|
|
|
4階は歴史部門です。ここは選び出された作曲家たちに捧げられています。この階の構想には、この国の様々な大学の学者と有名な造形芸術家たちがかかわっています。 |
ウィーンは「音楽の都」として良く知られています。ウィーンを訪れる人々は音楽だけでなく、音楽史跡との出会いにも期待することでしょう。「音楽の家」ではハイテク・インフォメーション手段と、伝統的な工芸品の結びつきによる「ゲニウスロキ (守護神)」をテーマにしています。4階各部屋には、年表や、さらに詳細な情報を得るためのタッチスクリーンがあり、歴史的な道具、著名な美術館・博物館から貸与された貴重な展示物、作曲家に関係する価値ある工芸品等が展示されています。「音楽の家」特別に開発されたマルチヴィジョンシステムでは、作曲家たちがその個人的・社会的環境の中から重点的に選ばれた領域で示され、心に深い印象を残すことでしょう。 |
|
ハイドンの部屋 |
この部屋で特に重要な展示物は、ヨーゼフ・ハイドンの夫婦財産契約書、シュテファン大聖堂地区の婚礼簿、そしてハイドンの最後の自筆作曲草案です。 |
|
モーツァルトの部屋 |
ビデオ・アニメーション「モーツァルトは作曲する」によって、彼の仕事場を覗き見ることができます。オリジナルの鬘台は、時代の窓を開いてモーツァルトの実際の生活をかいま見せてくれます。特に貴重なものは、モーツァルトが父に宛てて書いた本物の書簡です。対話方式の演奏台は、あの小夜曲の編曲をしてみませんかと訪問者を誘います。 |
|
ベートーヴェンの部屋 |
ここでは、ウィーンで何度も住まいを変えたベートーヴェンについての決まりきったイメージが真剣に研究の対象にされています。現在行われている住居の風水研究は、ベートーヴェンが直感的に何を求めていたのかを感じ取らせてくれます。 |
|
シューベルトの部屋 |
この部屋には、親友シュパウンのもとで開かれたシューベルティアーデ(シューベルトの夕べ)が演出されています。 |
|
ヨハン・シュトラウスの部屋 |
この部屋の主要なテーマは、もちろんワルツです。ポスター、予告のビラ、劇場プログラムが活動の歴史を示す大きな壁に貼り付けられています。そこから、ヨハン・シュトラウスによって完全に支配されていた過去の娯楽産業の印象が伝わってくるはずです。ヨハン・シュトラウスは大舞踏会のためにたくさんのワルツを作曲しましたが、この部屋は、そこで踊る人々から彼がどれほど歓迎されていたかを示すパビリオンとして作られています。 |
|
グスタフ・マーラーの部屋 |
ここには宮廷歌劇場責任者としてのマーラーの活動が描写されています。また家族の父親として、そしてもちろん作曲家としての姿も示されています。 |
この部屋は、グスタフ・マーラーの曾孫、ペーター・マーラーによって造形されました。 |
|
第 2次ウィーン学派の部屋 |
アーノルド・シェーンベルク、アルバン・ベルク、アントン・ヴェーベルンが音楽の発展のために絶大な影響を及ぼしたことついてはいくら評価しても評価し過ぎることはありません。訪問者は、この部屋で、ウィーンから音楽の世界に浸透していったこの音楽界最大の衝撃の起源と拡大の足跡をたどることができます。 |
ここでは、いまだその意味が解明されていない、どの方向にも読める語句である
ポンペイのパリンドロームのSATOR-AREPO呪文も見ることができます。いずれにしてもこれは重要な魔法の言葉ですが、アントン・ヴェーベルンは1932年にある講演の中でこれを引き合いに出し、音楽的本質と非音楽的本質の関連性を自分の作品の中にどれだけ見つけることができるかを明らかにしようとしました。 |
|
エクソドス |
エクソドスはちょっと立ち止まって考えてみるための部屋です。音楽の命は、ナチ党員たちによって多くの作曲家や演奏者たちに降りかかった追放、殺害といった手痛い損失によって二度とよみがえることができませんでした。ここは、その事実が語られ、それらに思いを馳せる場所です。中央には、こじ開けられた木製の箱があります。内側に金箔がかぶせられたその箱の中身はすべて奪い去られ、何も残っていません。そこに入っていたはずのものは、四散しています。 |
|
現在のウィーン |
大きなスクリーンが市街地図を映しだしています。この地図から、過去と現在の音楽にかかわる出来事や音楽創作に関係するウィーンの約130の重要な場所を知ることができます。またここで仮想の散歩をすれば、それらが驚くほど縦横につながっていることを認識させられます。多くの場所では、施設の中まで入って行くことができます。例えば、国立歌劇場の場合、訪問者は壮麗な階段を登って劇場内に入り、観客席を見て回ることもできるます。 |
|
ヴァーチャル・コンダクター |
音楽ファンなら、一度はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮をしてみたいと夢見たことがあるでしょう。でも、そんなことが許されるはずはない?
いいえ、「音楽の家」では、だれでもそれができるのです。非常に複雑な新技術の開発によって、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と一緒に「美しく青きドナウ」を、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を、あるいは「ラデツキー・マーチ」を演奏することができるようになったのです。オーケストラを意のままに意のままに操ることができるのです。指揮するあなたのテンポ、リズムに従い、よろこんであなたに拍手を送ってくれます。ただし、オーケストラの忍耐力は無限というわけではありません。あまりむちゃくちゃな指揮をすると、ビックリすることもあるでしょう。 |
ウィーン・フィルを指揮すると証明書も発行されます。家族の方々に示し、後世までお伝えください。 |
|