むつと大畑を30分で結ぶ下北交通の終着駅である大畑駅は、本州最北端の鉄道駅として有名な、年間乗降客数30万人の小さな駅です。下北交通は、国鉄の民営化に伴い廃線になりかけた大湊・大畑線を昭和60年に引き継ぎ、以後私鉄として運行を続けていますが、財政状況は厳しく、廃線してバス路線に切り替えるという話が持ち上がっています。しかし、鉄道で周囲とつながっているという安心感は町民にとって非常に貴重なものなので、運行を存続させるための知恵が求められています。
大畑駅前には2軒のスーパー・マーケットがあります。写真は2つのうちの大きい方のもので、むつ市の資本により建設・運営されています。これらのスーパー・マーケットは品揃え、価格、そして十分な駐車場などの魅力により多くの消費者を集めており、中心商店街衰退を招く要因となっています。
駅から少し離れている大畑病院は、内科、外科、歯科、婦人科、整形外科、皮膚科を持つ総合病院です。年間の外来患者数は56000、入院患者数は20000、ベッド数は90であり、現在60ベッドを追加する増築が行われています。町の規模から考えると、非常に充実した医療環境を提供していると言えそうです。
世界まちづくり見聞録に戻る
このページはの提供です。
無料のページがもらえます。