Day5.Sep6

朝から暑くて天気は快晴。けれど、昨夜のドンチャン騒ぎのせいで皆お疲れの様子。そうそうにキャンプサイトを後にして、私たちはGrand Canyonへ向かった。移動を続けるうちに、赤土や岩の多い景色から次第に緑が見えるようになってきた。ランチストップの場所は、今朝の暑さと打って変わって涼しいを通りこして寒かった。風もとにかく強くて、みんなで「さみーーー!」と言いながら、音楽をかけて踊りながらサンドイッチを作って食べた。


キャンプサイトに到着すると、これがまた素晴らしく良いところだった。今までのキャンプサイトと違って、静かな森林の中で、まさに大自然に包み込まれたといったかんじだった。テントなどを張ってから、再びバンに乗ってグランドキャニオンの歴史などの映画を観に行った。とんでもなく大きなスクリーンでかなり迫力があって面白かった。その後みんなでサンセットをグランドキャニオンに観に行こうということになった。目的地に着くと、Heikoが「これから絶景の所までオレが連れていくから、それまで全員目をつぶること!開くんじゃないぞ!」と言って、私たち全員は手をつないで長く連なってキャーキャー言いながら、そのポイントまで歩いて行った。そして「OK! 1…2…3!!Open your eyes!!」の声に合わせて目を開けると、眼下には吸い込まれそうなほどに壮大なGrand Canyonが広がり、その素晴らしさに思わず息をのんだ。遥か古代から何者によっても手をつけられずにきた、地球の素顔の一面を目の当たりにしたような気がした。私たちは皆思い思いの場所に座って、静かに太陽が沈むのを見守った。

夜になると、私たちのテントのまわりは静けさと暗闇に包まれた。けれど、空を見上げると大きな月と満天の星が透き通るような美しさで光輝いていた。Heikoがインディアン・フルートを吹いてくれて、その音色がとても心地よく、なんとも穏やかな気持ちになった。そして、私は森の静寂に吸い込まれるように、心地よい眠りについた。


Itinerary