MIKADO INTERVIEW on KEYPLE
![]() G.Czerkinsky |
−レコーディングはどうですか? Gもうほとんどの曲は録り終わったんだけど、もうすぐテープを日本(テイチク)に送らなくちゃいけないから大変。たいてい昼の1時頃から夜の1時くらいまでやってる。でもスタジオにいるのは好きなんだ。 −ミックスもパリでやるんですか。 Gそう。それからUマチックカセットでテイチクに送るんだ。 −デジタル録音? Gいや、アナログで。ミカドのサウンドに関しては、アナログで録りたいと思っている。デジタルだとクリアーすぎちゃうからね。でもデジタルはオートマティックでできるから、ミックスにはいい。次のLPではどうなるか分からないけど。 −ミカドという名前にしたのは? G最初はMIMIっていうのにしようとしてたんだ。悪くないでしょ。次にKAKAというのを考え、DODOというのも。でもあまりよくないなと思って、結局その3つを組み合わせてMIKADOにしたんだ(笑)。 −じゃあ日本語のミカドという意味はないんだ。 Gぜんぜん。日本のキングのことでしょ。日本に行ったとき初めて知った。 PフランスではMIKADOという名前のゲームがあるのよ。木の棒をテーブルの上の置いて、1つずつ取っていくゲームなんだけど。 G本当は、そのゲームについて歌った曲があって、そこからとってグループ名にしたんだ。 −このグループを作る前は何を? Gトップ・シークレット!!なんてね。他のシンガーのためのバンドとかにいました、ただのミュージシャンね。僕にとってミカドはもっとパーソナルな存在。 −キープルの読者アンケートで、5位の人気なんだけど...... Gすごい!シャンペンを頼もう! Pじゃあマイケル・ジャクソンとデビッド・ボウイの次ね。 |
![]() P.Borel |
−日本ではミカドの音楽をテクノシャンソンとか、フレンチテクノとか呼んだりするけど。そういうフランスっぽいイメージというのは意識して出してるの? それとも自然に? Pその両方ね。自然に出てきたものだけど、それを意識してキープしようとしてるわ。 Gフランス語で歌うからフランスっぽいということもあると思うけど、歌詞がないインストルメンタルにも、そういうイメージはあると思う。アメリカ、アフリカ、モロッコほか、いろんな国の音楽の影響を受けてるし、いろんな要素が入っているけど、完全にコピーしようという気持ちはないからね。 だから、出てくるものはやっぱりフランスっぽいものになってると思う。フランスでもアメリカの音楽をやろうとするバンドが多いけど、それはコピーでしかない。インターナショナルになるには、本当にナショナルでなければダメだと思うんだ。 −歌詞については? G英語で歌うバンドもあるけど、いいバンドはみんなフランス語で歌っているね。 −楽器はどんなものを? Gすごく変わってる。安いものが多いね。ムーグプロジディをベースパートに使ってるけど、ミカドサウンドに一番重要なのは、ヴィルソンというイタリアのフィルフィザのような小さなオルガン。それをポリシンセのように使っている。イコライジングとかフランジングとかをして、ストリグス・サウンドも、ペルシャの笛のような音とかもそれでやってるの。シンセサイザーよりもチープな音だね。 今回のレコーディングでは、スタジオにあったリン・ドラムを使っているけど、このオルガンに付いてくるリズムボックスの音も好きで、よく使っているんです。 −シーケンサーは? G使ってない。全部マニュアルで弾いてるの。リズムボックスのトリガーを使うこともあるけれど。フェアライトでも買ったら使うけどねえ。 −使っているのかと思いました。 Gテクノミュージックのようにスイッチを押せば音が出てくるというのではなく、手弾きでテクノっぽく、シーケンサーっぽくするのが僕のやり方。テクノを摸倣してるの。だからテクノっぽく聞こえるけど、本当のテクノじゃない。 −シーケンサーが嫌いなの? Gただ持っていないだけなの。シーケンサーだけでできてる音楽も好きだし、アメリカのブレイクダンスミュージックのようなものも好き。どの機械を使うかが問題じゃなくて、問題は第1にそれを買うこと、第2に使いこなすこと。どんないい機材だって、使いこなせばいいと思う。 |
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