そのお店は鶏肉料理のファースト・フード店で、バッファロー・ウィングには4種類の辛さが用意されていました。辛くない順に並べると次のようになります。
Wimpy(弱虫) | <--マイルド |
Tongue torch(舌が焼けるような) | <--辛口 |
Nuclear(原子力の)) | <--激辛 |
Insane(気が狂ったような) | <--超激辛 |
出てきたバッファロー・ウィングは、匂いがそれほど強烈ではなく、色もそんなに赤くないので、ぜんぜん辛そうには見えませんでした。ところが、最初の一本目を食べたとたん、その強烈な辛さに「しまった」と思いました。レストランでこんなに辛い物を食べたのは初めてでした。
2本目を食べ終わったところで涙が出てきて、4本目を食べ終わった時には舌が完全に痺れてしまいました。それ以上食べ続けるのはちょっと無理だと思ったので、とりあえず15分間くらい休憩を取ることにしました。目の前にあるバッファローウィングのことをしばらく忘れるために、窓の外の景色を見たりしましたが、窓の向こうを見ながら涙ぐんでいる私を見て、一緒に行った連中は爆笑していました。この時点では残りの6本を全部食べるのはちょっと無理かなと思いました。
とりあえず舌の感覚が戻ってきたので食事を再開し、今度は3本食べました。この3本を食べた時点で、また口の中がしびれたので、今度は10分間の休憩が必要でした。
だんだんとこのソースの辛さのレベルを体で覚えたのか、最後の3本はわりとあっさりと片付きました。今回も一応完食です。(時間は40分以上かかりましたが) でも、このバッファロー・ウィングは正直言ってそれほど美味しくないなと思いました。ソースの味は忘れもしないあの「Total Insanity」によく似た味で、ただただ辛いだけです。それに比べて、先日の911の方はもっと「料理」としてちゃんとした味付けがされていました。 お店の人の話では、Insaneを注文する人はけっこういるらしいのですが、2回以上注文する人はほとんどいないそうです。私もこの味だったら、この店自体にもう行くことはないかも知れません。