ここ最近、サンディエゴの秋の気候についてゆけず、風邪をひいてしまったChumpkinであったが、やっと、このしつこい風邪ともおさらばすることができそうである。いつもの調子がイマイチ出ないなーと思い続けて2週間。風邪のシーズンであるとはいえ、頭痛、腹痛、発熱、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりと、まったくひどい目にあったぜぇ。
さて、さて。今日は1枚の写真、いや数枚の写真にまつわるお話しである...。
ある日のこと。実家でディナーをいただいた後、そろそろ帰ろーかと準備を始めたとき、パパが待ってましたとばかりに、裏庭の倉庫から何やらたくさんの箱を運びだし始めた。突然どーしたのかと思い、ダーリンに事情を聞くと、パパが『こっちに帰ってきて生活も始めたことだし、実家に置いていた君のスタッフを、全部、自分のアパートに持っていきなさーい。』と言っているとのこと。箱の中身は、ハイスクールを卒業するまでのダーリンの所持品すべて。私達のアパートには、小さいながらストーレッジ(倉庫)があるにはあるし、ましてすべてダーリンのものなら持って帰らないわけにはいかない。そんなわけで、しめて7箱、自宅に持ち帰ってきたのであった。
中身は、ママがある程度整理してくれていたようで、箱の外には「Toys」とか「Magazines」とか 書かれている。早速、箱の中身を見ていくうちに、数冊のフォトアルバムとハイスクールの「Year Book」を発見! むかーし、結婚前に何度か遊びに行った時に見た覚えのあるようなものだったが、もう何年も前のこと。すっかり忘れてしまっていた。アルバムには、小さい頃のダーリン、ダーリン、ダーリン...。『あらまー、かわいい顔しちゃってぇ!!』とニヤケル私の目に、突如飛び込んできた1枚の写真があった。
アメリカの小学校では、毎年新学期になると写真撮影をする日があって、担任の先生とクラスメートみんなが写った1枚の写真をもらうらしい(もしかしたら、買うのかもしれない)。日本で入学式の時なんかに撮る集合写真とは違って、それぞれの顔写真と、その下にはちゃんと名前が入っているヤツだ。そして、決まってみんなの目線は斜め45度...なのである。それぞれの顔写真は、大きく引き伸ばしたものももらえる(あるいは買う)らしく、ダーリンのアルバムの中には各年ごとに、クラスみんなの写真と自分の顔写真がおさめられていた。問題の写真は、そのうちの1枚だったのである。
大きく引き伸ばされた愛くるしいダーリンの顔。鼻の下には、ひとすじのハナミズがぁぁぁ...。
本人に話によれば、当時ダーリンは6歳。花の小学1年生。どうやら風邪をひいていたらしく、じゅるじゅるの状態だったとか。すると、鼻の小学1年生か....? 『6歳の子供に何がわかるー!写真屋のオジちゃんに「はーい、こっち見てー。しばらく動かないでじっとしててねー」って言われて、ハナがたれてきたけど、素直にそれを実行したまでよ!!』と一言。それにしても、今でこそそんな頃もあったのねーって笑えるけど、写真屋のおっちゃん、一言『ぼくー、ハナミズ出てるから、鼻かんでから撮影しよう。』って言ってくれてもよかったんじゃない? 事実、当時ママがこの写真を見たあと、あまりのショックに失神しそうになったのは言うまでもない。
こうして、アルバムから始まり、ハイスクール最後の年のYear Bookを見終わるころには、うちのダーリンだけでなく、ダーリンの友達のお顔の遍歴もざーっと知ることができる。途中、『ありゃ!』っていうハナミズダーリンが出てきたり、『君はサーファーですかぁ?』っていうワカメをのっけてるような長髪ダーリンもいたりして、まさにダーリンの七変化。中でも笑いが止まらなかったのが、ダーリンの大親友のマイク。今は髪の毛を長髪にして、後ろで結んでいるクールな彼であるが、高校時代はキッチリ七三分け。もっと最高だったのが、同じく親友のブライアン。彼は、同級生の中でも人一倍、体の成長が早かったらしく、中学1年のころにはすでにヒゲはやして登校していたという伝説を持つのだが、彼の写真はどう見ても「学校の先生」としてYear Bookに載っているとしか思えない! 高校生っていっても、生徒の中でひげ面なのはあなただけですぅ...。いやー、みなさん、かなり楽しませていただきました。
現在、28歳のうちのダーリン。最近は、言動にもかなりオヤジが入ってきた...。実家から持ち帰った箱の中身を見ながら、『んー、そんな時代もあったのねー。』と話す2人でありました。