう、、、」
「どうしたのよ?光江ったら、そんな溜め息なんかついて・・・何か悩みでもあるの?」
「え?あら、、わたしったら、、溜め息なんか、、いやだ、ごめんなさい、、、」
「気になるなぁ、らしくないぞ!おミツにそんな顔、、どうしたの?わたしで良かったら話してみてよ。さては不倫だな、あははは」
「ナッキーったら 、んもう、そんなんじゃないわよ、、、実はね息子の事なんだけど・・・」
「息子さんって、ああ、ご主人再婚だったわよね、て゜?息子さんが どうしたの?非行とか?」
「そんなんじゃないの・・・ナッキーなら話しても良いわよね。実はね・・・・」
気がつくと 光江は かつてのクラスメートに自分の胸の奥にしまい込んでいた事を洗いざらいぶちまけていたんです。
それはある日、PTAの会合で遅くなった光江が、息子(フィアンセの連れ子)が光江と夫の寝室で、整理タンスの一番下に隠す様にして仕舞っていた自分のランジェリーを身に着け、メイクをしたまま ぐつすりと眠っている姿を目撃してしまった事、そしてその日以来、息子との関係がギクシャクしたままである事などだった・・・その告白を聞いた
ナッキーこと なぎさ は
「ええええ?女装?、、貴女の下着で・・?!ぷっ,なんかトレンディで可愛いじゃない。おミツったら、よっぽどセクシーなランジェリー着てるのね、ふふふふボウヤを悩殺か、、、ふふふふふ」
「ナッキーったらなによ。笑い事じゃないわよ。なにさ他人事だと思ってさ、こっちにしてみたら・・・あぁあ、言わなきゃよかったわ。」
「ごめんごめん、ふふふふ、だけどたしかに頭 痛いわよねえ、、そうだ。わたしに良いアイデアがあるわ、今度 息子さんが学校から帰る前に。お邪魔しても良いかしら?」
「そうこなくちゃ。大歓迎よ、今度の週末なんていかがかしら。息子はクラブ活動で帰宅は夕方だし、お昼ご飯でも一緒に食べながら、ぜひ そのアイデア聞かせて。」
そして土曜日、いつものように息子を送り出すと、わたしは 一息いれてから、なぎさを迎える準備を始めました。
「おミツ、来たわよ、はい これお土産、お食事の後のデザートにと思ってさ。」
なぎさ は お昼少し前に顔を出してくれ、すでに昼食の支度を済ませていた わたしは、なぎさ と2人誰に遠慮なく お喋りをかわしながら食事を楽しみました。
なぎさがデザート用にと、買って来てくれたフルーツゼリーを食べながらの お喋りは本当にわたしの心を癒してくれる有意義な一時だったのですが、、、
「あれぇ、、どうしたんだろう、、、ほっとしたのかしら、、なんだか、、とっても、、寝、、む、、、く、、、、」
「うふん?、ふふん、、、うふ!ほふうう、、、、んんん・・」
ギシュ、、ギュギュシュ、ュンュ、ギギシュッ、ヴン、、ヴンヴン
光沢も清楚な白のブラウス、濃紺のタイトスカート、ライトブラウンのストッキング、それはわたしの いつもの来客時のスタイルです。その姿でわたしを見下ろしているのは、、、私!
