『楓の花』
尾崎宍夫/作詞 光崎検校/作曲
箏 本手/村上徹 箏 替手/中井秀昌
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木々の梢に浅緑の芽がふくころの、大堰川(京都嵐山)近辺のさわやかな初夏の景観をうたった作品で、 手事にかけ合いに軽妙な手があり、華やかさを十分に味わせる松坂検校の代表作の1つと言われています。
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『木と石の詩』
松本雅夫/作曲
一箏/宮田沙矢香 二箏/松久千恵 |
昭和32年作曲。
「都節と琉球旋法の音程関係は間逆の関係にある。 一方、人間の中にある二つの面は相反すると思われるものも、結局もう一次元 大きな世界から見れば同一のものでしかない。」 この考えを、都節と琉球旋法のそれぞれの音階に調絃した二つの箏を使って表現した作品です。
情景(前奏風)、闘い(スケルツオ風)、融和(ロンド風)の3つの楽章で構成されています。
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『敦盛春愁・一の谷』(「須磨の四季」より)
小池義人/作詞 小宮美登栄・大和久満/作曲
一絃琴/尾崎彩
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4部構成の「須磨の四季」より春と冬を演奏いたします。
源平の合戦で平敦盛卿は若干17歳で花と散りました。
「春」は、敦盛の菩提寺・須磨寺で面影を偲ぶ歌、そして「冬」は、古戦場・須磨一の谷に立ってみると松風が鬨の声のように聞こえてくるという歌です。 |
『紋様』
佐藤義久/作曲
一箏/小泊佐知子 梁井圭子 二箏/福島由紀 矢口香容 十七絃/沖政一志 |
「紋様」とは、物の表面を飾る為に付けられた図柄のことを言います。 この作品は、図柄を構成している点や直線、曲線を繰り返すようなメロディーで表現され、 主部はカノン風なメロディーが絡み合い幾何学的な紋様を表しています。 中間部の幻想的なシーンを経て、点を追いかけていくような図柄の後半へとつながります。 |
『箏協奏曲』
長沢勝俊/作曲
独奏箏/中しまりん 一箏/池谷伸子 二箏/大谷珠代
三箏/大谷珠美 十七絃/柳澤カツミ |
この作品は、独奏箏と箏三部、十七絃を伴った協奏曲です。
第一章は三拍子のリズムでゆったりと、第二章は軽快かつダイナミックに、 アンサンブルと独奏箏との掛け合いと対比の妙を意図して作曲されています。 |
『花葉抄』
唯是震一/作曲
一箏/水野幸穂 大谷珠代 小泊佐知子 白石美保 中井秀昌 増川彩子 矢口香容
二箏/松久千恵 池谷伸子 大谷珠美 村上徹 宮田沙矢香 梁井圭子 吉村栄美
十七絃/沖政一志 中しまりん 柳澤カツミ 三絃/石井雅子 一絃琴/尾崎彩 薩摩琵琶/逢坂誉士
尺八/原郷界山(賛助出演) |
この作品は、NHK邦楽技能者育成会第42期で初演された合奏曲で、 第49期生のために一絃琴を新たに加え改訂され、2004年3月・卒業演奏会にて初演された作品であります。 このたび「第5回」開催を記念して、再演させていただく運びとなりました。 |
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