韓国

屏山アカデミーのなかで開催された見学会と、
アカデミー終了後に案内していただいた建築群リポート。

その1…回村、陶山書院、鳳停寺、大邱市内

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1. 河回村 ハーフェマウル

安東ではもっとも有名な観光地でもある、河回村。「るるぶ韓国」などにも載っています。韓国の中でも古い集落が残っている場所らしい。河回村…文字通りに、洛東江が大きく弧を描く内側につくられた集落。

何が美しいって、この地形。大きく弧を描く洛東江の内側に形成された集落。(*1) 普通の民家は草葺であるが、立派な家になるとこのように瓦葺である。中庭の壷はキムチを漬けるのだと思う。

 

2. 陶山書院 トサンソウォン

朝鮮時代儒学者である退溪李滉(Toegye Ihwang)の学問と徳行を追慕し、後学を養成するため1574年に建てられた書院。韓国に残る書院建築としては第一に名の挙がるところであるようで、韓国の1000ウォン札にもその瓦屋根の連なりが描かれています。

書院の向かいにある円墳のような丘…科挙の試験場として作られたものだそう。 このように基本的に開放的なつくり。古いものには彩色はなく、奥のほうにある新しい建物には彩色がある。
油紙が張り巡らされたオンドル部屋に入る光は空間を抽象化して、きわめてモダン。
奥から見下ろす。

 

3. 鳳停寺 ポンジョンサ

 

段々と見慣れてきた、二層で壁のない吹きさらしの建物=楼。これがゲートの役割も果たす。 楼天井見上げ。中央に写っている母屋部分で垂木を分断。垂木間は板ではなく左官仕上げ。
大雄殿。この寺では「極楽殿」が韓国最古の建築とされているらしいのですが、写真がありません、すいません。 奥の院に相当するところと思う。ちなみに直木賞作家「立原正秋」は「金胤奎」としてこの寺で生まれたらしい。

 

4. 大邱 テグ 市内 

屏山アカデミーを終えた我々がはじめて「山を降り、里にやってきた」大邱の街。町中を歩くのが心地よかった…。

大邱広域市の中心街。後で行く釜山に比較すると整った感じの快適そうな街並み。写真奥にマリオ・ボッタ設計の生命保険会社がみえる。 日本にもこんなお洒落で美味しい喫茶店ってなかなかないよ!の、皆のお気に入り喫茶店"B2"。
広大な敷地をもつ、大邱大学 大邱大学建築学科棟。屏山アカデミーのディレクターの李先生の設計。

(*1) 著 『』より。

 

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最終更新日04/09/10