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ブリュッセル博 フィリップス・パビリオン 1958


ヴァレーズの作品集CDに現れた、フィリップス館の写真。

この強烈にモダンな建築への意志…美しいというほかない。

この建築の設計者としてクレジットされているのはル・コルビュジェ(Le Corbusier)であるが、そのデザインの大半を実際に行ったのは、その事務所に居たクセナキスである。周知の通り、現在では建築家としてよりも音楽家としてのキャリアが有名なクセナキスであるが、その建築作品としてはこれが代表的なものといえる。しかしながら恐らく彼にとって自分の建築と音楽とは分離したものではなく、論理的な構造において通底していると思われる部分が興味深い。

この建築はブリュッセル博覧会におけるフィリップス社出展のために作られたものであり、博覧会時にはこの中でヴァレーズによる作品Poeme Electroniqueが上演された。ヴァレーズのCDにこの写真が使われているのは、そのためである。

セゾン美術館でのル・コルビュジェ展カタログより。

 

最終更新日04/09/10