たいへん、たいへん遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます! どうぞ今年もよろしくお願い致します。
エッセイの更新を...と思いつつ、実は年末辺りから、ネットチャットにはまり始めたうちのダーリンが、なかなか私にコンピューターを触らせてくれず、こんなにおくれおくれになってしまったのであります。あー、もう一台コンピューター欲しいよーん。でも、そうしたら電話回線1本だから、今度はインターネットができないってモメるんだろうなぁ。はぁーっ。悩みはつきない....。
1998年、今年の私の抱負は「サンディエゴの空の下、一人で車を運転できるようになること」である。私は、車の免許を持っている。が、いわゆるペーパードライバーというヤツで、つい最近まで6年近く、まったく車を運転していなかった。ちなみに、過去の私の運転歴はたった4ヵ月である。
私が初めての運転免許を手にしたのは、今から6年前のこと。留学先のオレゴンでだった。少なくとも私に関して言えば、「アメリカで免許を取った」=「かなりキケンなドライバー」。全てが「Wide」で「Big」なアメリカだからこそ、こんな私でも運転することが可能だったのである。
初の免許取得までの道のりは、私にとっては平坦なものではなかった。何を隠そうこの私、筆記には3回目で、実技のドライビングテストにも2回目でやっと合格したのである。筆記に2回も落ちた理由はいたってシンプル。まったく勉強しないで、テストを受けたためである。ちゃんと勉強して望んだ3回目の筆記は、もうすっかりテスト慣れもしていたから100点満点で合格! 涙ものであった。そんなら、初めからちゃんと勉強しなさい!ってね。こうして、オートマの運転の仕方すら知らなかった私が、マニュアル車の運転を1から教わって、練習に練習を重ね、ついに運転免許を手にしたのである。
日本に帰国してから、日本のライセンスに書きかえはしたものの、まず車を運転する必要がなかった上に、ともすると右車線をかっとばしてゆきそうな私の運転を見た父上から『おまえは超キケンなドライバーだ!』と太鼓判を押されてたこともあって、結局ペーパードライバーへの道を歩むこととなってしまった。そんなこんなで、見事にペーパードライバー歴6年となってしまったのだった。
ところで、うちのアパートの真向かいには、DMV(日本でいう免許センター)がある。DMVのまん前に住んでいるなんて、DMVに行けと言われているようなものである。それに、これからこの国で生活してゆく以上、車を運転しないで生きてゆくというわけにはいかない。だから、ここに引っ越してきてすぐに、DMVへ免許の書きかえに向かった。
日本の免許をアメリカのものに書きかえる時、過去にアメリカでの運転歴がなければ、筆記テストとドライビングテストを受け直さなくてはならない。ダメもとで、以前オレゴン州で免許を取ったことがあると話したところ、幸いにも、たとえその免許の期限が切れていても、1年以内に期限切れとなったものであれば、アメリカでの運転歴があると認められるので、筆記テストを受けるだけでよいと言われ、私は筆記テストのみ受けることとなった。
オレゴン時代の苦ーい経験から、今回はちゃんとマニュアルを読んで勉強し、さらに日本語でのテストに望んだ。オレゴンにいたときは、ペーパーテストか、またはコンピューターテストか(コンピューターの画面がタッチスクリーンになっていて、答えを選ぶようになっている。テストの内容自体はペーパーと変わらない)を選べるようになっていたが、さすがに日本語でのテストはなかった。やはりカリフォルニアである。
結果は1問のミスだけで合格。晴れてカリフォルニア州のライセンスを手にしたものの、6年のブランクにプラスして、ここカリフォルニアのドライバーの運転がなんともクレイジーなために(あ、私も含めて、か。へへへっ。)、怖くてなかなか一人で運転する勇気がでないのである。
まず車の数がオレゴンとは大違いだし、フリーウェイなんか広いところでは、5つも6つもレーンがある。もー、どのレーンを走ればいいのーって感じで、大パニック。さらに、こっちのドライバーはスピードオーバーも朝飯前で、ウィンカーも使わないでいきなり車線変更してきたりする。ひぇぇぇぇ〜。と思いきや、フリーウェイで一番速く走るべき左端のレーンを、超スローなスピードでのんびり走ってゆくお年寄りの車に出くわすことも...。あそこだけ、なーんか違う空気が漂ってるんですよねー。ポカポカ日和の、のーんびりムードに包まれてる...。
今のところ、私が車を運転するときは必ずダーリンが隣に乗って、あーだこーだ指示してくれる。でも、いつまでもダーリンに頼っていてもいけません。勇気を出して、自分一人で出かける練習をしなくては。『うわー、ペンを持つ手が小刻みに震えてるけど、確か自分で車運転してきたんだよねー。大丈夫かいなぁぁぁ』って思わず心配しちゃうような、かなりの年のおばあちゃんだって、でっかいアメ車を乗り回してるんだから、chumpkinだって負けちゃいられない!! がんばれchumpkin!
あ、車で思い出したことが。
ダーリンのパパの車には、あの「わかばマーク」がついている。パパとママは、私たちが日本に住んでいた間に、2度ほど日本にやってきたことがあるのだが、そのときたまたま行ったオートショップでパパがめざとく見つけもの。それが「わかばマーク」だったのである。どういう意図で使われるマークなのかをちゃんと説明したところ、『ほー、それはおもしろい。アメリカで自分の車に付けるんだ!』と、そのまま即お買い上げー。
このサンディエゴで、わかばマークのついたメタリックグリーンのポンティアック(車種は知らない...)を見かけたら、それはまちがいなくうちのパパです。擦れ違いざまには、是非パパに手を振ってあげて下さいね。