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Tsukitaro in US West Coast | ![]() |
English Version |
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まえがき |
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職場で英会話を教えていたキャサリン先生が7月にアメリカへ帰国することになって、友達同士で「先生に会いにアメリカまで行っちゃおうか?」と冗談を言っているうちに、本当にアメリカに行くことになってしまいました。キャサリンの後を受けて英会話のレッスンを担当したクリスタル先生は、なんとサンフランシスコの出身! 彼女は我々のために手作りの「旅先での英会話ガイドブック」を用意してくれたうえ、「ママに話はつけたから、私の実家に泊まっていいわよ!」とありがたいお言葉。というわけで、彼女の故郷=サンフランシスコから我々の珍道中はスタートを切ったのでした。
メンバー紹介(写真に向かって右から) |
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![]() | 川内弘(月太郎) | 長崎市出身 | 英語担当(?)&居眠りナビ |
田村知也(たむちん) | 下関市出身 | 月太郎のバンド仲間、ドライブ担当 | |
永安博子 | 佐世保市出身 | 影のリーダー(笑) | |
上村美子 | 大島町出身 | ホテル・航空券予約担当 |
メニュー |
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Date | Visited | Stayed |
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7/19 | San Francisco (Haight-Ashbury) | (Colma) |
7/20 | SF (China Town, North Beach, Fisherman's Wharf) | (Colma) |
7/21 | SF -LV (-Mead Lake -Hoover Dam) -Grand Canyon | Yavapai Lodge (Grand Canyon National Park) |
7/22 | GC -Lafflin -Las Vegas | Motel 6 (LV) |
7/23 | LV -Barstow -Los Angels | St. Regis Motor Hotel (LA) |
7/24 | LA (Santa Monica, Hollywood, Santa Monica Mt., Sunset) | Motel (Burbank) |
7/25 | LA (Universal Studios, Manhattan Beach) | (in the Plane) |
SFO到着! |
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前日から福岡へ移動して、19日午前10時福岡空港から大韓航空機で出発。 ソウルの金浦空港で乗り換え、太平洋を横断してサンフランシスコに到着したのが同じ日の朝9時。15時間かけてタイムスリップしたことになる(日本とアメリカ西海岸の時差は16時間)。
with Kim (center-right)まずは空港からクリス先生のママ(キムさん)に電話して、迎えに来てもらう。「迷彩色の帽子とメガネが目印です、大韓航空の到着口に立ってます」…少し不安な気持ちで待つこと十数分。黒のキャデラックが到着、キムさんとの対面を果たした一行はひたすら安堵。
