99年5月9日(バークレー休日編)

5月7日、バークレーの朝はやっぱり爽やか。留学前から世話になりっぱなしのB教授と、一番好きなカフェStradaでコーヒー片手におしゃべり。最近の仕事の様子など心配して尋ねてくれる。いろいろ話し込んだ後、夏に訪日する際に再会を約束。 懐かしい都市計画学科の建物(Wurster Hall)を訪れると、以前と何も変わっていないのが嬉しい。今学期の授業は終わっているので学生は少ないが、壮絶な落書きも、あちこちのビラも健在。学生アシスタントのKも変わらない笑顔で「元気そうだね。」 修論で世話になった恩師Jの部屋を訪ねると「今度は事前に連絡しろ。その時は飯を食いに行こうな。」 その後、本屋をぶらぶらした後、ハウスメイト達とテニスをすることに。皆、迷い無くハードヒットばかりなのが、さすがアメリカン。この淡白さ、懐かしいぞ。テニスを競技として見れば日本の堅実性も重要だが、人生の縮図として捉えるとアメリカ流が羨ましくなる。攻めて、攻めて、失敗しても悔い無し、とか。 お昼は毎日のように通ったベトナム・ラーメン屋。美味しい上に安いのが嬉しい。甘ったるい瓶入りのアイスティーSnappleも懐かしい。

午前中でバークレーを後にし、サンフランシスコの建築専門書店へ。さすがにポートランドとは品揃えが違う。いろいろ物色してから、船便の発送を手配。 夕方、スタンフォード大学のキャンパスで待合せて親友Kと夕食。MBAプログラムはすごく楽しいようだけど、卒業後のことなど考えることは多いよう。とりあえず、今の充実した毎日を満喫して欲しい。ベイエリアでの学生生活ほど楽しいものは滅多にないのだから。できれば代わってあげたいくらい(笑) 深夜、親友Hのアパートに転がり込む。隣の台湾系アメリカ人Nも来ていて、遅くまで話し込む。話のネタ自体は日本でもよくある「男女の幸せ」云々なのだが、アメリカ在住の大人の女性が語ると、その迫力にたじたじである。自分で切り開く人生、素晴らしい。やはり、東京生活に疲れたら、ここに帰ってくるのが良さそう。

8日、帰国の日、Hとお別れブランチ。近所の人々が大勢来ているのが良い感じ。 レンタカーを返却して、帰国の途に。機内ではアメリカ軍部の職員達と隣の席に。「今から上海に講議しに行くんだ。楽しみだぜ!」と明るいおじさん達だが、今朝のニュースの「米軍がユーゴの中国大使館誤爆」は知っているのだろうか?中国訪問のタイミングとしては最悪そう。心配になったけれど、さすがにそこまで話せず。

日付けが変わって9日の夕刻、成田帰国。 リムジンバスの中で振り返ると、今回の旅行ではポートランドやバークレーの良い側面ばかりが見えてしまった気がする。やはり、生活するのと短期訪問とでは全然違う。当面、東京に腰を据えながら、疲れたら息抜きに海外旅行、そういうペースが今は良いのかもしれない。 明日10日は朝から通常出社である。心はリフレッシュされたけれど、体は疲労困憊のまま。今週は物凄くきつそうだ。

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