大畑町(9):講演の様子
「地域再生に向けて町民総ぐるみのマチづくり」と題された今回の講演は、大畑町商工会の主催する新春講演会として、大畑のまちづくりを考えるためにポートランドのまちづくりを紹介するものでした(案内のちらしはこちら)。町内で通夜があったことと、雪下ろしでお疲れの方が多かったにもかかわらず、30名以上の方がお集り下さったことは嬉しく思いました。
開会の挨拶をする川端一義町長
今回の講演には、町長の他にも数名の町議会議員も会の最後まで出席して下さりましたが、まちづくりに大きな役割を担う行政の方々が町民向けの催しに参加することは非常に大きな意味があると思います。私を直接招いて下さったNPOである'94フォーラムin大畑の皆さん、講演会を主催して下さった商工会の皆さんと、行政の方々が協力し合う姿勢が感じられました。
なお、'94フォーラムin大畑のページは「イカネット」と名付けられた可愛らしいものです。まちづくりに関する共同宣言である「大畑原則」の作成や、イカによる文化イベントの開催など、彼等の積極的な活動は大畑町に活気を生み出しています。是非、ご覧ください。
講演内容
ここでは概略の見出しのみ御紹介します。
- はじめに:オレゴンのまちづくり風土
- アシュランド市のまちづくり
- ポートランド地域の「生活の質」(写真による紹介)
- まちづくりの背景
- 「生活の質」の低下:現実と危惧
- 何故、合意形成が鍵となるのか?
- 何について合意するのか?
- 新しいまちづくりの仕組み
- これまでの経緯
- 進め方の特色
- 徹底した住民参加
- 適切な情報の取り扱い
- 話し合いの定期化
- 計画内容の特色:まちづくりの役割分担
- 田園地域の保全
- 既存の近隣の保全
- 中心市街地の活性化
- 自家用車利用の抑制
- 公園・緑地の整備・保全
- 災害危険度の検討
- まとめ
- 「地域2040」の成果と課題
- 大きいまちと小さいまち(アシュランドとの比較考察)
- 大畑のまちづくりへ
講演後の質疑応答
聴衆には技術者や行政の方ばかりでなく町民全般を想定したため、「わかりやすい平易な言葉でゆっくり話す」を意識してパワーポイントを使いながら講演を進めました。そのため、技術者などを対象とした講演会とはかなり趣が異なるものとなりました。聴衆からの質問は、以下のような身近な問題が中心となりました。
- アメリカにおける教育について
- 台所のディスポーザーなど、ゴミ処理について
- まちづくりにおける経済対策の意味について
- 公共交通の役割について
日本の講演会にしては珍しいことに、多くの質問が出されたことは嬉しく思いました。
講演の後で嬉しい出来事が2つありました。一つは、聴衆の中にいた主婦の方から、1日早いバレンタインのチョコレートをいただいたことです。講演準備などで多忙を極めていてバレンタインなどすっかり忘れていた自分には予期せぬ嬉しい気配りでした。もう一つは、懇親会で地元の人達と楽しく語り合えたことです。NPOの皆さんをはじめ、幅広い世代や職業の町民の方と気さくに酒を酌み交わせたことで、他所者意識のない「ノマド」の町の暖かさを感じることができました。
今回の講演が今後の大畑町のまちづくりのお役に立てば幸いです。最後に、今回の大畑訪問のアレンジをしてくださったNPO代表の角本さんに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。「完」
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