キムさんの自宅はコルマ(Colma)という住宅街の中にあった。案内された1階は、かつてクリス先生が使っていたそうで、あらかじめ言われた通り「家具も何もない」スペース。(クリス先生のご両親は2階に住んでいる。)我々のために、ひとつの部屋にダブルベッドと、もうひとつの部屋にエアマットと寝袋(たむちんと月太郎が日替わりで使用)が用意してあった。こちとら泊めてもらう立場で文句があるわけはなく、広々としたお部屋を眺めてキムさんにひたすら感謝。
まだ午前中なので時差ボケも忘れて、とにかく行動開始! 家の近くにあるバート(BARTという路線、駅をメトロと共用している)の駅からダウンタウンへ直行。しかしいきなりトラブル、バートの券売機は操作が難しく、我々は間違った切符を買ってしまう。ジモティ(地元の人)ではないと見られる他のアメリカ人も同じミスをおかしていたので、英語力の問題ではなかったようだ(笑)。その切符を駅員さんに見せたら、目的地(Powell St.)までの4人分の切符相当のレシート+お釣りと換えてくれた。
Powell St.駅の近辺をウロついたあと、そこからバスでHaight-Ashburyへ向かう。移動中のバスの窓から『YELLOW SUBMARINE』(ビートルズをモチーフにしたアニメ映画、1968年公開)に登場したブルー・ミーニーが描かれた建物を発見、「PSYCHEDELIC SHOP」と書かれていて思わずそそられたが、ここへは改めて訪れることに。そして到着、あまり有名な観光スポットではないらしいけど、ここがクリスタル先生のお薦め。若者が集う、活気のある街だった。
パスタ屋さんで昼食を取った後、自由時間。ひとりでウロウロして買ったのは: スタンプ2種類(月と鮫)、絵はがき数枚、毛沢東の布製壁掛け、犯罪者の顔写真CD-ROM。
後日談…ビートルズのビデオ『ANTHOLOGY 7』で、カリフォルニアを中心としたフラワー・ムーブメントを振り返る場面がある。ジョンは「ヘイトに住んで音楽を作ろうと本気で考えた」と語り、ジョージは「サマー・オブ・ラブ」を実際に体験するため、パティと2人でヘイト=アシュベリーを訪れている。ここは、かつてビートルズが憧れた街だったわけだ!(97/10/7追記)
再びPowell St.へ戻ると、ボロ靴を履いてきた月太郎はどうしても靴を新調したい衝動に駆られ、Payless Shoes Shopでごっつい靴($39.99)をゲット。帰りの地下鉄の乗換駅で靴を履き替えた。
帰宅するとキムさんが下りてきて「お友達と作ったのよ〜」と夕食(スパゲティとガーリック・ブレッド)を差し入れてくれた。しかも冷蔵庫にはバドワイザーとコーク。ありがたや、ありがたや。さらに靴屋に勤めているというキムさん、「男の子には、ナイキの靴をあげる」。…ここで靴を買ったばかりの月太郎は後悔モードに突入。
チャイナタウンにご用心 |
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サンフランシスコ2日目の予定は、わりかしベタな観光地めぐり。昨日と同じくバートで Powell St.まで出て、ユニオンスクエア付近を歩いていると、親しげな日本人女性(72歳)に出会った。ペットのトリマー業をしているという彼女は金色の名刺を我々に渡し、「私のお店の近所に『アメリカ屋』っていうお店があるんだけど、Fisherman's Wharfに行くにはまだ少し早いから、ちょっと寄ってみたら?」と誘われた。今思えば、あれは客引き行為だったかも知れない。
at the Gate楼門をくぐるとそこはチャイナタウン、横浜や長崎に比べるとどこかしら怪しげな雰囲気が漂う。たむちんが足を止めたのが、スポーツチームのユニフォームを売っている店。陽気な店長から「今ならどれも50%オフ! 背番号も(日本語で)タダでプリントしてあげる!」と言われて彼はその気になり、ホッケーのウェアを買った。他のメンバーも買い物をした。しかし、ここが「ぼったくり屋」だった。
悔しさを噛みしめながら店を出た一行は、マクドナルドで朝食。月太郎はカウンターでコーラ(M)を床にぶちまけ、恥をかいた。だって重たかったんだもん!
