結局、チケット売場は5時半に開き、バスもその後5分くらいして到着し、無事ラブの街を出発することが出来ました。
ラブからザグレブに行くには、途中にあるセーンという街でバスを乗り換えます。セーンは本土にある港街なので、ラブからは途中でフェリーに乗ります。この日は天気が悪く、フェリーが港を出たとたん雨が降り始めたので、誰もバスから降りませんでした。
セーン
地図で見るとこの街は比較的大きな街で、時間があれば街を歩いてみたかったのですが、あいにく次のバスが出るまで15分くらいしかありませんでした。
50人くらいの人がバスを待っていましたが、この時は気温が15度くらいしかなかったので、みな洋服を着込んでいたにも関わらず、皆肩をすくめて寒そうにしていました。そんな中で私だけがTシャツに半ズボンという、トラディショナルな(?)アメリカの夏の普段着を着ていました。^^
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ザグレブ
バスの中ではほとんど眠っていましたが、バスは細い道路を時速80kmくらいでガンガン飛ばしていたので、たまに振動で目を覚ましました。
ザグレブには予定通り午前11時半に着きました。とりあえず、最初の日に泊まった「Hotel Central」にまた行き、部屋を取りました。部屋を確認して見てビックリしましたが、この時の部屋はエアコン付きでした。
この日は朝からまだ何も食べていなかったので、とりあえず昼食を食べようとザグレブ市街に出掛けました。
7日前にザグレブの街を歩いた時は、時間が遅かったのでほとんどのお店が閉まっていましたが、この日は色んなお店を見ることが出来ました。
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これは青空市場の写真です。この時もまだ小雨が降っていましたが、大勢の買い物客で賑わっていました。市場で買い物をしている人のほとんどが女性でしたが、買い物をしている時の女性の熱気はここでも同じだなと実感しました。
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昼食
ザグレブにはカフェは多いのですが、それに比べてレストランの数は少なくて、初日にザグレブを訪れた時は、レストランを探すのに苦労しました。そこで、この日はホテルでもらったガイドブックをまず読んで、美味しそうなレストランをあらかじめピックアップしました。
昼食を食べるのに選んだのは、大聖堂Cathedral of the Assumption of the Virgin Maryの前にあるイタリアン・レストラン「Capuciner」でした。ここは表通りに面したカフェバーの奥に店があったので、探すのにちょっと苦労しました。
ここではカルボナーラとピザを注文しました。
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本屋
この日はザグレブの本屋さんにも入ることが出来ました。クロアチアの本屋の特徴としては、雑誌の種類が少ないのと、やはり戦争や近代史に関連した書籍類が多い事が挙げられます。
驚いたのは、アメリカでハウ・ツーものの本として人気がある、黄色いカバーでお馴染みのダミーズ・シリーズのクロアチア語版が売られていたことです。(恐るべしダミーズ)
さらに、ザグレブの本屋さんにも手相の本が置いてあるのを見つけました。早速、恋愛線の解説を読んでみたら、前に日本のウェブサイトで読んだものと同じでした。(恋愛線2本のサミーの運命はいかに・・・)
カフェ
土曜日はどのお店も2時半か3時には閉まってしまい、その後は飲食店くらいしか開いていません。
そこで、初日にザグレブを訪れた時に一番気に入ったカフェ「Ban cafe」にまた行きました。
ここでミルクティーを飲みながら、道行く人達を眺めていました。
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大道芸人
カフェを出た後、再び市内を散策しましたが、広場には色々な大道芸人達が出ていて結構楽しめました。ガイドブックにも紹介されていたパントマイムの人も演技を披露していました。パントマイムを見るのは久しぶりでしたが、とても上手い人でした。ただし、毎回同じパントマイムを行っているのか、周りにはほとんど観客がいませんでした。
そのそばには、ポンチョのようなカラフルな衣装を来た人達が楽器を抱えて立っていました。彼らはボヘミアンだそうで、私はこの時始めて本物のボヘミアン達を見ました。ただし、最初私は彼らをメキシカンと間違えて笑われました。(だって衣装が似ていたので・・・)
大道芸人達の中で私が一番気に入ったは、現代音楽(?)のパフォーマーで、路上にスクラップのような金属製のガラクタを並べ、それらを叩きながら絶叫するというパフォーマンスでした。周りの観客達が皆一歩引いているところがとてもユニークでした。(残念ながら写真を撮るのを忘れてしまいました)
ヨーロッパ92
この旅行中ほとんど日課となったフルーツパフェを食べに、映画館の前にあるカフェに行きました。これがクロアチアでフルーツパフェを食べるのも最後だろうと思ったので、大きなパフェを注文しました。その名も「ヨーロッパ92」という大袈裟な名前で、飾りも特大のものが付いていました。
これだけ大きな飾りを出されては仕方がないので、周りに大勢の人がいましたが、その飾りを髪の毛に挿して、ウエイトレスに記念写真を撮ってもらいました。^^
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夕食
クロアチアでの最後の夕食はちゃんとしたレストランで食べようと思い、レストラン「Kaptolska Klet」に行きました。
この時は落ち着いて食事をするつもりで、レストランの雰囲気もとても良かったのですが、一つ誤算がありました。クロアチアでは土曜日に結婚式が沢山行われことは第1目の旅行記に書きましたが、結婚式が終わった後、今度は盛大なウエディング・パーティーが行われます。このレストランでも、約半分のスペースがウエディング・パーティーに使用されていました。
このレストランでは、まず例によってビーフ・スープを注文しました。ここのビーフ・スープは具が沢山入っていて、スープの味自体もとてもコクがあって美味でした。
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メインディッシュにはビーフ・ステーキを注文しました。さすがにアメリカのレストランと比べると、ステーキはとても小さく感じられました。その代わり付け合わせのマッシュルームは山ほど出てきましたが。(半分くらい食べたところで写真を撮ることを思い出しました)
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クロアチアのウエディング・パーティー
さて、そばのテーブルで行われたウエディング・パーティーですが、全部で100人くらいの人達が参加していました。パーティーでは、まずみんな席について料理を食べました。一通り料理を食べ終わると、新郎と新婦が前に出てきて、スローな音楽(生演奏です!)に合わせてダンスを踊りました。この時の新郎・新婦は美男美女で、二人のダンスはとてもシックで、「わあ、カッコいい!」と私は素直に思いました。
その後、新郎と新婦の両親が出てきて、それぞれの夫婦がペアになって一緒にダンスを踊りました。3組の夫婦のダンスを見守りながら、パーティーの参加者達は皆自分たちのウエディング・パーティーを思い出しているようで、パーティー会場全体の雰囲気はとても和やかでした。
新郎・新婦、それからその両親達がしばらく踊ったあと、今度はパーティーの参加者の中から希望者達が前に出てきて、一緒に踊り始めました。しばらくスローな曲で踊った後は、アップテンポな曲に変わり、皆はしゃぎながら踊り始めました。本当にみんな楽しそうに踊っていて、ダンスが生活の中に溶け込んでいるのがよく判り、これがヨーロッパの文化なのかなと思いました。
私はイベントで構成された結婚式や披露宴が嫌いなのですが、単純に「食べて飲んで踊る」というクロアチア式のウエディング・パーティーはすっかり気に入ってしまいました。結婚式を挙げるならクロアチアは本当にいい国だなと思います。(ただし、私の両親にダンスを踊ってくれと頼むのは、ちょっと無理があるかなと思いますが・・・)
ウエディング・パーティーはふつう朝まで続くそうで、私はそのレストランに3時間くらいいた後、ホテルに引き上げました。