「うううんんん、おミツったら、とってもステキよ。この鏡で見てみたら良いわぁ。ほうら」
そう言ってわたしの前に置かれたのは、息子の部屋にあった縦長の姿見でした。
鏡の中の わたしは、真新しい縄で椅子に縛り付けられていました。両手は椅子の背中に回して手首を十字に幾重にも縛られているようで、ビクともしません。こんなふうに背中で手を縛られていては、もうわたしには動く事なんかできません。
しかもそれだけではなく ブラウスの上から厳重に縄がかけられ、腕と胴体を固定している縄は わたしの胸の上下をぐるぐると締め付け、あまった縄でお腹のあたりまでを、しっかりと椅子に縛りつけられていたんですから。
脚は脚で、両脚をそれぞれ方脚づつ椅子の左右2本の足に別々に縛り付けられて
膝、ふともも、まで 巧みに縄をかけられて、わたしの脚の動きを封じています。
強制的に左右に広げられたわたしの脚は、自然にスカートの裾をずり上げさせ、スカートの奥のコークブラウンのパンティストッキングのクロッチ部分まで露わにしています。
抗議?疑問?いずれも言葉にはなりません。なぜなら わたしの唇には、堅く捻り合せた布が噛まされていて、それは良く見るとネッカチーフを捻り合わせたものを、わたしの歯の間に噛まされて、頭の後ろで ぎゅっと結ばれているようでした。
その猿轡に抵抗して わたしが呻くたびに、噛まされているネッカチーフと白い歯のすき間から、口の中にぎゅうぎゅうに詰め込まれている何枚かの布が少し見えました。このレース模様の布は、、わたしのショーツ、、、。
「ふむうっふ!はむう、おうっふ!!!!」
どんなに叫んでも、まるで生まれたばかりの子猫が鳴くような小さな声にしかなりません。それでも 必死に振りほどこうともがく、、、それが今のわたしにできる全ての事でした。
この縛り方も、猿轡もとても素人とは思えません。わたしが どんなに必死に体を
動かしても、体の関節を巧みにおさえた縛りのために、ほんの1センチも動かす事もできないんです。わたしはブラウスのボタンが外れて、ブラジャーが丸見えなのにも かかわらず、動けないままの状態で、ただ呻いているしかなかったんです。
「さあて、わたしも ぼんやりしていないで 息子の為の準備をしなくちゃ。」
その声を聞きながらも わたしは ただ もがきながら猿轡の奥から呻き声をあげる
しか他に何も出来ません。
「おミツ、今日は安心してて良いわよ。あなたは今夜1晩中そうやっているだけで良いわ。変態息子の事なんか わたしに任せておいて頂戴。だって親友だもの。うふふふ」
「うふほ!ふううんんん・・」
その顔も仕種も完全に わたしになって いる・・・・声だけが なぎさ・・・わたしは なぎさに向かって 質問の言葉を投げかけましたが、それは不様な呻き声にしかなりませんでした。そんな わたしを見下ろしながら、なぎさは わたしの顔で、にこっと笑ったんです。
「あら、おミツったら はしたない。ほらほら、ちょっと」
「ふうっく、あふううう・・・おぐっ」
「うふほ!ふううんんん・・」
おミツの鼻が鳴いてるのが気になるんだなぁ。良い子だからね・・・・ちょっと苦しいかも知れないけど、変態息子の為なんだもん。こら、大人しくするの!」
「ふう、うむうううんんん」
「ふふふ、いくら通気性がいいからといっても、この猿轡2枚重ねは 少しきつい
かもね」
「うむううう!くぶうううんんん」
「そんな恰好じゃ 怒ったって仕方がないじゃないの、もう いつからそんなに聞き分けが悪くなったのかしら、」
「ん、、んんんんんん、うん、」
「んもう、仕方ないわねぇ。時間がないのよ。」
「ハヴ!うぐっふうぅぅぅぅ、えふっ、えふっ、ぬっ、ごふ」
「おミツがもっと 大人しくさえしてくれたら、こんな厳重な猿轡なんか嵌められ
なくてすんだのよ。」
「ふうぅぅぅぅ、おふっ、こふっ、ふぅぅぅぅっ」
「ふううううう、こんなものかしらね、、、口に詰め込んだショーツが喉を刺激したのかしら。でもそんなに咳き込むと自分が苦しいわよ・・・さあ そろそろ変態息子の調教時間ね、それじゃ声も・・・・っと、、こほっ、、あっあっ、、オカエリ・・・おかえり・・・おかえりなさい・・・と」
「!???」
「どうかしら?これで声も完璧でしょ。あっそうだ!忘れていたわ、
おミツの息子の名前って、、たしか【ユキオ】くんだったわよね。」
自覚なき 怪人 福助の被害者
<完>
まさか あの友人が 怪人福助の
変装などでなかったら・・・・