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館内のご案内 |
「音楽の家」が建つザイラーシュテッテ30番地は歴史的にも興味深いところでした。 ナポレオン戦争・アスペルンの戦い(1809年)でナポレオンを討ち破ったカール大公は、16世紀からあった建物を宮殿に改造し、居住の館としました(1805年)。そのカール大公に嫁いだナッサウ・ヴァイルブルクの王女ヘンリエッテは、1816年のクリスマスにウィーンはじめてのクリスマスツリーを飾りました。 またオペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」の作曲家、ウィーン・フィル創立者(1842年)として有名なオットー・ニコライがここに住みました。 |
さらに、ウィーンの中心に位置するこの宮殿は、国際文化センターと学生寮に立て替えられ、後には、作曲科・指揮科とともに音楽アカデミー(現・国立音大)が移転しました。 |
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それでは館内へ向かいましょう。 |
この宮殿は、文化遺産保護の観点から膨大な費用をかけて修復されましたが、新たな用途を満たすため、さらに現代的な展示・体験建築様式の観点が付加され、全館に空調設備が備えられました。 |
ガラス屋根の付いたホールに入ると、入場券売り場の他、落ち着いたカフェーがあります。 |
入り口のホールはグループの集合場所として、また音楽に関心を持つ人々のための「情報提供の場」としてもご利用いただけます。では、演奏活動にとっての基本となる特殊な仕事の場、一人のヴァイオリン製作者のもとにご案内しましょう。訪問客は彼女の仕事を肩ごしに見ることができます。彼女の製作する楽器は、世界的な名声を得ており、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団にも好んで使われています。 |
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