がんばりましょー

10月に入ってからというもの、ここサンディエゴでもめっきり秋の気配を感じるようになった。朝と夕方の空気はけっこう冷たく、Tシャツ1枚だと少し寒いくらい。日中の日差しもかなりマイルドになったように思う。また、街のあちこちでハロウィーンのデコレーションを見かけるので、より一層、秋なのねーと感じるのである。ちなみにうちのダーリン、ハロウィーンの日の仮装は、帰国する際に日本のお友達からお餞別としてもらった「ジンベさん」を着て、ハゲ頭のカツラをかぶり、メガネにつけ髭で「カトちゃん」になる予定らしい...。おかしをもらいに来る子供達を笑わせてやるっ!と、一人で盛り上がってる。休日には、ハゲ頭のカツラを求めてオモチャ屋をはしごしているのだが、はたして、ここアメリカで見つけることができるんでしょーか? 金髪のハゲ頭ならあったりして...。

  さて。まずは嬉しいお知らせから。2日前のこと。ポストに1通のエアメールが入っていた。差出人を見ると、オレゴン留学時代の友達のユッコちゃんだ。『.....9/20に女の子が生まれました。名前はコハルです......』きゃー!!ついに生まれたのねー。ここにやって来る直前に、お腹の大きな彼女とは会っていて、確か9月10日あたりが予定日だと言っていた。そのときは、まだ赤ちゃんがどっちだか分からなかったのだが、希望を聞くと『月並だけど、元気で五体満足な赤ちゃんであれば、男の子でも女の子でもどっちでもいいの。』と、彼女らしい答え。でも、私は何となく女の子のような気がしていた。ユッコちゃん、おめでとう。コハルちゃん(ほんとはちゃんと漢字の名前です)って、かわいい名前! これからしばらくは大変だと思うけど、がんばってね! そういえば、なんとか私もユッコちゃんにあやかって...と、大きなお腹を拝ませてもらったけど、うちはまだもう少し先になりそう。赤ちゃんばかりは、お店で買ってくるってわけにはいかないからなぁ。

それから、最近、もう1つ嬉しいことがあった。実は、ここサンディエゴにいる友達のナオ(以前勤めた会社の同期)と再会できたのだ。彼女とは、去年の4月、私達が里帰りしたときに会って以来、1年半ぶりの再会。彼女が会社を退職したのは、もう2年も前のこと。今は、サンディエゴの北部にある町のカレッジに通う学生である。

最後に彼女から手紙が届いたのが、今年6月末。忘れもしない、死ぬほど忙しかった私達の引っ越しの日で、あと1日遅かったらしばらく手元に手紙は届かなかったんじゃないかと思う。下手したら、手元に届く前にアメリカに来てしまってたかもしれない。まさにグッドタイミング! 手紙にはナオ自身も間もなく3回目の引っ越しをすると書いてあった。そんなわけで、私達はお互いの住所も電話番号もわからないまま、全く連絡がとれずにいたのである。

私が今の住所に落ち着いてから、彼女のかつてのホストファミリーに電話したり、最後の手紙にあった住所に手紙を送ったりもしたのだが、とうとう分からずじまい。もしかしたら、もう会えないかもしれないなーと思い始めたころ、そういえば彼女、自分の通う学校のブックストアーで、朝7時からアルバイトをしていると手紙にあったことを思い出した。まだそこでバイトしているか不安はあったが、早速、そのカレッジの電話番号を調べあげ、翌日の朝、電話してみた。『Can I speak to Naoko, please?』

そんな人は知らない、とか言われたらどーしよう...と、超ドキドキ。電話に出たおねーさんに、ちょっと待っててと言われ、おとなしく待っていた。すると....。しばらくして電話の向こうから「もしもしー?」と、なぜか日本語のナオが登場。もー、やっと捕まりました! ナオは私が誰だか分かった途端、えらい興奮して何から話せばいいのか分からない状態。私も極度の興奮状態。なにせ、後で考えてもきゃーきゃー言ってたのしか覚えてないのだから。話したいことは山ほどあって、でも私は仕事に行かなくてはならないし、彼女も仕事中だし、で、とりあえずお互いの電話番号を教えあって電話は切ることになった。が、結局、その日のうちに彼女が車をかっ飛ばしてやってきてくれて、なんとか感激の再会を果たすことができたのである。(いやーん、うれしーよー!じゅるん(TT))

1年半ぶりに話すナオは、彼女なりにいろんな経験をして、英語の上達もさることながら、人間的にも1まわりも2まわりも成長していて、私はただただ驚くばかり。でも、確かにナオはとてもがんばっている。というのも、まず留学費用と生活費はすべて自分持ちで、親からの援助は一切なし。会社を退職するまでに、必死にためたお金で学生しているのだ。だから、アルバイトでもやらないと生活してゆけない。それで朝は6時に起きて、7時からバイトをしているのである。その昔、親のスネをかじって留学した私は、ほんと頭の下がる思いです。働いた経験がある今だからこそ、お金の大切さが身にしみて分かる、うん。でもでも、苦労しているけど、また、充実しているここの生活を、ナオはとても楽しんでいる様子。久しぶりにたくさんのことを、夜中の2時過ぎまで語り合った。『まー元気だけが取り柄の私だからねー』と言うナオから、私は元気をいっぱいもらい、刺激をうけて、見事にパワーアップさせてもらったのである。

ってなわけで、ここのところ嬉しいことが続けてあって、元気と勇気がさらに出てきたChumpkin。いろんな人に支えられて、アメリカ生活、また明日もがんばってゆこうと密かに心に誓うのであった。


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