ようやく長い秋学期が終わった。最後の1週間ほどは、目薬とコーヒーの力だけで生き抜いたような感じ。それでも、先学期までと比べたら、要領が良くなったのは確か。また、各講義の最終日にもたれるフリーディスカッションで、自分の意見を胸を張って主張できるようになったことは嬉しい進歩。アメリカ人を相手に物おじをしなくなった。一時期の半欝状態も気付いたら脱していた。
12月6日に学科のクリスマスパーティーがあり、ある教授宅に100人ほどが集まったのだが、その準備段階で飛んだ出来事が発生。自分を含めて5人のイベント委員は、例年の慣例に習って「ドレスアップ」してくるよう皆に周知したのだが、その途端に電子メールリストで熱い熱き議論が始まった。我々の「Boys wear ties, girls wear pearls.(男性はネクタイを、女性は真珠を)」というジョークに対して、「バークレーの自由な校風にドレスコードは馴染まない」「自由の剥奪だ」「女性差別的」「俺は抗議の意味で裸で現れるぜ!」「うるさいわね、私はシャネルを見せてやるわ!」などなど、すごい反応が飛び交う。一日にこんなメールが20通近くもやりとりされるとは、今までの自分の感覚では考えられない。バークレーは70年代の空気を今だに保っているのだなあ、と感心した次第。以後、気をつけよう。で、結局、パーティーは無事終了。シャネルの彼女は目だっていたが、裸の彼は来ずじまい。翌日、彼から皆に詫びのメールが入った。「実は、途中で警察につかまって、、、」
冬休みは、クリスマスから新年までニューヨークで過ごした後、念願のブラジルへ行きます!サンパウロやリオの大都市、クリチバやブラジリアの都市計画、イグアスの滝に自然公園、どれも本当に楽しみ。ラテンの本場でどこまで人生を楽しめるか乞うご期待。
遊びの一方で、卒業プロジェクトおよび卒業後の進路も考えねばならなくなってきた。卒業プロジェクトのテーマは、「サンフランシスコ都心部(SOMA)の地区再開発プロセスへのコミュニティ参加」で、市都市計画局でのインターンを通して市民公聴会などの出席中。1月下旬に最初の下書きを提出せねばならず、旅行前に目処をつけるべく現在勉強中。また、来年5月に卒業後は、1年間を目処に米国の市の都市計画局でフルタイムのインターンを行うことが内定。休み明けから各市に対してヒアリングを開始する予定。希望はサンフランシスコかニューヨークだが、果たして先方が受け入れてくれるかどうか不明。ともあれ、この冬のニューヨークを手始めにあちこち回って、自分が働きたい街を見つけたいところ。
サンフランシスコの都心は、クリスマスのイルミネーションで溢れ、デパートは買い物客の熱気でごったがえしている。それよりも、静かな住宅街を歩いて、各家が思い思いの飾り付けをしているのを見るのが楽しい。窓からツリーが覗く家、屋根にライトをつけている家、庭木をライトアップしている家。住む家族の個性が現れていて嬉しくなってしまう。それでは皆さんも、素敵なクリスマス、そして新年を!!