気を取り直してノース・ビーチを歩いた。上り下りの激しいサンフランシスコの街は、運動不足の身体にこたえた。ロンバード・ストリート(Lomberd Street)やラッシャン・ヒル(Russian Hill:レッド・ウォリアーズゆかりの土地?)が遠くに見えたが、あまりに遠いので眺めるだけにした。それでも坂の頂上からベイブリッジを見下ろす風景は、飛行船も色を添えて圧巻だった。
North Beachほとんど休むことなく歩き続けてFisherman's Wharfに到着。ベンチでひと休みして行動再開。「Tシャツは、もうこりごり」と言いながらTシャツを買う人もいた(笑)。月太郎はサングラスをゲット、バナナ関連ではチョコナッツをまぶしたフローズン・バナナも食べた。クリス先生が好物だというサワー・ブレッド、これは(すっぱいものが苦手な)月太郎には不評。ボイルしたカニも随所で売られていたが、メンバーの食欲をそそらなかった。
帰りはケーブルカー体験のため、Cable Car Turntableへ向かった。長い列に並んで待たされたが、ここの名物でもあるケーブルカーが向きを変える作業を眺めているとそう長くは感じなかった。たむちんは最初から外側にぶら下がるつもりで、順番が来るなり目的のポイントをゲット、女性陣はおとなしく車内の席に座った。月太郎も思い出作りのためたむちんに並ぼうと思ったが出遅れてしまい、中途半端に車内で立つはめに。さて実際に動き出すとこれがかなりのスピード!坂はきついし、停車中の自動車などとほとんどスレスレの距離でグングン通り過ぎる。たむちんは命が縮む思いをしたそうだが、彼を襲ったピンチはこれが最後ではなかった。
Powell St.に戻った一行はそこで自由行動に突入。たむちんと月太郎は通り(Market Street)に沿って南西の方向へ歩き、前日から目をつけていたPSYCHEDELIC SHOPを発見。表通りに面したサイケな外観とは裏腹に、ドアから覗いた店内は真っ暗。異様な雰囲気に圧倒された2人はビビってしまい、店に入ることなく引き返した。
後日談…帰国後クリスさんにPSYCHEDELIC SHOPについて訊ねたところ、ここは何とドラッグ用のパイプ類を売る店だった。ドラッグそのものは違法だが、パイプなどのドラッグ用品を売るのは全く問題ないとのこと。店のネーミングと店内の異様な雰囲気の謎が、これで一気に解明した。
空路とレンタカーで大自然の懐へ |
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早朝だというのに見送りを快く引き受けてくれたキムさん。空港で心からの感謝と別れを告げ、国内便でラスベガスへ移動。降り立った空港ビル内に並ぶスロットマシンに度肝を抜かれる。
ラスベガス空港で「DOLLAR」の窓口に直行、レンタカーを借りる。車体のサイズはコンパクトで予約していたがその場でミディアム(DODGE社製)に変更、結果として余裕のある室内空間には大いに満足している。なお4人のメンバー中、月太郎だけが事前に国際免許証を取得できなかったので、アメリカでハンドルを握ることはなかった。…マイカーを失ってここ数年は仮性ペーパードライバー状態だったので、運転手としての働きは元から期待されていなかったらしい(笑)。
View from Mother Pointというわけで運転は3人のメンバーに任せることになるが、左ハンドルに右車線、初めて経験することになるアメリカのクルマを目の前にして、真っ先に運転席に座ったのが永安さん。「女は度胸だ!」…正直言って見直した。で、郵便局へ行ったあとBURGER KINGで朝食?を済ませ、グランドキャニオンへ向けて出発。
街を抜けると、どこまでもまっすぐな道と地平線。アメリカに来たんだという実感が湧いてくる。ドーバー・ダムを通過して、延々と道は続くが、なかなか目的地が見えてこない。途中でドライバー交代、たむちんがハンドルを握る。彼はクルマに装備されているクルーズ・コントロールの機能に興味を示し、ハンドルについているボタンをあれこれいじって、これを試していた。
