結婚式 

2月の末、私たちは結婚式に出席した。以前、ちょっぴりお話しをしたけれども、うちのダーリンの高校時代からの大親友であるマイクと、彼の婚約者ステイシーの結婚式である。

私がアメリカで結婚式に出席するのは、実はこれで2度目。1度目は、オレゴン留学時代で、当時私がお世話になっていたホストファミリーのパパ、テッドの妹キャッシーの結婚式だった。

このときは、教会での式ではなくて、私のホストファミリーがワシントン州に所有する土地(私たちは、通称「Ranch(農場)」と呼んでいて、週末はよくここにキャンプに行ったものだった)で、屋外での結婚式だった。新婦キャッシーと新郎のジェリーが、お互い2度目の結婚だったこともあって、2人がドレスもタキシードも着ないシンプルな式を挙げたいと希望したことで、それならワシントン州のRanch(農場)で式を挙げたら?となったらしい。ここに牧師さんを招いて、7月のある日、2人の結婚式が行われたのである。

当日は、気持ちのいい晴天に恵まれて、最高の結婚式日和。私もホストファミリーとともに前日からRanchに乗り込んで、結婚式の準備を手伝った。とは言え、アメリカに来て間もなく、英語もままならなかった私がやっていたのは、タイラとブリアン(ホストファミリーの子供たち)とひたすら風船をふくらます作業だけ(笑)であった....。

さて。キャッシーは、高校の音楽の先生だったため、彼女の職場の同僚はそれぞれが演奏できるバイオリン、ビオラ、フルートを持参して結婚式に出席。シンプルな式ではあったけれども、心のこもった素敵な生演奏がバックに流れる、とても心に残る結婚式だった。当時私は、まだうら若き10代の乙女(?)。結婚なんてまだまだ縁遠いことであったにもかかわらず、はじめて出席した結婚式があまりに素敵だったので、『屋外で挙げる、こういうシンプルな結婚式もいいわねぇ....』と宙を見つめて、すっかり自分の世界に入り込んでいたのでありました....。

そして、私にとっては2度目のアメリカンウェディングとなる、マイクとステイシーの結婚式。今回の2人の結婚式は教会での式だった。

それまでは、Tシャツにジーンズスタイルの2人しか見たことがなかったけれど、タキシードを着たマイクはすごく素敵だったし、髪をアップにしてドレスを着たスティシーは、とってもとっても奇麗だった。

ところで、私、自分が結婚してからというもの、結婚式に出席するたびに、感激してホロリときてしまう。というのも、まずはとても神聖な瞬間に立ち合っているんだという感動のため。そしてやはり自分が結婚したときの気持ちを思い出してしまうから。私達の場合、長い遠距離恋愛、それからダーリンとの結婚について、私と私の家族の間にいろいろなことがあった末での結婚だったので、結婚したときの感激を忘れることはできないし、あの頃のことを思い出すとどうしても涙が出てしまうのである...。これからも、何があってもダーリンとがんばっていかなくちゃ。

頭の中でいろいろと思いを巡らせているうちに、2人の結婚式は無事終了。引き続いて、レセプションとなった。

レセプションは、主役の2人に『おめでとう!』と簡単に声をかけることもできれば、おしゃべりもできる、とってもリラックスしたもの。マイクもスティシーも、ただ座っているだけじゃなくて、お祝いにきてくれた家族や友人のテーブルをまわって会話を交したり、また、レセプション会場の真ん中に設けられたダンスフロアーに出てきて、みんなと一緒に歌ったり踊ったりして楽しい時間が過ぎてゆく。ケーキカットに続き、レセプションではお約束のファーストダンス。涙もののラブソングが流れる中、スポットライトを浴びて幸せそうに結婚後はじめてのダンスを踊る2人の姿には、さすがにジーンときてしまいました。

さてさて、こうして夜も更けてゆき、私たちは11時近くになってレセプション会場をあとにした。

帰り道、『ねぇ、マイク、結婚指輪をはめてたね。結婚したんだから当然だけど。指輪、ピッカピカに光ってたよ!』と私が言うと、10年以上も前から彼のことを知っているダーリンは『マイクもついに結婚したかぁ。なんだかへんなかんじ。マイクも僕が結婚したときはこう思っていたのかなぁ...。』なんて言っていた....。

マイク&スティシー、結婚おめでとう!どうぞお幸せに。そして、これからもよろしくね。

 


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