さて、私が東京に帰国したことを契機に、今後の編集方針(らしきもの)を考えてみました。
私は、アメリカでの生活や世界のあちこちへの旅行を通じて、東京では味わえなかった「生活の質」が存在することを知りました。また、まちづくりの勉強・仕事を通じて、東京とは随分異なるまちづくりの作業が行われていることも学びました。こうして広められた見聞は、帰国して東京で暮らし、まちづくりの仕事をしていく上で、大きな力になっています。
この体験を通じて、(国の内外を問わず)自分のまち以外で行われているまちづくりを知ることは、全ての人々にとって自分が望む「生活の質」を考え、まちづくりを行うきっかけになり得ると確信するようになりました。そこで、このページでは、私が見たり、考えたり、体験したまちづくりを紹介することで、その「きっかけ」を人々に提供することを願っています。
ここで言う「人々」は、いわゆる「住民」であって「まちづくりの専門家と呼ばれる人々」に限定されていません。従って、このページでは誰にでもわかりやすい平易な言葉を使い、まちづくりの技術用語はできるだけ使わないようにします。オフィスワーカー、農業をしている人、モノを作っている人、モノを売っている人、仕事の機会に恵まれない人、体の不自由な人、主婦、学生、子供、老人など、年令・性別・職業・国籍・民族・人種・宗教・貧富などに関係なく、全ての人々に「生活の質」を考え、まちづくりを行っていただきたいと思います。まちづくりの主役はあなたです。
なお、私の経験を考えると、アメリカの事例が中心になると思われるので、「アメリカのまちづくり」というタイトルは当面そのままにすることにしました。
以上、やや堅苦しくなりましたが、もっと気軽な「まちづくり勉強会」のようなものもやってみたいと思っています。御興味のある方、メールで御連絡下さい(東京周辺でまちづくりをやっている方、特に大歓迎!)。