パール・ディストリクト旧工場・倉庫地区


(v97.12.13)

<旧工場・倉庫地区の個性>

パール・ディストリクト(Pearl District)はかつては倉庫や工場街だった地区ですが、1980年代中頃から急激に再開発が進んで活性化され、今では市内で最も刺激的な地区の一つにまでなっています。規模は小さいものの、ニューヨークのソーホー(Soho)やサンフランシスコのサウス・オブ・マーケット(SOMA)に似ています。しかし、見所は広く分散している上に、治安があまり良くないこともあるので、徒歩ではなく車での移動をお勧めします。

現在、地区内には24以上のアート・ギャラリーがあります。毎月第1木曜は全てのアート・ギャラリーが無料で解放され、中にはワインや軽食までふるまう所もあるので、仕事帰りの市民が数多く繰り出します。その他にも骨董品屋(アンティーク・ショップ)、家具屋、本屋、ブティック、カフェ、芸術家のロフトなどが数多く見られます。

ノース・パーク(3)サウス・パークと連続する予定だった公園です。観光地ともなっているのがワシントンポスト紙に「英語圏で最高の書店の一つ」と呼ばれたパウエルズ書店(Powell's City of Books)(5)です。1街区全てを占めるカフェと駐車場併設の巨大な本屋は年中無休で深夜まで開いているので、特に雨の季節などは人々の溜まり場となっています。もう一つ見逃せないのが、沢山ある地ビール醸造所です。ポートランドの地ビールは有名なので、散策に疲れたら醸造所併設のビア・レストランへどうぞ。


<交通ターミナルと流通施設>

なお、地区の東側には、グレイハウンド・バス発着所(1)アムトラック鉄道駅(2)といった交通ターミナルがあり、バスモール都心中心部と連絡されています。また、郵便局(4)や税関などの流通施設もあります。


<都心型集合住宅の建設ブーム>

地区の北側には都心型の集合住宅がものすごい勢いで建設されています。その殆どは竣工直後、または建設中という段階ですが、既に入居希望者が殺到しています。
新築の住宅も多いのですが、古い倉庫や工場を改装したタイプの住宅が多いのも特徴です。旧工場・倉庫地区ならではの個性を活かしたまちづくりです。


<警告>

一般にBurnside Stの北側は治安が良くないと言われていますが、ポートランドはアメリカの大都市とは思えないほど安全であり、この地区でも昼間は歩いて危険を感じることはないでしょう。ただし、貧困層が多いことも事実ですので、夜間や一人歩きには細心の注意が必要です。また、「日本からやって来ました」と一目でわかるような服装は避けてください。幾ら安全といってもそこはアメリカ、日本とは安全の基準値が違います(なお、本ホームページに従って散策中に万一被害や危害を受けても、私は何らそれを保障することはできません)。


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