
代々木オリンピックプール
(丹下健三)

岡本太郎記念館、サロン

ミニ版・太陽の塔

アトリエ風景
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■第3日
朝少しゆっくりもしたかったし、15時ちょうどの飛行機なので、さほど時間がありません。2ヶ所に行くことにします。NHKスタジオパークと、岡本太郎記念館です。
NHKスタジオパーク行きというのはいかにもおのぼりさんですが、一度行ってみたかったんですね。内部は博物館的な展示施設かと思っていたのですが、コンパニオンのお姉さんなどたくさん居て体験型のライブの施設でした。なかなか運営費も掛かっていそうですが、入場料は取りあえず誰でも入ってこないように200円、あとは皆様の受信料で運営させてもらってますという具合です。はとバスの観光コースにもなっているようでしたが、まさにそんな目的にはぴったりです。"アナウンサー体験コーナー"や"歴代番組のサワリを紹介するコーナー"などありますが、やはり一番面白いのは実際の収録スタジオを見学するコーナーですね。"106"スタジオでは時代劇(おそらく『元禄繚乱』)のセットを組む作業をやっており…屋根に綿の「雪」を載せてまわっていた…、隣のスタジオでは子供番組の収録を行っていました。
スタジオパークを後にし、代々木のオリンピックプール(丹下健三)や、人ごみとはこのことか状態のフリーマーケットを横目に、原宿−表参道−南青山へ歩きます。丁度コレッツィオーネ(安藤忠雄)の角を曲がって奥に入ったところが、岡本太郎記念館でした。ここは旧自邸です。
元々の自邸(坂倉準三の設計)に加えて、記念館開設にあたり増築がなされ、同じレンズ型の屋根をモチーフにして統一感をはかっています。入口に至るまでにまず庭にたくさん置かれた作品群が圧巻ですが、内部サロンの家具もまた…。ここでは蝋人形の岡本氏が今も我々を迎えてくれることになっています(ちょっとコワイが)。その奥は2層吹き抜けのアトリエで、北側に大きく窓をとり、2F一部に床を作るなど、アトリエとして模範的なつくりになっています。奥の棚には膨大な数の描きかけの作品が並び、凄みを感じさせます。
ちなみに彼は非常に頭の切れるひとでしたから、批評家としてのすぐれた才能を持っており、その著書がたいへん面白いことを紹介しておきたいとおもいます。
急ぎ足で表参道駅まで戻り、銀座線、新橋経由で再びモノレールに乗り、羽田に向かいました。モノレールの「新整備場」手前トンネル内に、おそらく目の残像現象を利用した「ようこそ羽田空港へ」の表示がありました。東京には何でもあるという感じです。トンネルを抜けるともう遠くになったはずのフジテレビ社屋(丹下健三)の球体のチタンパネルがぴかーんと光り、ここまでも異彩を放っています。このビルは相当な出来映えです。
帰りはJAL105便にて。行きと同じB-747-400でした。今回は一階席で広々。あまり乗り物内では眠らないほうですが、疲れていたようで途中少し寝てしまいました。
-- おわり -- |