このヤギはジローなどと言うヤギではなくジュリエッタという由緒正しいヤギであり購入には大金をはたいている。
こんなおおウソつき達とはこれ以上何を話しても時間のムダなので入院中の支配人を呼び出しハナシの決着をつけてもらいました。あれほど頑強に自分達の言い分を曲げなかったアフロブラザーたちも、やつれきった支配人のこの言い分には勝てませんでした。
オマエラ、ホンナコトいうけどナ、ダイタイ、あのヤギ、オスやないけ!!
ヤギまでホモにしてどないすんねん!!!
その後かわいそうなジローも肛門の回復が、順調にすすみ獣医の許可がでた後闇夜にまぎれこっそりと川越の劇場ウラのヤギ小屋へかえしておきました。〔ちなみにジローは極度の人間不信になっていて誰にも自分を触らせるようなことはなく、まして後ろに立とうものならゴルゴ13なみのケリがはいるようになっていたそうです)
アフロブラザーたちは、残った2日間のステージを大量のシマヘビをかってきて乗り切りましたが、この世のモノとは思えない程恐ろしいショーになってしまったのはいうまでもありません。
あの2人が黙ってケツをつきだすだけでもコワいのにそのケツの穴にはヘビがつきささっていてのたうち回っているのです。
もう、ストリップだとかホモだとかショーだとかそんなケチくさい概念はどこかへ吹き飛んでいました。私にはどうみても巨大な寄生虫をケツで飼ってるとしかみえませんでしたし、カテゴリーも、エイリアンとかゾンビとかに属するものでいかなる変態でも興奮できる余地があるとは思えないものでした。
しかもマーガリンを塗りたくられたヘビがケツのアナで窒息して、みているはなからバタバタ死ぬというグリーンピースもまっさおなショーでしたがお客だけははいり連日大入りがでたそうです。
ただ楽屋にはヘビの死骸が山積みにされ、相変わらず異臭がただよい、それを誤摩化すのにブラザーたちが更にお香など焚き始めたものだからまるでブゥドゥの祭場のようであったといいます。やがて千秋楽となりブラザーたちもその劇場を最後に故郷へと帰っていきました。
暫くして別件でキスブキの師匠とあう機会がありこの件を話したところ師匠はきれいさっぱり記憶にないらしく「ま、でもなんだね、オンナにチンポつっこむくらいならアタシだってヤギとするさね!!」と60年間ホモ菌をまき散らして生きてきた男(ホモ)の気概を見せてくれました。
あれから18年という月日が経過しアフロブラザーたちももう50台初頭のいいオヤジになっている頃です。
2人の夢はストリップで稼いだお金で故郷のコクラにかわいいファンシーショップをだし孤児院から引き取ったかわいい男の子たちに囲まれて暮らすことなのと鬼畜のようなコトをいっていましたが、果たしてどうなったんでしょう?
もう2度とあう機会もないしあいたくもありませんが孤児たちの行く末を考えると不安にかられるは私だけでしょうか?
願わくば孤児院の院長がきちんと人(ホモ)を見わけるる目のある人間であったことを祈りつつ筆を置きたいと思います。
終り