頭で考えるな体で掴め
ブルース・リー
さらばわが青春の格闘ゲーム
・執筆にあたって 私はこれまで数年にわたって格闘ゲームをやり続けてきたが、最近ゲーセンに 於ける格闘ゲームの占める割合も減り、出されるゲームも変化に乏しく、最早進化の 袋小路に入りつつあると痛感し、この危機を憂いて、今後生き残る事が出来るか、 進化の余地はあるかどうかをこれまでの経緯を振り返りつつ考察するものなり。
・格闘ゲームの歴史
第一章
起源は諸説あろう。「対戦空手道」か「アッポー」か「アーバンチャンピオン」か はたまた「イーアルカンフー」か。いずれにせよ、現在の格闘ゲームとは大きく 異なるため、今の格闘ゲームの鋳型を築いた、「ストリートファイター」 に始まったものとする。1987
・ストリートファイターの登場は私にとって、衝撃的であった。 ボタンを叩いた強さによって攻撃の強弱が決まるという画期的なシステムを 採用し、さらにリアルな絵と、野太い声のキャラクターが画面狭しと 動き回る。攻撃がヒットした時の音は、肉と肉のぶつかり合いを感じさせる もので、各国に待ち受ける強豪たちは、一癖も二癖もある個性的な面々。 たちまち予はこれの虜となり、ゲーセンに行けば必ずこれをプレイ したものである。が、私はまだ童で非力であったため、なかなか強攻撃が でず、日本の二人に勝のが精一杯であったが楽しいゲームだった。 だが、この内容、操作方法とも画期的なゲームは、世間では高くは評価されず、 消えていく運命にあった。1989
暫くして、PCエンジンのCD−ROMに於いて移植されたことを知る。 機会があれば、CD−ROMを持つ友人の家へ行き、この「ファイティング ストリート」をプレイする。そして昔、噂に聞いていた必殺技の 存在を確かめる。波動拳、竜巻旋風脚はなんとか会得した。だが、昇竜拳 だけは駄目だった。このときの苦手意識のせいか、私はUになっても、 この技だけは出す事が出来ず、数々の闘いで苦杯を嘗めることになる。1990
爾後、近所の駄菓子屋やゲーセンにおいて、「ストリートファイター」が、 6つのボタンをつけて入荷。早速、「1942」ともどもやりまくる。 だが、そこでも昇竜拳がだせず、サガットにも会えない。数ヶ月の後、 断念する。闘いは一時休戦。1991
「T」がゲーセンから消えたのち、「ストリートファイターU」が登場。 大ヒットするが、ファイナルファイトに夢中だったため、それから一年間 プレイすることはなかった。1992 春
ファイナルファイトの亜流ソフトが増え、それにも手を出すが、どれもイマイチ。 熱がさめ始める。そんな中、「ストU」をプレイ、かつての闘志を取り戻し、 修行を始める。だが、周囲よりも一年スタートが出遅れたため、技術の差が 大きい。そこで「餓狼伝説」に参戦する。それがSNK格闘ゲームとの出会い であった。周囲の評判では、餓狼伝説は簡単だと言うことだったが、私には 難しい。ライデンに勝てない。ギースを倒したのは2ヶ月後だった。 ストUの修行も同時に行うがストU′が世間に出回り始めたころであったので、 対戦台ばかりとなり、ひとりでプレイする事が出来ない。辻斬りの如く乱入され、 瞬殺される日が続く。奴らはゲーメストを読んでテクニックを磨いている事を 後に知る。だが、初心者イジメをするな!自分と同等かそれ以上の奴と闘え。 爾来、自分から対戦の勝負を挑むことは無かった。夏
SFC版ストUが買えなかったので、友人の家で対戦をする。これも勝てない。 彼はもう最高レベルでザンギエフ以外は全員クリアしたらしい。 腕の差を痛感。やはり、昇竜拳が出せないのはイタイ。 雑誌を必死の思いで、見て、連続技や敵のパターンを研究。 ストUが家で出来ない腹いせに「アストラルバウト」を買う、 この頃ゲーセンで「ワールドヒーローズ」をやる。ストUはプレイレベルが高す ぎてついていけないものを感じていた私は、すぐにこれに飛びつく。 ストUのパクリだとバカにしていた奴も多かったが、私は気に入っていた。 全員のキャラが立っていたし、実在の人物がモデルなのも良かった。 私は最強キャラのジャンヌがお気に入りだった。秋
「龍虎の拳」登場。画面を半分占拠するビッグサイズのキャラクターに私は あっという間に虜となった。確かにストUよりは対戦が盛り上がらないし、 ゲームはかなり大味である。だが、対戦ではなく、演出とスピード感に重点を おいた格闘ゲームはこれが初めてであった。ゲームの目玉、拡大縮小シス テムが導入されていなければ、後の3D格闘ゲームはどうなっていただろう。 このゲームの演出効果は私にとって大変センセーショナルなものだった。 最新の技術で、演出に重点を置いた格闘ゲームを作ってください。SNKさん冬
餓狼伝説2登場。まあまあの内容だったが、ストUは超えられていなかったと思う。 前作より、キャラがダサくなった気がするし、軟派になったのは残念だった。 といいながら、ストUの対戦レベルにはついていけなかったので、こちらを プレイする事の方が多かった。 ストUダッシュターボ登場。スピードアップや新技の導入、バランスの取り直し が量られる。この頃になっても、昇竜拳が出せなかったので、リュウやケンでは弱く 多くのキャラをはしごをした。当然、下手であった。ガイルも弱くなり、ますます 対戦に参入出来なくなっていた。 SFC版餓狼伝説を購入。あまりのひどさに絶句する。格闘ジャンキーだったため もっと格闘ゲームをくれーーとばかりに、「パワーアスリート」や「対決ブラス ナンバーズ」などを買おうとするが、結局予算の都合で断念したのだった。 今思えば買わなくてよかった。第一章
完