5月25日(日)
タンペレ通信に戻る
フィンランドの小学校は、あと一週間で夏休みに入るが、市役所の担当者とも連絡が取れず、休み前に智の通う小学校を決めることはできそうもない。遊び友達のいない子供達は日曜日も朝から「退屈、退屈」の連発である。家内は風邪ぎみで体調は良くないが、今日はサルカンニエミの遊園地に出かけることにする。
サルカンニエミは、タンペレの北に広がるナシ湖に突き出した半島の先端にあり、サルカンニエミの他に高さ110mまで上れる展望塔、水族館、プラネタリウム、子供動物園をもつ複合レジャーランドで、「地球の歩き方、北欧編」で3頁しか扱われていないタンペレ紹介記事にも取り上げられている。

市内バスターミナル、ケスクストリで4番のバスに乗ると遊園地のゲート前まで10分で着く。4番のバスは駅前を始点にハメーン大通りを西進し、ナシ湖畔からピュハ湖畔まで市街地を分断して南北に約1km走るハメーン公園通りの真ん中に突き当たる。公園通りを北に突き当たり、鉄道の高架をくぐったところがサルカンニエミである。遊園地のゲート横にはヴィラトまでの観光船「詩人の道」発着場があるが、運航期間は小学校の夏休みと同様、来週末から8月中旬までである。
(寒い夏)
我々がフィンランド入りしてから、本格的な雨(または雪)は経験していないが、今日は雲が多くて太陽光が弱いせいか、寒い。毛編みのシャツの上にパーカーを羽織っているのだが、動いていないと耐えられそうもない。5月下旬になっても、フィンランドでは綿入りのオーバーコートが必需品ではないかと思う。改めて、タンペレの気温をロンリープラネットのガイドブックで調べると5月:4〜14℃、6月:9〜19℃である。
北国の夏(?)を甘く見すぎたようだ。出発直前に日本から送った冬物衣料が届くのは8月だから、それまでをどのように乗り越えようかと頭がいたい。7月初めに訪問予定のロバニエミは、ラップランドの首都、北極圏ぎりぎりに位置する町である。7月の気温は11〜18℃だから、今のタンペレとそれ程違わないだろう。冬物が必要だろうか?
(ジャンプ台)
ヘルバンタにはジャンプ台がある。気付いたのはタンペレに
着いた初日であったが、ハイウエイをはずれてヘルバンナン
街道をヘルバンタに入る直前の左側にある。
ハイウエイから
見るとヘルバンタは小高い丘になり、その落差を利用下小さ
なジャンプ台であるが、八方尾根の名木山ゲレンデの横にあ
った古いジャンプ台よりも高いから70m級だろうか?
アパ
ートからは約2km離れているが歩いて行ける距離である。
自分でスキージャンプをやるつもりは毛頭ないが、冬になって
地方大会でも行われるようなら見に行こうかと思う。
(歩道)
フィンランドでは、自動車侵入禁止の歩道が充実している。車道脇の歩道もタンペレの中心街の一部を除いてかなり幅広いし、一歩町をはずれると林のなかの散歩道があらゆる方向に走っている。これらの道は舗装はされていないものの、草木が生えておらず、幅は皆4mくらいある。
犬と一緒に散歩する人々の他に、自転車で走る人や、町中の歩道ではインラインスケートで走る子供達も多い。今日は、ローラースキーとも呼ぶべき姿で走る人を見た。シーズンオフの距離スキーの練習中とは思うが、ストックも長めの距離スキースタイルそのものである。冬期にこれらの道で散歩する老若男女は皆スキーをはいているのだろう。やっぱり、アルペンスキーは諦めてノルディックに転向すべきか。
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