95年8月10日

暑中お見舞申し上げます。ご無沙汰しておりますが、日本の猛暑の話はこちらにも伝わっております。

さて、こちらへ来てから早くも一ヵ月が経ち、ようやく生活のペースができてきたこの頃です。ご想像どおり至って健康で、世界中の至るところから来ている学生と国際交流(?)を楽しんでいます。先日は、野茂の応援に行って参りました。孤軍奮闘している日本人が、図体のでかいアメリカ人を三振でなぎ倒していく様は痛快です。この期間はインターナショナル・ハウスという留学生向けの寮で生活していたため、授業外でも数多くの外国人の友人を得ることができました。英語で話すことへの抵抗感は、かなり軽減されました。

夏学期の授業では、アメリカ文化のコースを3つ取りました。英語での講義&ディスカッションはなかなか大変でしたが、アメリカならではの文化を学ぶことは本当に面白く、日本と比較してみるとその歴然とした違いに驚かされます。アメリカは本当に合理的で底力のある国です。以下はその内容紹介です。

Community Development in Bay Area:Berkeley, Oakland, San Franciscoの3市のコミュニティ開発プロジェクトを見学し、責任者の説明を聞くコース社会弱者への生活福祉が都市計画上の重点課題であり、その中心的役割を担っている非営利団体が大変活発に活動しているのを見て、日本の状況との格差を痛感しました。

Advertising in the Culture of Consumption (Race & Gender):広告の歴史的変遷を通して、人種差別及び性差別の問題を研究するコース。有色人種への差別は依然としてアメリカ社会の根本的な問題であることを改めて認識しました。ディスカッションの最中に黒人生徒が泣き出してしまったのは本当に衝撃的で、日本人としての自己を強く意識させられました。

Changing Media in Society:報道の意義を考えるコース。アメリカのメディアは各地域毎に独自に発達しており、日本の全国ネットを前提としたメディアとは視点が全く異なっていることを学びました。また、インターネットの発達と同時に、情報そのものの価値があらためて問い直されていることが分かりました。

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