アメリカ的な風景にもすっかり飽き飽きした頃、ようやくグランドキャニオン公園に到着。時計はすでに17:50、入園料(自動車で乗り込みの場合は1台$20.00、有効期限7日間)を払ってゲートをくぐる。宿泊地は公園内のヤバパイ・ロッジ、小ぎれいな部屋で大満足。曇りのため日没は拝めなかったが、さすがは世界を代表する自然公園、そのスケールの大きさには圧倒されっぱなし。夕食は公園内の食堂、学食のようなセルフサービス方式だったが、上村さんはレジでIDカードの提示を要求された…未成年がビールを飲もうとしていると思われたらしい(笑)。
ビバ・ラスベガス! |
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少し早起きしたものの空は曇り模様で、グランドキャニオンの日の出は拝めなかった(それ以前に起きる時間が遅すぎた)。散歩の途中で初老のアメリカ人紳士から「シャッターを押してくれないか」と頼まれる。はるばるニューヨークから、バイクでやって来たそうだ。カッコイイ! 一緒に記念写真をお願いすればよかったなぁ。
Drinking Coke at Route 66朝食を済ませて、公園内のショップ内で買い物。個人的にはこれから履く靴下のほか、グランドキャニオンの冊子、民族楽器のCDなどを買った。再び車に乗り込んで、ラスベガスに向かって出発。晴れ間も見えて、快適なドライブだった。途中コロラド川に面したラフリンという街で休憩、小さなラスベガスという感じでカジノのあるホテルが並んでいた。川ではジェットスキーに興じる人々。グランドキャニオンにコロラド川。アメリカ人の自然とのつきあい方を垣間見た思いだった。
Tropicana Blvd.に沿って走りながら、宿泊予定地「MOTEL 6」を探す。通り雨に悩まされたが、大きな看板でたやすく発見できた。宿泊料はツイン$41.03(税込み)。ラスベガスのホテルは、スロット遊びでの収入が見込まれているためか、クラスと不釣り合いに思えるほど安い。モーテルからLV中心まで歩いて10分程度、宿の候補だった「NEW YORK NEW YORK」や、良くも悪くも(?)悪趣味としか形容のしようがないホテルの数々を眺めて散歩した。
「MGM GRAND」のバイキングで夕食を取って、世界一のネオンの街をうろついた。「CARSER'S PALACE」のスロットマシンで少しだけ遊んだが、ギャンブルっけの少ないメンバー+長旅の疲れのため、あまり熱中はしなかった。月太郎はStar Magnetというマグネット専門店で、とてもリアルな作りのバナナのマグネット($8.55)を発見、即ゲット。パーティーグッズの店ではこれまたリアルな「鼻汁」(謎)を4つ購入した。
自由の女神・スフィンクス・世界一大きなコカコーラのボトルなど、あちこちに奇妙で面白い建物やサインがギラギラ光っていた。唯一この時だけビデオカメラを持参しなかった月太郎は大いに後悔し、宿に戻ったあともう一度外出しようかとも思ったが、結局あきらめた。
アウトレット VS ディスカウント |
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朝からいよいよ最終ポイントであるロスへ移動開始、ところがたむちんの腹具合が悪いとのこと。本人いわく、車内に放置していたミネラル・ウォーターにあたったらしい。途中何度かトイレ・ブレークを余儀なくされる(道端立ち小便を含む)。
Looking for Scorpion(??)そして立ち寄った、というよりは迷いながらようやく見つけたバーストウという街、ここにあるアウトレット・マーケットが女性陣の目当て。退屈を免れないと判断した男の子2人は代わりにクルマの使用権を獲得し、気ままなドライブを開始。偶然発見したディスカウントストア(WAL★MART)で、ディズニーのぬり絵やステッカーなど、アメリカンテイストなアイテムをいくつかゲット。キムさん宅で体験し、お気に入りだったエアベッド($15.96)も、荷物になるのを覚悟で購入。
メンバーが再び揃ったあと、中華レストラン「PANDA EXPRESS」で遅い昼食($4.29)。ポール・マッカートニーの新曲[The World Tonight]が有線で流れており、それに合わせて店員が口ずさんでいたのがファンとしては嬉しかった。ふたたび長時間のドライブに突入したが、行き先を明確にしないまま地図を見ながらの我々の指示に、ドライバーのたむちんがついにキレた。下痢との因果関係は明らかでないが、その後は永安さんがハンドルを握った。
