夏学期も無事に終わり、今は秋学期の開始を目前に控えて充電中と言ったところです。
正直言って予想とは大分異なる夏学期でした。学生のレベルはかなり低く、年齢的にも二十前後のものが多く、僕がグループ最年長という状態がままありました。アメリカ人の学生の大半はヨーロッパなどへ旅行に出かけており、ここにいるのはヨーロッパや中南米から親のお金でCaliforniaの夏をEnjoyしに来ている連中でした。英語プログラムもレクリエーション中心だったようで、彼等が真剣に勉強している姿は殆ど見ませんでした。日本の企業派遣生も少なかったです。私自身は羽目を外すでも猛勉強するでもなく、適当に勉強したり、適当に小旅行やテニスをしていた感じです。強いて言えば、「訪問者」ではなく「準生活者」的な毎日といったところでしょうか。
さて、先週金曜日から今日木曜までLos Angelsに行ってきました。
往路は、金曜の夕方にBerkeleyを出発し日曜の夕方にL.A.に着くドライブ旅行でした。German, Spanish, Japanese&自分の総勢4人でレンタカーで行ったのですが、その距離の遠いのにはやや閉口しました。Montrey、Santa Barbaraなどの途中の街をゆっくり散策する時間も取れず、どたばたとしたツアー旅行と似た感じです。
また、外人2人と日本人2人の感覚の違いも強く感じさせられました。彼等は「とにかく金を倹約するためには時間を惜しまない」のに、観光名所をすべてくまなく回りたいというスタンスだったため、「時間を金で買う」てきな発想で各場所をゆっくり楽しみたい我々とは時として意見の相違が見られました。これが、ヨーロッパ人と日本人の違いなのか、学生と社会人の違いか、はたまた個人差なのか微妙なところです。
ちなみに、L.A.のBeach(特にSanta Monica Beach)は「これがCaliforniaだ!」というノリでカラッと明るく、本当に楽しむことができました。海水浴/サーフィン/昼寝/スケーボー大会/ビーチバレーなど各自が好きなように過ごすことが可能で、日本で言えば湘南と江の島と九十九里と伊豆西海岸を全て合わせたような、あらゆる魅力を持っていました。
L.A.は車の街。点から点へ車で移動する毎日は、街歩きを楽しむような潤いがありません。文化イベントには事欠かないのですが、(現に、多くの美術館を巡り、野茂の試合をDoger Studiamで応援し、Miss Saigonを観て満足してます。)どうも街自体がイベントそのものという感じです。夜は本当に怖さを感じて出歩くのを辞めてしまいました。UCLAも日本のマンモス大学とどこか似た感じで、知的&文化的な空気はいま一つ感じられませんでした。この街は暮らすにはいま一つという印象です。まあ、でっかい仕事をして一山あてるぜ!みたいなAmerican Dreamerには良い所かもしれません。Beverly Hillsの邸宅は本当に野望を果たしたもののステータスの塊です。
L.A.へ来てから、San FranciscoやBerkeleyの街をますます素敵に思うようになりました。このように自然と文化と生活と全てが揃っている街は、僕が今までに旅行した中にはありませんでした。(強いて言えば東京かもしれない、、、、)
このところ、自分の性格の特徴が前よりはっきりしてきた気がします。例えば、郊外の広いアパートよりも、多少狭くても駅や商店街に近いアパートを選んだり、車なしでは我慢しきれずにVolksWagenGolfの購入を企てたり、そんな東京育ちの消費者的な一面を再確認してます。また、料理や洗濯が結構楽しかったり、美術館や公園でのんびりしたりするような、今までは気付かなかった面も発見した一方で、社交性&積極性は更に強まった気がしてます。良くも悪くも自分は日本人だな、と感じます。これら全て、自然体で暮らしているせいかな?と思う今日この頃です。