99年3月16日

新年度から職場が移る件、ようやく本決まりになって正直ホッとしているところ。「どこに行っても私は私」ではあるが、自分の考える「まちづくり」をやりやすい環境を求めると、ゼネコンよりもコンサルティング会社の方が現段階では良さそうに思えるので、自分的にはすごく納得&前向き。 自分のことは良いとしても、人事異動に絡む大組織の非生産的な動きに巻き込まれて、かなり疲れたのが本音。今の時代をピンチではなくチャンスと考えることはできないのか???

帰国して半年。職場異動を前に、ようやく日本での仕事の基盤ができてきた手応えあり。ホームページや口コミを通じて、私を指名してまちづくりの質問・打診・依頼などが来るようになったのは本当に嬉しい。それも、民間企業ばかりでなく、商工会議所やまちづくりNPOなど、地域密着型の活動をしている人々から。自分の目指す方向と仕事が一致する喜び。本当に頑張ろうと思う。 振り返れば、留学前に今の職場で働いていた頃は、全くの半人前だったよなあ。常に上司にリードされていたし。 ともあれ、これから数年は、日本での仕事を軌道に乗せる重要な時期になりそう。きっと滅茶苦茶忙しくなるのだろうけど、すごく楽しみ。

そういう訳で(?)、新生活へ向け充電するべく、仕事以外も急速に元気になってきた。 会社の創立記念日(←学校みたいだ)を利用して、2月末には志賀高原でスキー三昧。 長野新幹線はまちづくり的には支持できないけれど、東京→長野が1時間半というのは驚異的な便利さ。公共事業の我田引水が無くならないはずだ。複雑な心境。 仕事の肉体疲労がひどかったので、駅で皆と別れて、初日は一人で長野散策(勿論、仲間はスキーしていた)。 まずは、長野で記者をしている後輩Sとお茶。話すのは大学卒業以来かと思うが、すごくしっかりしていてびっくり。仕事をこなしている人と会うとこちらも元気になる。 彼女と別れて、一人で善光寺参り。ポートランドで見た五輪中継が懐かしい。日本建築も良いものだ。東山魁夷美術館で落ち着いた後で、門前で手打ち蕎麦に舌鼓を打つ。ああ、美味しい。日本に帰ってきて良かった。

翌日曜日と月曜は、最高のスキー日和。極上の雪、素晴らしい天気、空いているスキー場。珍しくお茶休憩をあまり取らずにガンガン滑って、久し振りにスキー自体を満喫。今シーズン中にもう1回は行きたい!(→異動が絡むので難しいか?) ところで、自分の板は5、6年前のモデルだけれど、友達の最新の板を借りて性能差に愕然。こいつを買えば、すぐにワンランク上達できそう。物欲沸騰。極楽スキーは練習よりも投資だ(笑) スキーと同時にテニス熱も突如再燃。サークルの仲間と久し振りにガンガンとテニスをしたら、無性に向上心&競技心が復活。そして、気心の知れた数名で、草トーナメントを目標に定期的に練習することに。で、ラケットを新調。こちらも性能差にびっくり。 しかし、物欲溢れるレジャー人で終わってはいかん(←ありがち)。この春はスポーツするのだ! まずは、自転車通勤からかな。

2月末には、学生達のまちづくり講座の発表を聞く機会があった。「プロと呼ばれる人達」の提案と比べて、非常に真面目な暖かい提案ばかり。ああいう純粋さを失いたく無い。 ちなみに、翌週の「プロと呼ばれる人達」の打ち上げ会では、皆が似たような苦労&悩みを抱えていたことが確認できてホッとする。後日、留学を考えている同業他社のFとTさんと話す機会があったが、彼らも純粋な気持ちを失っていないのが嬉しい(留学、実現させて下さい)。 3月に入ると、まちづくり技術の検討会で、メトロの意志決定における地理情報システムの活用についてプレゼンテーション。その後、美味しい食事とワインをいただきつつ、諸先輩達と雑談的にまちづくりのディスカッション。堅い打ち合わせより、こういう席の方がいろいろヒントが得られたりする。結局、次回からメンバーとして検討会に参加させていただくことに。お役に立てそうな予感があって嬉しい。 一方、別の仕事では、いわゆる「クリエイティブ」な方々との協同プロジェクトに参加。彼等の視点やモノの進め方は、今までの自分には無かった新鮮なもの。苦労も多そうな仕事だけれど、すごく勉強になりそうだ(←「恐いもの見たさ」の好奇心)。お手柔らかにお願いします。

会社や同期の歓送会もこなしつつ、旧友達との社交もこなす。中学以来の腐れ縁のM曰く、「お前と俺だけだよ、独身なのは… 幸せだよなア、俺達。」 今のところは(←重要)同意しよう(笑) と言いつつ、数カ月振りに後輩Fからランチのお誘いがあった時は思わず緊張。婚約宣言されるのを覚悟して会ってみると、「そんなー、全然まだですよー」と一笑に付される。考え過ぎたか? でも、2日後に別のところで予感適中。後輩Mに「私、婚約したんです!」宣言される。大親友Yには新婚生活を惚気られるし、ああ、春だなあ(笑) そこへ、バークレーから親友Gが来日。相変わらずテンションがめちゃくちゃ高い。あっと言う間に2年前の留学時代に引きずり戻される。Gの会社も経営危機だそうだが、これは奴にとっては飛躍のチャンス。頑張れ!

今日(月曜)はお休みをもらってピカソ展へ。作品はタマが揃っていて素晴らしいのだが、いかんせん混雑し過ぎ。これでは、お隣のドラクロワもラファエロも落ち着いて観られそうにない。でも、美術館に行くゆったりした一日は実に良いリフレッシュ。 さあ、あと2週間。今の職場の総決算だ。

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