ようやくたどり着いたサンタモニカ、しかし時間が遅かったこともあり、どうしても宿の空室が見つからない事態に陥った。結局来た道を戻り、Wilshire Blvd.を東に向かう途中でモーテル(St. Regis Motel、ダブル$57.00)を発見、そこに泊まることにする。スペイン語訛のある店主に聞いてみると、あいにくツインの部屋はなかったが、先輩権を発動してたむちんには泣いてもらった。「プールつき」のモーテルは少なくないが、ここのプールはモロ往来に面しており、なんだか泳ぐには勇気がいりそうだった(結局今回は、どのモーテルでもプールを使うことはなかった)。
ここが実はちょっと危険な区域だったらしい。ケニー・ロジャースのファストフード店で夕食後、たむちんは一行と離れ、道路を挟んでモーテルの向かいにある店までライターを買いに行った。代金を払おうとすると、店員が「日本人か?ここは危険だから、サイフは出すんじゃない!ライターはあげるから」と言う。気がつくと店の前には数名の黒人が路上や車の中からガラス越しに彼を見つめていた(上記の運転の件でムカムカしていた彼は、「なんだ、こいつら?」とひと睨みして店に入ったそうだ)。ここでようやく身の危険を察した彼は「生涯最高の早歩き」でモーテルに戻り、生還を果たした。
素肌にGジャンでハリウッド! |
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朝からとりあえず、再びサンタモニカの海岸へ。もしもの事態を想定して、長ズボンの下に水着代わりの短パン(さらにその下はブリーフ)を履いてきていた月太郎は、あまり暑くもなかったが海水浴モードに切り替え、海へ飛び込んだ。しかし替えのパンツを持たない月太郎は直接ズボンを余儀なくされた。それにしても美しい海岸で、ゴミひとつ落ちていなかった。我々日本人も見習うべきだ。
Santa Monica Beachそしてハリウッドへ。サンセットに行こうとして一方通行のため入れずに、逆のほうへ進んでいくと山の中の住宅街。途中で見晴らしのいい公園を発見して、そこから眺めるとディズニーランドやユニバーサル・スタジオが一望できた。市内観光は後回しにして、かなり早い時間だったが、昨日の反省も踏まえてまずはモーテルを確保した。昨日のモーテルとは大違いのキレイなところで、そこでお母さんの手伝いをしていたルームメイドの息子、ユージン君と友達になり、日本式の紙ヒコーキの作り方を彼に伝授した。
チェックイン後、現地に残るというたむちんを除いた3名はクルマでハリウッドへ。チャイニーズ・シアターの隣の駐車場にクルマを置いてマクドナルドで昼食を取った後、自由行動。メイン通りおよび周辺の歩道には、スターの名前が刻まれた☆マークが埋め込まれている。まず月太郎が訪れたキャピトル・レコードのビルでは、ジョン・レノンの☆を発見。そしてメイン通りをウロウロしていたら観光客と思われる女性2人組から声をかけられた。足元にはシルベスター・スタローンの☆があり、「ここでアナタの写真を撮らせて」と言われた。午前中に海水浴をしたこともあり、月太郎は素肌にGジャンを着ていたが、天気も良く暑かったのでそのままの姿(写真参照)でハリウッドにやってきた。恐らく2人の女性は風変わりな東洋人のたくましい肉体に惹かれたのだろう(笑)。サービスでスタローン風のポーズ(謎)をきめたが、通行人も多くて超恥ずかしかった。
次はサンセット通りへ向かった。GeoCitiesはneighborhoodにアメリカの地名を使っているが、今回旅行に行くことになって初めてLAにSunset Stripがあるということを知り、本物のSunset Stripを訪れたいと思っていた。バスなども通っているはずだったが、途中で立ち寄りたいところ(Guitar Shopなど)もあったので、あえて徒歩で向かった(結局あとで大いに後悔する)。
ビバリーヒルズに行った2人とは駐車場で落ち合う約束をしていたので、結局サンセット通りを踏破できずに「TOWER RECORD」でビートルズのインタビューCDとマニア本『BLACK MARKET BEATLES』を買ったあと、来た道を引き返した。
夜はストア「VONS」で買い出し(ここでも素肌にGジャン姿の月太郎はレジでIDの提示を求められた)。あとはタコスを買って、宿で最後の晩餐。ビールが入るとすぐ眠くなる月太郎は、充実した旅を振り返る余裕もないまま眠りに落ちた。
ユニバーサル・スタジオ、そして帰国 |
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さて最終日、朝からユニバーサル・スタジオへ。モーテルで入場割引券をもらったので少しお得($32.64)。早い時間(8:30入園)に行ったのは大正解で、昼頃まではあまりお客さんの数も多くなく、人気のあるアトラクションもたいして待たされずに乗ることができた。教訓:「ユニバーサル・スタジオに行くなら開園時間を狙え!」
一度入園料を払えば、これらは何回乗っても全て無料。何をするにもお金が必要な日本の遊園地やテーマパークとは違う。音楽に誘われて歩いていくと、屋外ステージで行われていた「The Blues Brothers」のショウ。ステージの脇に薄汚いパトカーが停めてあり、何だろうと思いつつその場から観ていたら、ラスト・ナンバー [Shout!]を終えた2人は、観客のひとり(女性)の手を引いてパトカーに乗り込み、その場を去った。…ショウの小道具だったわけだ。
各人によるアトラクション採点+(たむちん評価) 永 月 上 た 合計 Jurassic Park 太古の恐竜に占拠された研究所を脱出せよ!
(ずぶ濡れになっても嬉しい/楽しい。)10 10 10 10 40 Backdraft 火事をモチーフにした映画がテーマ。
(科学の実験みたいでいまいち。)7 6 7 5 25 Back To The Future 3D時空トリップ。思わず身がのけぞるスピード感!
(BTTF好きには涙もの。乗るまでのストーリーが良かった。)7 10 9 10 36 E.T. 自転車に乗って、E.T.のふるさと探訪。
(う〜ん、ファンタジーの世界。)8 7 10 9 34 Water World 水上に築かれた舞台の上で繰り広げられる活劇。
英語がわからなくても大満足!
(改めて映画を見たが、セットの再現度の高さにびっくり)10 9 9 10 38 昼を過ぎる頃にはドッと人の数が増えてきたので、みやげ屋を覗いたあと、ハードロック・カフェで昼食を取ってその場を去った。店内はロックの博物館になっており、ビートルズをはじめ多くのアーティストに関連するアイテムが所狭しと展示されていた。店の出口で月太郎はHRCのロゴ入りTシャツを購入。HRCのシャツはアテネ・香港でも購入した(いずれも白地のノーマル柄)が、店を訪れたのは今回が初めてだった。
帰りの飛行機は深夜の便なので、まだ時間はある。さてどうしたものか。
Manhattan Beach
やはり海岸が見たいということで、おおざっぱな地図を頼りにマンハッタン・ビーチに行った。釣りやビーチバレーに興じる人々の姿を見て、地元の人たちの憩いの場という印象を持った。あまり観光地化していないこの海岸は、旅の終着点にふさわしい場所だったかも知れない。最後の最後でトラブった。レンタカーを返却する場所(LA空港のDOLLAR)が見つからない。標識の案内にある方向には他のレンタカー会社のステーションしか見当たらず、結局同業の「AVIS」に乗り入れて、そこのお兄さんに「いや、この車は違うんです(汗)。DOLLARに返したいんだけど、場所はどこですか?」と訊ね、ようやく発見。満タンにしたガソリンを入れ直すのは免れた。わりと時間の余裕があったのが何よりの救いだった。AVISのお兄さん、ありがとう!
車を返す際に走行メーターを覗いたら、我々の走行距離はなんと1,200マイル。実際には迷った距離もかなりあると思うけど(笑)、これは大したもんだ。DOLLARの車でLA空港に到着、ロビーで深夜1:20の便をひたすら待った。まぁ色々あったけど、無謀かと思われたスケジュールもどうにか消化して、非常に充実した1週間を過ごすことができた。アドバイスと快適な宿を提供してくれたクリスさん・キムさん、そして行動を共にした3人には心から感謝したい。